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子ども用ハーネスについて。使用しても良い?見た目が悪い??

子ども用ハーネスについてまた賛否のニュースが上がっていますね。

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こういう紐ですが。。。

犬じゃないんだから、というのが世間の反応のようです。


賛否ある、というのはもちろん「どうしても使わねば困る」という人がいて、「どうしてもそれを見るのが辛い」という人がいるんだと思います。

いきなりの飛び出しに反応出来ない時がある、と使う側。

子どもは動物じゃない、ちゃんと大人が見るべきだと反対派。


私は、「親が危ないと思う場所で、親と子の能力で危険を回避し辛いのであれば使った方が良い」と思います。


ハーネスはそもそも子どもの散歩用に作ったのではなく、防ぎ辛い危険を回避しやすくする為に開発されたものです。

でも紐そのままじゃ見栄え悪いよな、という事で可愛いリュックにしたりぬいぐるみをつけてみたり苦肉の策でここまできたのかと。

私も子どもを産む前は、親が自分で何とかならないかなとか思っていましたが(本当にごめんなさい)、いざ子どもを持つとあるとありがたいなと思う場面が出てきました。


<車や落下物からの危険を回避>

まだ大人の話を理解出来ない1〜3歳位までは、突然いなくなったり道路に飛び出したりする。大人が車を確認しようと振り向いた瞬間にそれは起こる事がある。ちょっとした散歩でも周囲の危険を察知しながら歩くので、ずっと子どもに目線を向けるのは不可能。

それに加え、言い聞かせるというのも脳の発達具合によりまだ不可能。興味があれば子どもは突然行動する。

都会では、車がたくさん通る大きい通りを歩いて通らなければ生活出来ない場所は多々あり、田舎でも川や溝に転落する恐れもある。

とっさの場合の命綱になります。


<大人の運動神経・体力により反応出来ない>

誰もが元気で体力があり、とっさの事にすぐ反応出来る訳ではない。運動神経の違いにより、子どもの突飛な行動に反応が遅れる人は多い。

特に20代ならまだ反応出来ていた事も、30代になると鈍り、それから上になってくると突然走り出して足を痛めたりする場合もある。

予想出来ない事にすぐ反応するのは、スポーツで生計を立てている運動神経の持ち主位しか出来ない事だとすると、普通の人はまず出来ないと考えて良いと思います。

危険が日常にある中で子どもが今まで生きているのは、親や周囲の頑張りとでしかない。

ちょっと自分の体力に自信がない時、運任せではなく、ちゃんと守りたいと思った時、ハーネスを使用出来るのはありがたいのではないかなと思う。


<とにかく子どもは予想出来ない事をするのが前提>

1秒目を離しただけで数メートル先にいなくなる。これは子どもとの生活では日常茶飯事だ。これをよく知っているから、保育園でお散歩などする時は保育士は本当に気を使って子ども達を見るし、ちょっとキツい口調でもお灸を据え約束を守らせる(手を繋ぐ、歩道を歩く、歩いてる途中にふざけない、周囲を見て歩く等々)。楽しくは散歩したいが、命には変えられない。少しのまいっかが事故につながる。

プロでも物凄く神経を使うのに、毎日の外出でこんなに気を使っていたら親もまいるし、旅行中なら尚更気を使わず楽しみたい。

言って聞かせられる年齢になれば、子ども自身で気をつけるのにプラス親の見守りで外出できるが、1〜3歳の突飛な行動に保険をかけるのであればハーネスも必要な場合もあるでしょう。


<子どもは自由に歩きたい>

ここが大きいのです。子どもは手を繋ぎたい・抱っこしてほしい時もありますが、基本は自分自身で探索活動をしたい、自分で興味のある場所へ歩きたいという気持ちが強いです。

その願いを叶えつつ、とっさの行動に対応するにはハーネスはありがたい。



こんな理由から私もリュック型ハーネスと、親子の手首を繋ぐハーネスを二つ準備しました。

使った場所はこんな時。

*子どもの発達や行動にあまり詳しくない(保育関係者ではない)夫が、道路をまたいでのお散歩時。1〜2歳前半。

*旅行中で、自分も土地勘のない場所での人混みの中。

*空港での手続き中。(駅なども)

*どうしても頭を使って考えなければならない外での用事や買い物中。


要するに多いのは、自分が頭を使って考えなければならない場所・子ども以外に注意を向けないといけない場所ではハーネスは必須でした。

特に海外だと(今は行けませんが)連れ去りや盗難などの心配もあるのでより使うかと思われます。


子どもに注意を向けていると、財布が入っているカバンのチャックを閉め忘れ・・・なんてママをたまに見ます。

ただでさえ育児中の親の脳内はマルチタスクです。睡眠不足と共に脳が疲れて反応が鈍る事も多々あります。

「親がちゃんと見ていれば」とか「動物みたいだからやめろ」というのはあまりにも無責任な発言で、、、

出来る時はやれば良いけど、出来ない時には道具に頼っても良いと私は思います。


ハーネスを常につけている、家でもつけている、ハーネスで子どもの行動を強く制限したりというのはもちろんやってはいけない事で、それはもう虐待の域だと思いますが、ほとんど見ません。

犬でも、自由行動が尊重されている散歩を多く見るのに、子どもだと尚更で、大抵はハーネスを付けていてもしっかり子どもを見守っています。

その時代にはその時代の危険な事があり、使っている道具も生活の方法も違います。

人の元々持っている能力も体のつくりも違うので、見た目がどうこうというより、「どうしてその道具が生まれたか」という背景をもう少し考てもらえるとありがたいなぁと世間に対して思います。


飛び出しによる事故がどうか減りますように。


親も子もハッピーは外出が出来るようになりますように。


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