見出し画像

3年前は”キャッシュレス”の中国で現金を出しても嫌な顔をされなかったという話

現金がメインの日本でも現金以外の決済手段がいろいろ使えるようになりました。最近では「現金不可」という店もあり、日本でも今後急速にキャッシュレスが普及しそうです。

例えば近所のスーパーに行っても「ペイペイ」などのQRコード決済で支払う人がかなり増えており、見た感じでは40代以下は過半数がキャッシュレス決済を使っているようです。

さてキャッシュレスといえば日本よりも中国のほうがかなり先行しています。

私は2014年までは1ヶ月の半分は中国で仕事をしていましたが、ちょうどそのころからQRコード決済が普及し始め、あっという間に広まっていきました。

2015年以降も仕事でちょくちょく中国に行くことがありましたが、2016年あたりになるともはや周囲に現金を使う人は皆無という状況でした。

ただ私の場合は中国で銀行口座を持っていないためQRコード決済が使えず、しかもスマホのローミングを使うと通信料がバカ高いため、中国ではもっぱら現金だけで過ごしていました。
(たまにしか行かないので、中国でSIMカードを買うほどではありません)

そうなると心配なのが「支払うときに相手が現金を嫌がる」ということです。例えば現金を出したら「おつりがないからQRコードで払え」と言われると困るわけです。

ということで2016年以降は中国で食事をする時もタクシーに乗る時も「現金しか持っていないけど大丈夫か?」と先に確認するようになりました。

結論それは全くの杞憂で、2016年から2019年まで中国で現金を出して嫌な顔をされたことは一度もありません。

一度タクシー代金を支払う時に運転手から「支付宝(アリペイ)?微信(ウィーチャットペイ)?」と聞かれて「現金しかない」と答えたときに怪訝な顔をされたことがありますが、「オレは海外で暮らしているからそういうのは使っていない」と説明すると「あっ、そう」とそのまま現金を受け取ってくれました。

最後に中国に行ったには2019年ですが、武漢でこんな経験もありました。

街中の小さなレストランで食事したとき一応事前に現金OKの確認は取っていたのですが、いざ支払うときにお釣りの現金が店に常備されていないことがわかりました。

そして「申し訳ないが、お釣りの現金がない」ということになったのですが、その額はたったの5元(100円程度)だったので私は「お釣りはいらない」と言いました。

ところが若い店員は律儀にも「その5元を貰うわけにはいかない」と言い、
「替わりに5元分の缶ジュースでどうですか?」と打診され、なぜか缶ジュースを3本貰って帰ることになりました。
(5元はチップのつもりだったので、むしろ得した気分でした)

おそらく久しく現金でのやり取りがなかったために、店員も現金を準備するのを忘れていたと思われます。

あれから3年経ち、中国に久しく行っていないので今はどうなっているかわかりませんが、少なくとも3年前までは「圧倒的なマイノリティ」である”現金派”が不利益を被ることは私の経験上ありませんでした。

日本が今後どうなるかわかりませんが、仮にペイペイの普及率が99%になっても気軽に現金を出せるような社会になればいいなと思います。

まあ日本は決済手段のバリエーションがあまりにも豊富なので、どの決済手段を使っても「圧倒的なマイノリティ」になる心配は無さそうですが。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?