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彼女たちの20代

著:山口路子 出版:ブルーモーメント

これまでなんとなく、女性の自伝本のような系統を
おそるおそる読んでいた事に気付く。

『なんだ、こんなもんか』
『で?だからなに?』
とそんな気持ちになったと思えば

『とても感銘を受けることができた』
『素敵!こんな女性に憧れる!』
などと

どちらかに心が揺れることに
抵抗があったのかもしれない。


どちらに心が揺れるにせよ、

教養も中身もない自分
薄っぺらな自己肯定感の低い私
があらわになるのが

嫌だったからなのかな。


読みやすい本にこそ深さがある

と最近は感じる。




今年で私は30歳になる。
いわゆる三十路。

この本をぜひ読んでみたいと思ったのは

ミューズ達の20代を知りたいと思ったから。

それと、
この本の出版を20代の女性が
1人でしていることに興味を抱き

手にとらせてもらった。


本の感想

いかに、問いを立てながら
生きていくか、ということ。

ミューズ達は自問自答を繰り返し、
もがきながらも

常に表現し続けている。

華やかで 実に健気だなと思った。


表現しながら生きる事は
私らしく生きる

たったそれだけのこと。

たったそれだけのことが
いかに難しいことだとも思う。

どんな時代も
『わたしらしく』『自分らしく』

に、もがくのだと思う。


表現することは

注目されることでもなく
イイネ!されることでもなく

もっと簡単なことを
淡々と続けることを大切にしたいと
そう思わせてくれる本でした。




優しさのない人とは、
相手ができないことを求めるひとです。
ーフランソワーズ・サガン

自分を客観的に見なくてはなりません。
自分を一種の道具とみなして、
何をすべきか決めるのです。
ーオードリー・ヘップバーン

無よりも、失敗を選ぶわ。
ーココ・シャネル

世界を変える唯一の方法は
どこかの国の政権交代でも大量殺人でもなく
私たちが日常レベルで人間関係を見直すこと。
…自分と違う意見を持つ人を理解持つ人、理解できないことを愛するって難しい。でもそうしなければ悲惨な出来事はなくならない。世界は変わらない。
ーマドンナ

体のなかに何かがいて、私を狂わそうとしてるんじゃないかと思っていて。
…発狂するのを防ぐために、自分の活動を始めたの。
ーオノ・ヨーコ

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