Reiko Lauper

レイコ・ローパー。名前は若い頃に影響を受けたシンディ・ローパーにちなんで♥ ニューヨーク在住、イラストレーター兼グラフィックデザイナー。 noteは仕事が暇な時期や思いつきで書いているので、更新は不定期です。 https:www.reikolauper.com

Reiko Lauper

レイコ・ローパー。名前は若い頃に影響を受けたシンディ・ローパーにちなんで♥ ニューヨーク在住、イラストレーター兼グラフィックデザイナー。 noteは仕事が暇な時期や思いつきで書いているので、更新は不定期です。 https:www.reikolauper.com

マガジン

  • メンタルヘルス

    鬱を経験したことがきっかけで、メンタルヘルスの重要さを改めて考えるようになりました。 サイコセラピー(心理療法)、回復の経過などについて綴った日記をまとめています。ほぼ自分への記録用。

  • 大好きな大好きな愛猫のこと

最近の記事

  • 固定された記事

表面的な自分を肯定したら、自分のアートが生まれた

今回のnoteから「ですます」口調で書くのをやめようと思った。 なんとなく印象がマイルドかなと思って、今までしばらく敬語で書いていたが、頭を使うので面倒くさいし、色々な他人の記事を読んでいて「...だ。」口調の文の方が、独り言みたいで好きだなと単純に思ったから。 表面的なものへの執着 私の描く絵は、非常にGRAPHIC(グラフィック)だ。 なんと日本語で表そうか考えると、「表面的」が合うような気がするけど、表面的という言葉はたいていの場合、否定的な意味合いで使われている

    • サイコセラピー(心理療法)について

      少し前に鬱になったことをカミングアウト(…という言葉を使うほど大した告白ではないが)してから、驚くほどたくさんの人から連絡をもらいました。 すでに回復してから公表したのですが、現在進行形だと思って心配して連絡をくれた方もたくさんいて本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。 カウンセリングを始めてまるまる3ヶ月経ちましたが、夏に仕事を1ヵ月ほどセーブしてかなり真摯にメンタルケアに取り組んだのが良かったのか思っていたよりも遥かに速いペースで回復し、どんなセラピーを受けている

      • 瞑想のスランプは、鬱の始まりだった

        前回この日記を書き、自分の絵とともにインスタグラムで鬱になっていたことを、記事のリンクを貼ってしれっと公表してみた。 インスタのキャプションなんてほとんどの人がじっくり読んでいないし、たまたま気づいて興味のある人だけ読んでくれたらいいな、くらいに思っていたら、意外にもたくさんの人が、わざわざプロフィールから飛んで私のnoteの記事を読んでくれ、読んだよ、と連絡をくれたり感想を送ってくれたりして、非常に驚いた。 ポジティブな投稿の多いプラットフォームで自分の精神的な不調を開示す

        • 海外生活17年、ガッツリ鬱病になりました

          鬱病になりました。 私は24歳からニューヨークに住んで17年経ちます。 世界のどの大都市もそうですが、ニューヨークは、世界中から上を目指した有能な人間が休みなく訪れ、そして去っていきます。 大都市で仕事をするという事は、椅子取りゲームのような状態で、生活水準をキープアップするだけで精いっぱい、何か月も精神的に落ち込んでいる余裕もないほど、これまでほぼ休みなしで突っ走ってきました。 もちろん過去にも、家族の死や自分の体調、職場のストレスなどで落ち込んだ時期というのは少なからず

        • 固定された記事

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          4本
        • 大好きな大好きな愛猫のこと
          5本

        記事

          「ハウス・オブ・フィールド」

          私にとって特別な一冊がようやく今、刷り上がろうとしています。 この本は、私が過去に7年間、専属でグラフィックのお仕事をさせていただいた、パトリシア・フィールドが、彼女の自宅またはブティックで50年以上もの時間をかけて蒐集した作品を、彼女をとりまく「House of Field」(ハウス・オブ・フィールド)という家族的な媒体を通して見つめたユニークな作品集です。 全くの無名から著名なアーティストまでをごちゃ混ぜにして詰め込み、まるでニューヨークのイースト・ヴィレッジの歴史やカ

          「ハウス・オブ・フィールド」

          愛猫のバケネコ闘病記

          昨日―五月七日、四月の頭にガクリと体調を崩し、癌と診断された愛猫が、約一ヶ月の闘病の末、私の腕の中で息を引き取った。 16歳だった。 新しい物事や、普段と違う場所を異常に怖がり、ストレスを感じやすい繊細な猫だった。車に乗せれば嘔吐、失禁、脱糞し、普段はものすごく穏やかなのに、投薬は獣医さんでも手こずるくらい抵抗し、泡を吹いてまで嫌がる子だった。 この状態になる前は、それでも体調が崩れればすぐに獣医さんに行き、投薬によりその都度小さな不調を治療してきたが、16歳という高齢で辛い

          愛猫のバケネコ闘病記

          とれかかったつけまつげの奥で

          鈴木いづみ   (作家、女優) 1949年 7月10日  静岡県伊東市生まれ。17歳のときに書いた小説が「小説現代」新人賞の次点に入選したのを機に1969年に上京し、ホステス、ヌードモデル、ピンク女優などを経て、1970年に「声のない日々」で第30回文學界新人賞候補となり、以後作家として活動する。 1973年にアルトサックス奏者阿部薫と結婚し一女をもうけるも、1977年に離婚。翌年、薬物の過剰摂取で阿部は急死する。 その後はSF雑誌を中心に小説を書いていたが、やがて健康を

