GPIFの運用状況について~短期ではなく長期を見よう~
こんばんは。
心に汗をかくからこそ、学ぶことも多いレイです。
#汗かく前にしっかり事前準備が大切
#試験勉強と同じくいつもギリギリ
#ホンマ余裕をもって準備するに限る
さて。数日前に「GPIF:1-3月期17.7兆円の運用損、コロナ禍で過去最悪」という記事が出ました。
おいおい、俺らの年金減るやんけ!!と思われる方も多いと思います。
しかし、実はちゃんと内容を紐解いていくと、GPIFという組織は非常に優秀なことがわかるので、そのあたりを今日は見ていきましょう。
GPIFについて
そもそもGPIFとは、「年金積立金管理運用独立行政法人」の略です。僕たちの老後の年金を運用してくれてる機関のことです。
そしてここの組織ですが、日銀、野村総研、三井物産などの超一流企業の出身者や高学歴の人ばかりのエリート集団で構成されています。
この機関が、運用損を出したという記事なので、メディアとかは国民のお金が減った!!などと煽った報道が行われると思います。
しかし、実はGPIFは非常に優秀なんです。
①約150兆円ものお金を上手に運用している
②2001年~2019年度の運用利回りは+2.58%
③累積で+57兆円です。
2019年度こそはマイナスの成績ですが、長期投資の成績は非常に優秀な運用をしています。
日本の年金について
国民皆年金という制度を採用しており、原則年金制度に加入しています。
若い時に保険料を納めて、老後になると年金が受給できるようになる仕組みです。
ちなみに、今納めてる保険料は今の高齢者にそのままわたります。自分の年金を積み立てているわけではありません。
僕たちの年金の原資になるのが、この保険料のほかに税金と年金積立金の2つがあります。
今回話題となってるのは、年金積立金のほうです。
実はこのお金は今、「貯蓄」フェーズでまだ年金として、使われていません。
将来、人口減少に伴って、保険料を納める現役世代が減ったらその時にようやく出番がきます。
この積立金が2019年度末で150兆円あるということです。
概ね、今後50年は取り崩す必要がないお金らしいです。
GPIFの投資の目的
①年金事業を安定させるため
②長期的な観点から必要な利回りを最低限のリスクで得る
というものです。
その手段として、長期国債分散投資※を採用しています。
※世界中のあらゆる国・資産に長期投資するということ
具体的には、実質利回り1.7%のリターンを最低限のリスクで得ることを目標にしています。
GPIFの運用は、2008年度のリーマンショック時でさえ-15%程度。
今回のコロナショックでも-5%程度で済んでいます。
そして、多くの年度でプラスを出しながら、トータルではしっかり利益確保しています。
まとめ
冒頭にも記載の通り、2020年1~3月期の成績は最悪でしたが、累積は優秀です。
また2019年度業務概況書に概ね100年間の年金積立金の見通しも載っています。ここまで先を見据えて運用しています。
僕もまだまだ未熟ですので、ネット記事を見たときはその情報を自分なりに調べています。
今回のことが少しでも参考にしていただけると幸いです。
いつもスキ・フォロー本当にありがとうございます。
ではまた。
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