今1人の芸術好きとして思うこと
突然だが、舞台は人生や人の在り方を凝縮したようなものだと思う。たった数時間の舞台に人々の喜怒哀楽がぎゅっと詰まっている。
「人生は素晴らしい。生きるに値する。」
これは劇団四季が戦後間もない頃から舞台を通して伝え続けてきたメッセージだ。舞台を見ると感情を揺さぶられ、満ち足りた気持ちになるのは、そこで表現される感情の渦に少なからず共鳴するからなのだと思う。多くの物語はただただ幸せな日々を描いたものではない。むしろ、苦しみや葛藤を孕むものの方が多いのではないか。だが、その中で懸命