漢字が読める猫の話

猫を飼ったことのある方なら誰しも「うちの猫、言葉がわかるんじゃないかしら。」と思ったことがあると思います。

私も例に漏れずですが、

「うちの猫は漢字も読める。」

そう確信した時のお話です。

8歳になるうちの猫は、他の猫よりも体が大きく、親バカかもしれませんが、とても知的な顔をしています。

話しかけると、瞬きやしっぽで答えてくれます。

「ご飯」「お水」「おいで」等は理解する他、都合の悪い事を言うと、スッといなくなったりするので、これは人間の言葉が分かっているのではないか、と感じていました。

毎朝お腹がすくとウニャウニャ言いながら枕元まで起こしに来るうちの猫ですが、私の寝起きが悪く、腹を立てることもしばしばです。なかなか起きないと憤慨して走り回ったり、ベッドをガリガリしたりします。

あれは、どうしても昼まで起きられずに猫を放置し続けたときの事。

怒り心頭で暴れまわっていた猫が、ふと静かになりました。

逆に不思議に思って目を覚ますと、破れた紙切れが床に落ちていました。

↑実際の写真

私が目標として掲げ、壁に貼っておいた紙でした。

他にも「英語の勉強」「ダイエット」「貯金」等色々な目標が貼ってある中、

「早寝早起」だけを狙って破いたのです。

まるで、「有言実行できないならこんな紙切れ捨てちまえ。」

そう言われているかのようでした。

ひっ、と思った私は急いで餌をやり、「早寝早起」は目標から外すことにしました。

それ以降、うちの猫は漢字を読めないふりをしています。