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【教育論】どうして教師は授業中に机の間を歩くのか?

――なんだかんだ教師は見ているのです。授業中に先生の話を聴かずに裏紙に詩をつくっていたこととかばれてたのかなあと思い出すのと同時に、教師はそれくらい「気付ける力」が必要だってことに気付かされました。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「机間指導の3原則」というテーマで話していこうと思います。


◆授業中にどうして歩くのか?


普段は創作に関する記事を投稿しているんですが、実は僕は教育学部に所属する大学生でして、現在絶賛教育実習中ですので、教育に関する記事を投稿しています。

毎日のように指導案を書き換える作業をしていますが、意外と心折れずに頑張れている自分に驚いています(笑)授業づくりという創作に夢中になっているというわけです。


さて、教師は授業中に机の間を歩くことがありますよね?学習者に作業を指示して、静まった教室の中をゆっくりと歩くじゃないですか。いわゆる机間指導というやつでして、あれは一体何をしているのか、それを整理する回でございます。

生徒の取り組み状況を把握しているんでしょ、と思った方が多いのではないでしょうか。確かに、正しいです。たとえば数学の問題を出したら、ちゃんと正解に辿り着けているかどうかを確認するわけですよね。


しかし、それだけではないんです。

本日のテーマは「机間指導の3原則」です。3つあるのです。ということで、教師は授業中、なぜ机の間を歩くのか、その目的を整理したいと思います。


◆机間指導の3原則


2つ目も想像がつくと思います。課題を解決できない児童生徒を解決できるように導くためです。学習者の実態を知って、できていない子どもがいたらそりゃあ手助けしますもんね。

C評価の学習者をB評価に上げるための指導をする目的で、机間指導を行うということですね。


さて、次が問題です。

あともう一つ、机間指導の目的があるんですが何だと思いますか?実は僕も実習の指導教員に教えてもらうまで想像が及びませんでした。

正解は「指名構想を立てるため」です。

つまり、次、誰を指名しようか構想を立てるために、生徒の意見や解答を覗き、把握しているのです。より高い価値の学びに発展していくために、「まずはこの子に訊いて、そのあとでこういう問いかけをして、最後にはあの子の意見を紹介しよう」みたいな感じ。

教師が授業中に机の間を歩く目的には、紹介した3つがあるのです。


◆教師は見ている


昨日の実習で見学させてもらった3年生の国語の授業がありました。その授業の中でも何度か、教師が机間指導を行う場面がありました。驚いたのは作業の後。つまり、考えてもらったことをクラス全体で共有していくときですね。

教師は生徒からの発言を板書したり、それってどういうこと?と掘り下げたりしていたんですが、ある男子生徒の意見を聴いたときに、教師が「そういえば〇〇さんも同じようなことを書いていたよね」と口にしたのです。

〇〇さんはこくりと頷いていました。近くの別の男子生徒は思わず「すげえ」と呟いていました。心の中ではありますが、僕も同じように呟きました。

机間指導中に生徒の解答を覗き、覚え、その後の授業の展開の際にちらっと言い表す。なかなかできる芸当ではありません。

なんだかんだ教師は見ているのです。授業中に先生の話を聴かずに裏紙に詩をつくっていたこととかばれてたのかなあと思い出すのと同時に、教師はそれくらい「気付ける力」が必要だってことに気付かされました。

児童生徒のちょっとした変化に気付くこと。誠意をもってちゃんと寄り添うこと。そういった姿勢が、尊敬され、慕われる教師の条件かなと思いました。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

20220903 横山黎





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