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自然でどう遊ぶ??関わり方は??

子どもは自然で遊ばせるのがいい、といった話はよく聞きます。

田舎の海や山で育った親ならば何となく遊び方も分かるし楽しさも分かるので、それなりに連れ出して遊んでいるでしょう。

しかし、都会で育った方は自然の素晴らしさは分かるものの、日常的にどうやって遊ぶのか、どういう行動が子どもにとって良いのか分かり辛いと思います。それよりは仕切りがちゃんとある公園の、安全な遊具で遊んでくれていた方が見守れるし、、、とも思うと思います。


今回は自然の中で育まれるものと遊び方を紹介します。


【自然の中で育まれるもの】

まずは心の安定。自律神経を整えたりなど身体をフラットな状態にしてくれるので、脳が素直に働きます。スマートに学習を深めることが出来ます。これは大人も同じなのですが、自然の効力というものは深いです。

そして身体を作る。アスファルトで舗装されていないところを歩く時点でもう様々な筋肉を駆使していかなければなりません。そこで飛んだり跳ねたり身体を止めたり、掴んだりぶら下がったり踏ん張ったり等々、様々に身体を動かします。筋力以外にも調整力なども使って。

怪我をしないように自分で気をつける注意力も身につくし、どうやって遊ぶか常に想像力・創造力も働かせています。

それは園でも公園でも出来るし、、、と思う方もいらっしゃると思いますが、一番の違いは、「素材の多さと、使い方の柔軟さ」です。


昔、夫がよく言っていたのが、「料理の鉄人キッチンで料理したい」という事。様々な料理道具と豊富な料理素材と多彩な香辛料、あの中でクリエイティブに遊びたい(料理したい)と。

目の前に広がる可能性に対して人はワクワクし、想像力と創造力を発揮し達成感を得る。失敗してもまだそこには無限の可能性があるのですぐ次に取り掛かる事も出来ます。


自然は使い方など自分で定義してこないので、必ず子ども自身で考えます。それが日々になると自然と今日1日何をやるのか、どこでどうやって誰と、それに必要なのはどのくらい等、目標やそれを達成する為の大枠・手段・方法を考える事が出来るようになります。考える力も身につきます。


自然の中に行けばそれが叶います。子どもが成長するにあたって必要な力を育てる場所としては一番最適です。


しかし、自然はそんな夢のような場所というのは裏腹に、怪我や命の危険も伴う場所でもあります。もちろん自分で何度か怪我をすれば同じ失敗をしないように子どもも自分で気をつけますが、命の危険を回避する為にも中々大人も気を抜けません。


【自然の中で危険を回避】

・突然の段差、穴(草木に隠れて底がない時が・・・)

・木が刺さる(振り返った時に小枝が目に当たる、こけた時に木が刺さる)

・滑る(雨の次の日は特に。少しの傾斜でも足をとられる)

・岩が動く(ジャンプして乗ったら揺れた、大きな岩を触ったら抜けて落ちてきた)

・虫(刺す、触ったら赤くなる等、葉っぱの裏に隠れてる時も。。。)

・鳥・動物(猪・熊・猿あたりは出ない所を探してください;▽;)

・砂浜や川では時間によっての水位。(遠浅の海で取り残された覚えがあります、、、)


まだまだあるとは思います。

「滑る」系は、幼児の筋力ではまだ難しいと思うので、川の岩場や高低差がある山の斜面では十分に気をつけてくださいね。

基本的に、怪我や虫さされ防止の為にも、長袖長ズボン・帽子・靴下ありで靴をちゃんと履くということはお勧めします。

山で育った人は何となく危険箇所は見たり音だったりで分かりますが、慣れていない人は子どもが遊んでいるスペースを一度歩いて回って触って調べてみてはいかがでしょうか。一番注意すべきは足場の地面です。


【遊び方】

親も子も慣れていないと、ただぼーっとして終わり15分で飽きる、という場合もありますよね。(ぼーっとも素晴らしいと思うのですが^^;)

遊びの導入をいくつかご紹介。

<座って何かをする系>・・・とにかくありとあらゆる素材を集めてくる。葉っぱも長い・細い・太い様々です。小石に小枝に簡単に数十種類集まります。集めたらまず身近なものを表現してみる。顔とか家とか。次に平面から立体へ。つるで結んだりぶら下げたり。おままごとやお買い物ごっこで気づいたら1時間経ってます。

<飛んだり跳ねたり系>・・・とにかくありとあらゆる所を登る・降りる。どこまで遠くに飛べるか、足だけで昇り降りできるかなど。木の根だけを踏んで移動、など「〇〇だけで歩く」と縛りをつけて遊ぶ。忍者ごっこ。

<投げたり掴んだり>・・・最初は石など単体、次につるや草や茎に石を結びつけて飛ばしてみたり工夫。結びやすいもの、飛ばしやすいものを発見する喜び。

<作る、積み上げる、壊す>・・・石を積み上げる所から始まって、果ては秘密基地作りまで何でも。


こう考えると、あぁ、人間ってこうやって進化してきたんだなって思ってしまいますよね。やっぱり魚を獲る道具や秘密基地で自分の空間をどうしても作りたくなる・・・木の実があれば料理したくもなるし。。。

少しずつ大人が介入してやっていくと、あとは自然と子どもが遊び始めます。


私は自然で遊ぶと、何だかもう一人と遊んでもらってる感覚がします。子どもを連れて行っても、子どもが誰かに遊んでもらっているような感覚(子どもが自然に夢中になるから大人の手が空くのもありますが)。トトロの世界観はあながち作り話ではないような、そんな気もしてきます。こういう気分から宮崎さんはトトロを考え出していったのかなぁと。

そんな温かいものと同時に、命を奪われてしまう怖さも感じます。だからこそ、幼い時から自然との接し方・向き合い方を教え、体験させ、自分の命の守り方も教えなければなとも思います。

自然と人間は切り離せませんしね。

それでは、良い自然LIFEを。

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