海外のマグネットには、街の魅力がつまっている〜ユーレイルパスでヨーロッパ周遊旅〜
私は昔から、海外の観光地で売っているマグネットが好きです。
路面店や駅なんかに安く売られているマグネットは、よくみると一つひとつ手作りされていたり、微妙にデザインが違ったりもする。
日本に売っているものとはまた違った良さがあるというか、、ついつい手に取ってしまう魅力があるんです。
海外のマグネット集めにハマったのは、大学時代のヨーロッパ周遊旅行がきっかけでした。
ユーレイルパスという鉄道乗り放題チケットを使って、長い長い道のりを鉄道で過ごし、5カ国15都市をまわった旅です。
今回はその旅路で購入したマグネットコレクションを通して、旅の記憶を振り返りたいと思います。
イタリア
▼イタリアのことわざ「ナポリを見てからしね」
最初に降り立った地はローマ。
ですがローマは最終日に観光予定だったので、到着後は早速鉄道に乗ってナポリまで行くことに。
イタリアのことわざに"Vedi Napoli, e poi muori.(ナポリを見てからしね)"というものがあるそうです。
ナポリの街を眺めながら、そのことわざに想いを馳せたのを覚えています。
▼アマルフィ海岸沿いにある小さな街「ヴィエトリ」でマグネットと出会う
次に向かったのはアマルフィ 、、、のつもりだったんですが、「Vietri Smare Amalfi」という鉄道駅を、"あの有名な景色が見れるアマルフィ"だと勘違いして下車してしまいました。
こちらの駅はアマルフィ海岸沿いにある街ではあるものの、あのアマルフィとは全く別の場所。
とはいえ、今から"あのアマルフィ"に向かう時間はない。これも何かのご縁かと、この街を散策することにしました。
陶器の街として有名な場所だったようで、街には可愛らしい陶器のお店がたくさん並んでいました。
その中で見つけた、これまた可愛らしいマグネットたちに目を奪われました。
とても色鮮やかで街の魅力がつまっていて、物によっては手作りなので、一つひとつ微妙に絵がちがう。
そうしてこの旅最初のマグネットを購入。
おそらくもう人生で訪れることはできないこの街の思い出を持ち帰るために。
ここから私のヨーロッパでのマグネット収集がはじまります。
▼天空の城ラピュタのモデル?「チヴィタ・ディ・バーニョレージョ」
そしてその次に訪れたのは消えゆく街と呼ばれる「チヴィタ・ディ・バーニョレージョ」。
天空の城ラピュタのモデルともいわれています。
鉄道を降りてこの圧巻の景色が目に入った瞬間は、思わず泣きそうになったのを覚えています。
チヴィタで購入したマグネットは、私のコレクションの中でも特にお気に入りの1つです。
手書きでチヴィタの街の外観が描かれ、色使いや構図、マグネット自体の形もそれぞれ微妙に違う。
どれにしようかと見比べて、一番ピンと来たものを選びました。
この手作り感がなんともいえず好きです。
▼イタリアの都市をとにかく周遊して、マグネットも収集
イタリアではその他にもボローニャ、ピサ、フィレンツェ、ヴェネチアをまわりました。
フィレンツェだけは買い忘れてしまったのですが、その他3つの都市ではマグネットを購入。
季節柄なのか基本は曇天でした。。
しかしイタリアの街はカラフルな建物が多く、歩いているだけでヨーロッパらしい雰囲気を感じられます。
前半のイタリア旅で購入したマグネットはこちら。どれもその街の魅力のつまったデザインです。
アマルフィ海岸沿いにあるヴィエトリは、海沿いにある色鮮やかな街並みがきちんと描かれている。
ボローニャは、有名な建築物がシンプルにまとまっていて、レンガ色をした街の中世の雰囲気がうまく表現されています。
ピサは、有名なピサの斜塔が「I」の役割を担っているのがなんとも粋なデザイン。
ヴェネツィアは、"恋人同士がゴンドラに乗って、この下で日没の瞬間にキスをすれば永遠の愛で結ばれる"という逸話が有名な「ため池橋」がモチーフ。マグネットの形がハート型になっているのも可愛いですよね。