          とれかかったつけまつげの奥で

          化粧の底力

          溺愛している愛猫が末期の癌になり、ここ最近、鬼のように落ち込んでいるわけだが、そんな時だからこそ毎日必ず、かるく化粧をする。 コロナ騒動が始まってから、家にいる時間も増えマスクもする為、ファンデーションは塗らなくなった。 先月めでたく39になった私のアラフォー毎日メイクは、基本的には目尻にだけ茶色のアイライナーを引いて、まつげにマスカラを二回塗って終わり。 ニキビを隠したい時や、アイシャドウなど濃い目のアイメイクをする時だけ、少しだけコンシーラーを塗る。 若い頃から化粧は大

          化粧の底力

          猫が私に教えてくれている事

          16歳の愛猫の末期癌が診断されてから、もう2週間が経とうとしている。 食事はほぼ水分のみ、確実に日に日に弱くなりながらも、落ち着いておとなしくしている。 話しかけて、撫でるとゴロゴロ喉を鳴らす。 私はここのところ、毎日泣いている。 食欲も相変わらずないので、アイスクリームとか、なるべくカロリーの高いものを食べている。 涙腺が緩みっぱなしで、ちょっと気持ちが昂ると、悲しいという感情を感じきる前に先に涙が出る。 私はイラストレーターなのだが、ここのところなかなか仕事や作業に集中で

          猫が私に教えてくれている事

          ペットの最期と向き合うという事

          溺愛していた飼い猫が、今静かに最期を迎えようとしている。 ここ2ヶ月程、皮膚の炎症で通院させていて、この1か月ほどで急にあれこれと他の問題も出てきた為、検査をすると、かなりの高い確率で癌だろうと診断された。 皮膚の炎症も、癌による免疫の低下で起こっているのだろうと事だった。 私の猫は、16歳だ。私はとある理由でこの猫が6、7歳の頃から面倒を見るようになり、11歳頃に前の飼い主から譲り受けた。 (この話は下記の日記で長ったらしく書いてあります。) 彼女は皮膚炎の飲み薬を非常に

          ペットの最期と向き合うという事

          アメリカの社会問題:「視点」が変わると「正解」も変わる、から難しい

          "The hole is so deep and so bad, and the donut is the beautiful thing." 去年書いた、コロナ関連の日記を非公開にしました。 私はコロナの被害が特に厳しかったニューヨークに住んでおり、コロナ騒動が始まる4ヶ月ほど前に、アーティスト系のリベラルな若者の多いエリアから、保守的な白人率の高い地域にたまたま引っ越しをし、その為にコロナとは関係なく生活環境が一変しました。 私のパートナーは消防士で、コロナ被害

          アメリカの社会問題:「視点」が変わると「正解」も変わる、から難しい

          不思議な話<ニーナ・シモンとテッド・ニュージェント>

          2020年も残りあと一か月わずかになりました。 もとは半年以上前にリリースされるはずだったこのアルバム「Panther City」のアートワークを頼まれたのは1年ほど前で、その時は「ブラックパンサー」がBlack Lives Matter運動を象徴するアイコンのようになるとは、思いもよりませんでした。 良き友人でもあり、今では大好きなNYローカルミュージシャンの一人でもある、LIZA COLBY(ライザ・コルビー)が、「SUSU」という新しいユニットを結成するにあたりアルバ

          不思議な話<ニーナ・シモンとテッド・ニュージェント>

          メディテーションについて:4

          メディテーションがいかに素晴らしいかという事をなんと3回分もの日記にしてまで綴ってきましたが、最後に忘れずに付け加えたいのは、私が習ったTMにしても、マインドフルネスにしても呼吸法にしても座禅にしても、メディテーションにそこまで全てを期待してはいけないという事です。 何年も、何十年も毎日続けていればディヴィッド・リンチのように自らの内側に全宇宙を見出すような恍惚感に到達するかもしれませんが、メディテーションを行っているからと言って毎日その状態になるというわけではありません。

          メディテーションについて:4

          メディテーションについて:3Transcendental Medetationを習得してみた

          ここ数年で生活にメディテーションを取り入れた結果、メディテーションへの興味がさらに膨らみ、Transcendental Medetationという瞑想法を習得することになり、指定インストラクターから直接指導を受けた体験記です。 この瞑想法は、ディヴィッド・リンチやマーティン・スコセッシを始めジェリー・サインフィルド、ビートルズなど、多くのアーティストやクリエイターも実践している瞑想法で、前回はトレーニングの体験を主に書きましたが、今回は主に私のTMへの個人的な理解について綴っ

          メディテーションについて:3Transcendental Medetationを習得してみた

          メディテーションについて:2Transcendental Medetationを習得してみた

          アメリカ大統領選挙も佳境に差し掛かり、バイデンの当選が確実になってきたようです。私の住むニューヨークは民主主義者が多く、あちこちで祝福が上がっており、ひとまず休戦?、分断が少しでも小さくなればいいなと願うばかりです。 今日は、前日の日記で触れたTranscendental Medetation(TM)について、私の体験談を書こうと思います。 ちなみにこれはあくまで私の個人的な体験で、TMを宣伝しているわけでもないので、興味がある人の参考になればくらいの気持ちで書いています

          メディテーションについて:2Transcendental Medetationを習得してみた

          コロナ渦の2020年、私流NYでの過ごし方・メディテーションについて:1

          2020年はなかなか波乱万丈で、私が過ごしたこの14~5年のニューヨーク生活の中でもかなり変わった年となりました。 コロナの大流行に始まって、同居人のコロナ感染、何か月ものロックダウン、Black Lives Matter運動の激化、暴動、そして現在は大統領選の真っただ中で国は真っ二つに分断していて、日本人の私から見るとこの国の人々がなぜこんなにドラマティックな性質なのかという事がよくわかります。 何においても(いい意味でも悪い意味でもなく)激しい国、それがアメリカ。 私は

          コロナ渦の2020年、私流NYでの過ごし方・メディテーションについて:1