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"インタビューをする人”をインタビューする人の話。

先日、「インタビューのコツをインタビューする」というオンライン勉強会があり、参加してみた。

主催はインタビュー力養成講座「THE INTERVIEW」、インタビュアーはフリーランスライターであり、こちらの講座の講師でもある宮本恵理子氏。

そして、インタビューを受けるのは、敏腕編集者として業界に名を馳せ、今やモーニングショーのコメンテーターとしても活躍する、(株)ファンベースカンパニーディレクターの松田紀子氏。

普段、インタビューをする側の人間が、インタビューについてどんなことを語るのか?そしてそんな人物にどんなインタビューをするのか?

どちらもとても興味深かったので、ものすごく楽しみにしていた。
(多分、モニターの前で→°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖° こんな感じ)

そもそも、「取材のやり方」を習ったことはない。
多くの職業の方がそうだと思うのだけれど、学校や研修で習った知識は、そのままではただ「知っていること」であって、イコール「できること」ではないのだ。
現場で経験を積んで、その過程でだんだんと身についてくるものだと思っているので、こうしていればOK!これが正解!ってものはあるのか否か。

だからこそ、他の人がどんな風にインタビューをしているのか、すごく気になった。

約1時間の勉強会、ひじょーに興味深い話ばかりで、ゴリゴリメモとった。
いろいろ参考になったけど、中でも印象的だったのは

【インサイトに早くたどり着けても、相手が気持ちよく話してくれなければ仕方ない】

という言葉。
インタビューはテーマがあり、目的があり、たどり着けたときは「ここだ!」と分かる。
それを”掴みにいく”感覚は松田さんたちにもあるそうで、「自分の中に軸があれば掴みやすい」という言葉にも納得した。

私は広告をつくるとき、対象がモノであれ、人であれ、その対象に興味を持つことから始める。
興味があれば知りたくなるし、気になることは質問するし、いいところを知ったらみんなに教えたくなるし。
インタビューをするときもそういう感覚。

結果として言えば、今回この勉強会に参加して、正直ちょっとホッとした。
私がインタビューをする相手は、芸能人とか有名人とかではなく、だいたい「インタビューに慣れてない人」が多い。
そういう人たちに、いかに気持ちよく、考えていることを言葉にしてもらえるか。

インタビューの「正解」って分かりにくい。
インタビュイー(話し手側)の貴重な時間をもらっているのに、私はちゃんと話を聞けたんだろうか?その方が本当に伝えたかったことを引き出せているだろうか?もっと聞けたんじゃないだろうか?
後ろ向きに考えているわけではないけれど、取材に慣れることはない。
毎回、インタビューの前も後も、緊張するし、ドキドキする。

だけど今回、心がけていること、大事にしていることに、共通点を見出すことができて、正直嬉しかった。「大丈夫」って励ましてもらえた気がした。

以前インタビューした記事。筒井さんご夫妻、かっこよかったです。

松田紀子さんの記事。個人的には「出世ナビ」というサイト名がツボです。
出世ナビ…
出世ナビて…

松田さんはnoteも書いていらっしゃいます。
実は個人的に長年親しく付き合っているお友達なのですが、最初は「獲って食われるんじゃないか」と思ってしまうほどとにかくパワー溢れる方。
でもそこがいいところなんで、飛び込んでみてください(笑)。

そして、インタビューの仕方を教えてもらっても云々などと私偉そうなことを申しましたが、世の中にはプロから学べるインタビュー力養成講座というものがあるんですってよ。すみません。
しかもnoteあった。すみません。

この記事を書く合間に、インタビューのお仕事がありました。
コロナ禍で久々の対面取材となり、緊張したけれど、うん、楽しかった。
お話ししてくださったことのほんの何%しか出せないんだけれども、その中で一番「いいところ」を伝えるのが広告の役割だと思っているので。
伝えられるよう、これからも日々精進。


サポートありがとうございます。これからもコツコツがんばります。