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ベトナムは子供に優しい国、日本はどうかしら?

あぁうるさい〜!
23時になっても爆音のカラオケが続いている。終わる気配は全くない。
むしろお酒が回っているのか、時が過ぎるにつれて声量も熱量も増している。

ところがホーチミンに3年も住んでいると、なんだかこの、とんでもなく迷惑なはずのカラオケが憎めなくなってくる。
慣れとは怖いもので、うるさいとは思うけれども「元気でよろしい!」と応援したくなる気持ちが出てくる。

ホーチミンでの野外爆音カラオケは、わりと日常茶飯事のこと。
ジャイ○ンですか?と突っ込みたくなるくらい、家の屋上で気持ちよさそうに音痴な歌を披露している。

決して上手ではない(むしろ下手)なのにこれだけ大声で歌える自信と度胸にいつもいつも感服する。

人になんと思われようが気にしない、人に迷惑をかけることをなんとも思わない文化。むしろ、人と人は助け合って許し合って生きることが前提とされている文化。ひとたび慣れると、逆にこれがとても心地が良い。


だからこそ、子育てがとてもしやすいと思う。
赤ちゃんが泣いても誰も文句を言わない。むしろお店の人、通りすがりの人、知らないおっちゃん、みんなが微笑んであやしてくれる。

子供が大好きな国、子育てをしやすい国だなと、1歳の娘を抱えて改めてありがたく思う。



日本はいつから、子連れで外出をするのが肩身を狭く感じさせる国になってしまったのか。
人に迷惑をかけないように」と気を使いすぎるあまり、外出の楽しみやレストランで食べるご飯を味わうことを忘れてしまっている気がする。
本当に意識を向けたい、大事な一瞬一瞬が気づかないうちに流れていってしまっている。

日本での子育ては、本当に大変。
一時帰国の時にしか経験したことがないけれども、その短時間ですら私はそう感じた。



少子化対策が声高に叫ばれて久しい。

的外れな施策が打ち出されたりしているニュースを、ホーチミンから人ごとのようにみているだけの私には、日本の政治にとやかく口を出す権利はないかもしれない。

でもこうして意見を公開することで、わずかながらでも子育てがしやすい国になっていったらいいな。そう思って今日は筆を取りました。

いつの日か日本が本当の意味で子育てがしやすい国になりますように。


今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良い1日をお過ごしください。

Photo by Charlein Gracia on Unsplash


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