0.5くらい

ここじゃ輪郭を辿れるんさ

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ここじゃ輪郭を辿れるんさ

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21歳と362日の朝

螺旋階段を登って家に帰ると目が回っている 私に似た照明に泊まっているカメムシ 梅雨入り前、春の最後の悪あがき 水は飲む時鼻まで使ってしまうほど注ぐとよい 晴れの朝に電車が走れば春が来る 割れた耐熱性のガラスマグカップ 六月最後のゾロ目に目が止まる マイナスから生まれる言葉の羅列 プラスから捻り出す美味くない言葉の羅列 何でも美味いよ幸せ舌、母の教育の賜物舌 21歳と362日の朝

    • 命令を受けて

      書けって言われました友達に 小説を書くらしいです、なので付き合えと、 何か書けと、だから書きます 多分自分ってそーいう人間です この間展示をしました タイトルは「形成」です。 自分を作ってきたものと、 そこから成り立つ自分を中心に 絵を描いていきました。 初めての展示。 満足はしてないけど、うん。良かった。 みたいなそんな感じでした。 地元から出てきて、大きく二人なんです 自分に影響与えた人って、多分。 制作するために振り返ったらそこしか 出てきませんでした。 もちろん

      • 。。。

        昨日ふつう、今日ふつう、ふつう 昨日たのしい、今日ふつう、別にふつう 昨日ふつう、今日たのしい、たのしい! 昨日マイナス、今日たのしい、さいこう! 昨日たのしい、今日まいなす、 。。。 寝たら終わってた今日。 。。。

        • 9ヶ月後に生まれた先輩へ送る

          多分これから先も決まって仲のいい人がいる もうそうと決まっている、決めている おれの9ヶ月後に生まれたはずなのに 出会った時から背中を見ている 同い年のくせに先輩で一生勝てない人だ 育った環境も似ているくせに 趣味、好きな物、何もかもが違っている 我慢する癖くらいが一緒なの そーいう性格も相まってゾロみたいなやつ 好きなのはエースらしいけど 他にも決めていることがある ツナ缶あげる代わりにあいつの家庭に ご飯貰いに行ってやる その時には子供とか居て その子供にはバカにされ

        21歳と362日の朝

          口実。

          よく不動産屋の前で立ち止まっていた 虫が寄って集るみたいに、 そこには明るい未来が映っていた たくさんの四角形が並び 四角形を囲う四角形がまたきちんと並び 中の光が透けて出てくるほど輝いていて 夜に顔を寄せたって反射しないことが、 思い出すと唯一の救いだった 意外とさー 「2人で住む方が安いよね」 2人の間に嘘はいらないのに ウケが良さそうだからって癖づいた口実。 子供の可愛らしい口実。

          暑が夏いぜ〜!

          日陰を選んで歩く日常になった 地面に映る私の分身はそこに形を残しそう 気温は春と同じ数値を示しても 太陽の元気があの頃とは違うらしい 境目のないグラデーションを 誰が区切って名前なんて付けたんだろう 多分今日は夏である 電車に乗れば涼しかったり 汗を流した風呂の後にまた汗をかいてしまったり 洗濯物の量が必然的に増えたり また1つ歳をとってしまったり 祭りがありゃ夏がきて 夏がくりゃ祭りがあって そんなお互いを向く矢印を恋しく思う 日陰を選ぶ、夜を選ぶ そんな生活もう辞

          暑が夏いぜ〜!

          被せじゃないけど「太陽」

          何日ぶりに太陽を見ただろうか 太陽っていうより晴れを見ただろうか 空のコバルトブルーに太陽の色が たっぷりの水で馴染ませたように溶けていた 日中過ごすのは水曜だけで 先週は曇りで先々週は覚えてないけど 久々の晴天を見て体が驚いてる感じがして そんな私に私は驚いた 携帯を持つ手にパキパキの陰影が映り コントラストバチバチの写真撮りて〜 って思う 体の悪いものが全部抜けていく気がするし 綺麗に並ぶオレンジの手すりも みかんに見えてそれだけで健康になれる気がする でもね〜久

          被せじゃないけど「太陽」

          何処

          思いっきり手を伸ばして掴めないものと戦う 掴もうと必死で息をするのを忘れる 掴もうと必死で知らぬ間にふわっと浮いてしまう 柔らかいここに引き戻して欲しい 支えが欲しい 欲しい支えは手を伸ばすほど離れていくし 支えに身を任すと手を伸ばすことさえ叶わない どっちも永遠ではないし確実ではないし でも近場の幸せは柔らかいここであって それだけでいいはずなのに、何で手を伸ばす? 1度は手を伸ばすことさえもちゃんと忘れて ここにしっかり身を埋めたんだ 重すぎたから割れたんだろうか 割