スイス
▼マッターホルンの麓の街「ツェルマット」で、人生一番のマグネットと出会う
そしてつぎは一番楽しみにしていた国、スイスへ。訪れた都市は、ベルン、ジュネーブ、ツェルマット。
特に印象に残ってるのはマッターホルンの麓の街であるツェルマットです。
街のどこにいてもマッターホルンが見えるこの街。-14度の極寒の地でしたが、空気がとても澄んでいて、そんなことは気にならないくらいにワクワクしたのを覚えています。
ここで購入したマグネットは、人生の中でいちばんのお気に入り。
デザインも色合いも全部がドストライクでした。
ツェルマットの美しい街を背景に、鉄道やスイスの国花であるエーデルワイスが描かれています。
この街の魅力が詰まっていて、いつでも旅の記憶を思い出させてくれるマグネットです。
▼スイスの街並みが大好きになった
ジュネーブもベルンもとても素敵な街並みでした。
ジュネーブのレマン湖で、たくさんの白鳥が優雅に泳いでる姿を見れた時はとても感動しました。
スイスはどこを切り取っても景色が美しい。
この旅で本当に大好きな国になりましたね。
フランス
▼海沿いの街、マルセイユとニース
フランスは旅程の関係で少しだけしか滞在できなかったのですが、マルセイユ、ニースに訪れました。
やはり海沿いの街というだけあって、シーフードが絶品。
残念ながら滞在時間の短さもあり、マグネットとは出会えず。。
モナコ
▼地中海の宝石・モナコ公国へ!
次に訪れた国はモナコ公国。
こちらもとても楽しみにしていた国です。
道路を走っているのは高級車ばかり。
華やかでキラキラした街並みは、まさに地中海の宝石。
▼モナコ一番の歓楽街「モンテ・カルロ」
モナコの中で、カジノなどがある歓楽街です。
カジノの豪華な見た目に圧倒され、中に入る勇気は出ず、建物の前で写真だけ撮らせてもらいました。
モナコではモンテ・カルロの街のデザインのマグネットを購入。
街の雰囲気がよく表現されています。
イタリア
▼旅の終わりはローマへ
そして、始まりの地・ローマに戻ってきました。
日本に帰国する飛行機はローマ発なので、最後に観光をすることに。
トレヴィの泉、真実の口、コロッセオなど、、主要観光地を回りましたが、とにかくローマは観光客が多くて、どっと疲れてしまった記憶があります。
ローマの休日を見て憧れていた「真実の口」に関しては、写真を撮るのに30分以上並びました。
しかし、ここでお気に入りのマグネットと出会います。
「真実の口」デザインのマグネット。
これは可愛すぎました。。お顔が一つひとつ違ったので、じっくりとお気に入りの子を選びました。笑笑
このクオリティの高さで、1ユーロもしなかったはず。安すぎてびっくりしたので、いまだに覚えています。
ローマではコロッセオデザインのものも購入しました。
そうして、ヨーロッパ周遊旅は無事終了です。
マグネットコレクションについて思うこと
今回は、マグネットコレクションを通してヨーロッパ周遊の記憶を思い返してみました。
マグネットを見るだけで、なんとなく買った瞬間のエピソードが思い出せたりすることに自分でも驚いています。
思った以上にこの旅がマグネット収集とともにあったことを実感しましたね。
お気に入りのマグネットは、一人暮らしの家にも持ってきていて、いまも冷蔵庫につけています。
そうすると目に入った時、この旅を少し思い出すことがあるんです。
たかがマグネット、されどマグネット。
気に入ったデザインのものは7年ほどたった今でも、旅の記憶とともに大切な宝物になっている。
今後もお気に入りの街で素敵なデザインのマグネットと出会えたら、迷わずぜひ購入したい。
そのマグネットが、未来の私に旅の記憶を思い出させてくれるかもしれないんですから。
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