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独白



そうさ誰のせいでもなくて僕の問題だから
僕のことは僕でしか変えることができないんだ

SEKAI NO OWARI / 銀河街の悪夢


こんにちは、東堂麟 - Lynn.です。

今回の記事は、私が『作家として、最期に何を書きたいのか』をまとめた記事になります。

この『独白』は、一つ前の『刻印』とセットで、私自身のための備忘録的に書いています。


ですので、結構あけすけにあまり表に出さないようなものまで書いています。

あんまり暗い話が好きじゃない人は、読まない方がいいかもしれないです。



先日、2つ映画をアマプラで見まして、『ジェミニマン』と『DESTENY 鎌倉ものがたり』というものなんですけれど、この2つを見てハッキリと言語化出来たものが大きかったのでこうして記事を書いています。

端的にいうと、『僕の中にあった一番黒い部分が何だったのか』、それが言語化できたんです。自分の人生に歪みをもたらしていたものが何だったのか、ようやく分かりました。

大前提、僕は今の人生にすごく満足していて、メンタル的に落ち込むことなんて殆ど無くなりました。

もちろんこれから落ち込んだり、悩んだりすることはあると思うんですけれど、前よりだいぶしなやかになったと思っています。

人や社会に対して、変にひねくれた考えや価値観を持っている訳じゃなくなったので、かなりフラットな考え方が出来るようになったと個人的には思っています。(あくまで僕の主観ですが)

ただ、今回気づいたものを元に、これから自身の中で一番深刻だった傷のようなものを克服して、より良い人生を送って行けるように、頑張っていきたいんです。

そして同時に、これは僕が今後作家として書きたいものと直結することになると思います。

そのために、こいつを上手く言語化しておこうと思ったんです。クリエイターは自身の中にあるものに敏感になっておく必要があると思うので、、



『ジェミニマン』や『DESTENY 鎌倉ものがたり』はもう何度も見ているくらい好きなんですが、久しぶりに見るとやはり新しい気づきがありました。

やっぱり、映画や音楽、小説を含めて、沢山の作品に触れるべきですね。

僕は凄くポジティブにこの記事を書いているんですけど、内容が内容だけにちょっと読むのに精神的体力が必要かもしれないので、読まれる方は少し元気なときにした方がいいかもしれないです。



私はこれまで、どこか人と深く交わりすぎないようにしていた。

それは、自身の中に化け物がいたからだ。

カッとなって衝動的に動きそうになる癖や、
自分の好きなものに熱中するあまり周りが見えなくなっていく癖、どこかで自分を律しきれないだらしないところ、、、

僕には、自分が許せないと思っているところが、沢山ある。


父親が多額の借金をしていて大好きだった家族が一度バラバラになったり、祖父は酒乱でばあちゃんを殴っていた過去があったり、母や祖母にも、どこか人に依存的だったり高圧的だったりするところがあり、周りの家族にどこか致命的な欠陥がある人が多かった。

祖父は頭がおかしくなって空中向けて誰かと喋っていたこともある。霊感の強い人だったらしい。

母はその影響か分からないけれど怪しいお寺に両親が離婚したあたりから通いつめている。一度僕も連れられて行ったけれど、何が起こっているのか分からない不思議な現象が沢山そこでは起こった。

僕の身近な親族は、家庭の大黒柱というには些か疑問を呈してしまうような人ばかりだった。

何かしらの特技があって尊敬出来るところがあったり、友達が多くて皆から好かれていたり、子供に海より深い愛情を注げたりする素敵なものを持っている反面、致命的すぎる欠点を持ってもいた。

もちろん、人には良い面もあれば、悪い面もある。欠点が凄い分、僕の親族は凄く尊敬出来るところもある。

人には長所と短所がある。
それは当然のことだ。

ただ、一つ確かなのは、僕にも、彼らと同じ血が流れていて、あくまで事実として、僕は彼らにそっくりであるということだ。

自分の中にも、彼らと同じような暴力性や身勝手さが備わっている。

父や祖父に欠点があるからって、それは僕が同じことをしてしまう正当化にはならない。彼らのせいにも出来ない。

でも、いくら自分は違うと思っていても、生きていく中で『自分は彼らと一緒なんだ』と思わされることが多かった。

怖いんだ。

きっと、もし僕が、自分の大切な人に彼らと同じようなことをしてしまったら、きっと自己嫌悪でまともに生きていけなくなる。

殺したって憎めやしない。

まだ、自分を信じ切れていない。
他にも、苦労している大人をたくさん見てきた。

心の奥底で繋がるような関係性になれば、自身の奥深くにあるものが自然と表に出てくることになる。

そんなときに、この化け物が出てくるんじゃないかって、そう思っていた。だから、自分と人との間に必ず、然るべき距離を置こうとしていたのかもしれない。

人と上手く距離を詰められない理由がずっと曖昧で、どうしてなのか分からなかったから苦しかった。でも、ようやく分かった。

自分が化け物であることが人に露呈すること、仲が良かったりスキだったりした人に嫌われることが怖かったのかもしれない。

そのぐらいなら、長く健康的な関係を続けられる浅い社交的な関係性の方が、遥かにマシだった。壊してしまうくらいなら。

人と仲良くなった時に、長い関係性にしていける自信がなかったんだと思う。致命的な欠陥を抱えていると、感じていたから。

心のどこかで繋がりを求めていると分かっているのに、もどかしいほどに、僕は人と深く繋がれなかった。

でも、原因がようやく分かった。僕は自分の中に巣食っている怪物を外に出したくなかったんだ。

受け入れられるわけがないから。
こんな怪物をーー。



でも、何もかもを彼らのせいには出来ない。
僕は、僕の人生を歩んでいかなければならない。

二十歳超えた大人なら、自身の将来は『どうなりたくないか』ではなくて、『どうなりたいか』で語るべきだ。

自分が目指すべきものを見定めて、前向きに一歩ずつ進んでゆくべきだ。

僕は気づいたんだ。

僕が目指しているものは『家族愛』なんだと。守りたいものを守れる『父性』なんだと。

自分の中に温かなものがあることも事実なんだ。

僕は家族の温かさも知っている。本物の愛情も、スキっていう気持ちも、僕は知っている。

自分が怖いけれど、内側に潜んでいる化け物が表に露呈したときに、皆に嫌われるんじゃないかって、怯えていたけれど、自分の弱さ、欠点を認めることによって、僕は誰よりも強くなれる。

自分が望んだものを手に入れたとき、それを維持していける強さが自分に備わっていればいいんだ。

自分の手で、未来は明るくしていける。

化け物の正体が分かったのなら、僕はこいつを飼い慣らすことができる。問題ないさ。

敵を知り、己を知らば、百戦危うからず。

言葉を扱うようになった君は、自身の内側に何があるのか、鮮明に理解することができるようになった。これは、誰にでもできることじゃない。

いつか、僕も温かな家庭を築いて、大切な人達を長く幸せにしていける強い男になりたい。僕は負けない。自分が弱いと、知っているから。

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