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「戦争を無くす」のは「台風を無くす」ぐらい難しいことかもしれませんが、不可能ではないと思います

2日連続で戦争のことについて書きます。

戦争は基本的に不幸しか生まないのでこの世から未来永劫消えてほしいと思いますが、残念ながら人類は未だに戦争をやめられません。

それでも戦争を無くす努力は継続したほうがいいと思いますが、それは想像よりもはるかに難しいことではないかと考えるようになりました。

というのも、人材育成の仕事をしていると「人はたった1人の人間ですらコントロールできない」という現実に嫌というほど直面します。

例えば職場で部下に対して「死ね!」とか「この役立たず!」といったパワハラ発言を繰り返す管理職が一人だけ居た場合、この人の問題行動を止めさせ、改心させることは至難のわざです。

それこそいくら研修を受けさせても、いくら個人面談で話し合っても、その人の思考と行動は簡単には変わりません。そのため、ほとんどの場合最終的に管理職の任を解くか、もしくは辞めていただくかになってしまいます。

もっと大変なのが子育てで、私は子供はいませんが子育てをされている方々のお話しを聞くとお子さんが親の思い通りに育つことはほとんどありません。おそらく大人に対する教育よりもはるかに難しいことだと思います。

1人の人間の行動変容ですらこれだけ大変なのに、集団を変えようとするとその難易度は何倍、何十倍にも跳ね上がります。

戦争はたった1人の人間の意思だけで起こせるものではありません。膨大な数の人間の意思が合わさって起きますので、その膨大な数の意思をコントロールするのは「絶対に不可能」とは言いませんが、「極めて難しい」と言わざるを得ないでしょう。

冒頭で台風に例えましたが、今は台風を消すことは無理でも科学技術が発展した未来では天候を制御できるようになる可能性があるので、絶対に不可能ではないが今は極めて難しいという意味で同じかと思います。

機動戦士ガンダムの「逆襲のシャア」でシャアの名セリフがあります。

「ならば、今すぐ愚民ども全てに英知を授けてみせろ!」

個人的には戦争を無くすためには全人類が自分とは異質なものを受け入れるだけの英知を身につける必要があると考えていますが、さすがに「今すぐ」は無理なので英知を身につけるための教育を地道に続けていくしかないと思います。

そこまでたどり着くには気が遠くなるぐらいの時間が必要かもしれませんが、若い世代を見ていると間違いなく上の世代より人間的に賢いので未来への希望は持てます。

そんなわけで大げさな話になってしまいましたが、人を育てる仕事もゆくゆくは世界平和につながっていると信じて頑張っていきたいと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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