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小説『Message』はメイキングに需要がある⁉

――これまでに手売りした相手からも「へえ~みんなでつくったんだあ」と反応してくれる人は少なくありませんでした。共同創作という手法で作られたことに、少なからず興味を持ってくれる方はいるということです。ということで、小説『Message』のメイキング本を出版しようと思います。



人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「小説『Message』はメイキングに需要があるというテーマで話していこうと思います。


◆続編が読みたくなる?


先日、小説『Message』を出版しました。成人の日の夜に亡くなった青年が遺した「110」というダイイングメッセージの謎を解くヒューマンミステリーです。僕の20年分の思いを込めた力作です。現在、全文を無料公開しています。あと1週間でしめきっちゃうのでこの機会に是非!


さて、Amazonで出版したとはいえ、まだ無名の僕の本など見つかるはずもないので、毎日手売りしています。僕が受講している近代文学の授業の教授が2冊買ってくれたんですが、先日さっそく感想をもらいことができました。

そのときにもらった指摘のひとつに、「続編が読みたくなる」がありました。今回はそれについて語っていこうと思います。



◆共同創作の物語


もう少し言葉を足して教授の言っていたことをまとめますね。

実は、小説『Message』は共同創作でつくられた物語です。構想の段階からアイデアを共有してしまって、メンバーと共にあれこれ議論しながら完成を目指したのです。1回目は僕の友達周りで、2回目(再創作)はnoteのサークル機能を使って行いました。

制作に携わってくださったので、『Message』のあとがきの次のページに、共同創作のメンバーとその概略を載せました。

教授はそこに注目して、僕が作品を書くにあたり、どうして共同創作に踏み切り、どのように人を集め、どんな苦悩があったのか、その物語を読んでみたいといったのです。


昨日の記事でも書きましたが、小説『Message』は主人公遊馬の変化や成長はあまり描かれません。そもそも主人公が誰なのかという問題もあります。遊馬は序章で亡くなりますし、物語は父親と母親と幼馴染の3人に焦点が置かれますし、特定の人物をメインに据えているわけではないのです。

あえてそれを悪くとらえるなら、主人公(と思われがちな)遊馬の変化や成長がみられないことが挙げられます。終章でそれまでの物語を遊馬の視点で見つめ直すことはしますが、全て回想です。言葉が淡々と並べられていくだけなので、感情の変化が伝わりにくいのも難点です。

ですから、教授はこの物語に興味を持ち、作品ができるまでにいたった共同創作の物語を読んでみたいと意見してくれたのです。


◆メイキング本、出します。


小説『Message』についての考察が深まると共に、そのメイキングに需要があることを認めました。

教授だけでなく、これまでに手売りした相手からも「へえ~みんなでつくったんだあ」と反応してくれる人は少なくありませんでした。共同創作という手法で作られたことに、少なからず興味を持ってくれる方はいるということです。


ということで、小説『Message』のメイキング本を出版しようと思います。


『Message』の続編をつくるつもりはありませんでした。教授から意見されて少し考えたけれど、その考えに変わりはありません。しかし、元々、共同創作や裏話についてまとめたメイキング本はつくる予定でした。

メイキング本といわれるとイメージがつきにくいかもしれません。一言でいえば、エッセイ本です。小説『Message』について僕があれこれ語っていきます。


公開するタイミングをはかっていましたが、せっかくの機会ですから、早い段階から共有しますね。まだ完成はしていませんが、これから5日間、メイキング本の第1章を公開していきます

第1章では、小説『Message』はどのようにして生まれたのか、例のダイイングメッセージのネタはいつ思いついたのか、どうして家族の物語にしたのか、いろんな疑問に答えていきます。是非覗いてみてください!

もちろん、小説『Message』を読まれた方向けの物語になっていますので、あらかじめご了承ください。



最後まで読んで下さりありがとうございました。

20220724 横山黎


小説『Message』手売り35冊目!
よく行く店で初めて会った子!笑
本が好きらしい😁

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