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泣きそうになりながら通勤していた時に支えてくれた音楽

こんにちは。

今日は、私の思い出の曲について紹介します。
思い出というよりも、心の支えとなってくれた大切な曲とでも言った方が良いでしょうか。



私は新卒で、大手の保険会社に入りました。全世界転勤ありの総合職として入社しましたが、450人の同期の中、総合職の女子は7名だけという、なんとも異質な環境でした。(他の総合職120名ほどは全て男子)

そんなアンバランスな環境に放り込まれた私は、数少ない総合職女子として自分のバリューを発揮しなければ!!と、入社した時からかなり気負っていましたし、会社からの期待も相当なものだったと思います。

詳しいことは省きますが、最初の配属は東京本社で、さらに会社の中心的な事業を担う部署に配属されました。

同じ部署の社員は皆経験豊富なベテランばかりで、20代はほとんどいません。そしてみんな、若手を育成し慣れていないせいか、あるいは仕事がキャパオーバーだったからか(不慣れな私の目から見ても、仕事に対する人員の量が不足していました)、自分の仕事に手一杯。
右も左もわからない新卒の私を気にかけてくれる人はほぼ皆無でした。

所属チームも全員男性で、私から一番歳が近い人でも10歳年上。親近感を持てる先輩もいなく、相談できる相手もできないまま日々を過ごしていました。


学生時代までの私は「自分が頑張ればなんとかなる」状況にしか遭遇してこなかったせいで、仕事でのコミュニケーションがうまくいかなかったり、職場に馴染めないのを「自分の努力が足りないせいだ」と思い込んでいました。

そのため当時の私は、今よりもずっと真面目で、「自分が頑張ればなんとかなる!」という変な責任感が強かったんだと思います。そのせいか、私は次第にストレスを溜め込み、蕁麻疹が出て来るようになりました。体重もかなり落ちました。

そしてついにある日、通勤の際に、会社の最寄り駅で電車を降りることができなくなってしまいました。

そこで初めて私は、自分の精神と体調の異変に気づきました。

でも当時の頑固な私には会社を休むという選択肢はなく。。
とりあえず一駅だけ乗り過ごし、カフェに行きました。

それでも会社に行く気がしないので、心を落ち着かせるべく音楽を聴きました。何曲か聴き、ようやく私の心を動かしてくれる音楽に出会いました。それが、AviciiのWake me upです。

学生時代から大好きだったこの曲。昔はただ元気が出る曲だなと思っていました。
ですが心身の不調を自覚した時に改めて聴くと、置かれた場所で咲かなくたっていい、自分の花を開かせる場所は自分で探していけばいい、という前向きな気持ちに私を導いてくれました。

その後は毎日、通勤時間中にこの曲を聴いて会社に向かいました。自分に喝を入れつつ、ずっとここで働き続けなくていいんだから!と言い聞かせて頑張って通っていました。

そして1年間粘り、部署異動をさせてもらい、随分と楽な気持ちで働けるようになりました。


この曲がなかったらおそらく休職や退職なども視野に入れていたことでしょう。
休職や退職は選択肢の一つとして大いにありだと今なら思えますが、挫折を経験したことのなかった当時の私にとってはあまりに「負けた気がする」重大すぎる決断で。。
もし「休む」という選択肢をとった場合、そんな自分を、当時の自分はおそらく許せなかっただろうと思います。

Wake me upはそんなジレンマにあった私の歩みを、そっと前に導いてくれた救世主のような音楽です。


苦しかったら環境を変えていいんですよ。

こんな私の過去の経験が、どなたかの支えになりましたら幸いです。



最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良い1日をお過ごしくださいね。

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