          記憶の片隅

          かめ、変なの なんでアゴないんだろう なんでちょっと垂れ目なの? なんで首長いの? どこから肩なの? 色んな疑問がぶつかる亀は硬い甲羅で守られている 父さんは亀に似ていた なのにいつも優しくていつも笑っていた おれは父さんの子である カメには似てないし父さんにも似てない 母さん似である 母さんに似ておれは父さんが好きである

          記憶の片隅

          時期目にする意味ギリmm

          もうすぐしたらさ 花火だって上がる へへ 四葉のクローバー探し終えたらさ やったーってハッピーになって そこでもう幸せ終わっちまう もうすぐ1年になる使ってない歯ブラシは ちょっとホコリが積もってきて そんなの使いたくないからまた積もるね 積もると開くね距離、懲り懲り じわ〜っと甘くて臭い匂いのするエアコンは それでも部屋を涼しくするのさ 布団に包まろうか 直に終わる21は 22が終わりへと向かうきっかけを作るね いつも何事も終わりに向かっているね 腰元を輝かす

          時期目にする意味ギリmm

          ストレートに返信と言おう

          綿が言葉を風に乗せて送ってきたから 今度はこっちが風を送り返してみよう たんぽぽは昔に外国からやってきたみたい そんな風に「異端児みたい。」 もう馴染んだから何も思わないけど 最初は思うよね、「何か違うみたい。」 綿は風向きに合わせて行き先をコロコロ変えるから すーぐ周りと顔見知りになっていいな〜と思う やっと止まったかと思ったらちゃんと地に根張って きれいないい色した花咲かすから眩しく思う こっちは全然今も暗いところで規則的に動いている けど綿が言葉を風に乗せて送っ

          ストレートに返信と言おう

          聞いて欲しいことがある

          横断歩道の信号待ち ちゃんと青になってから渡るようになった 赤から青に変わる見えない黄色くらいで踏み出すのはもう卒業した 道路ギリギリで信号待ちする癖は未だに直らないけど 傘を持って外に出る 雨止んだなって傘を閉じる時 屋根の下を歩いてその役割を閉じる時 持ち方に気をつけるようになった 後ろの人の事も考えれるようになったよ 初めて乗ったバスで話した恋バナ お互い話したすぎて相槌はテキトーだった 多分今も変わってない こっち来て初めて出来た友達 やっぱり凝り固まった癖で友達

          聞いて欲しいことがある

          コピーの中で

          5月の16日は曇のち晴れです。 部屋は昨日とほぼ変わってません 昨日よりまたちょっとすさんで 昨日よりはちょっと綺麗になりました。 今日は風が強いです。 選択物飛んでいかんよな?って1時間に1回くらい ベランダの方を睨みますけど 1時間に1回じゃ気づいた時にはもう手遅れなんで これはただのガンを飛ばす練習に過ぎません。 昨日と変わらない日を 一昨日と変わらない日を 3日前と変わらない日を ただ今日も生きております、きっと元気です 今日は20度、これ最高気温 5月の20

          コピーの中で

          こんな日に風鈴が鳴ったら寒てたまらんわい

          4月と4月の18時代はとても似ている 4月、寒いから暖かい、もう暑いくらい 18時代、明るいから暗い、この1時間で急に夜 変化大きすぎるやろ まぁそれだけやけど 18:50にバイトのために家を出る 別に時計なんか見なくても暗くなって出れば ちょうどよく着く それが最近明るくなってきたから遅刻気味でさ 時計見ろって話やけど 明るい時間が増えたくらいにはもう暖かい季節 淡い景色がもう緑のビビット全開で 勝手に少しだけ目がすぼむ 眩しすぎて逆にありゃ人暗くさすよ まぁそん

          こんな日に風鈴が鳴ったら寒てたまらんわい

          梅雨になるその前に

          地下まで伝わる雨の匂い 不規則に並ぶタイルが都会の景色に見える 巨人になったかのような気分だ 雨が傘を打つ ポツ、ポツ、のなかを急にボツボツボツ! 雨を少しでも避けるために木の下通ってたら 風で揺れた葉っぱが水を零してしまったみたい あ、今日は小雨だったんだ よかった アスファルトがもうグレーから黒になっている しばらく降り続いてたみたいだ 少し歩くと気になり始めるかかとの調子 あ、終わったか? 終わっていた 梅雨になるその前にちゃんと買い換えておいたんだ っていつか書

          梅雨になるその前に

          音楽は大敵に成り上がった

          2年前まで全く聞かなかった音楽 私にとってそれは、 BGMでもなく雑音よりも静かなものだった 日記を毎日書いているのは1年前の今日を見た時に 1年前の自分に他人として会えるから あーそんな事もあったなってどこか他人として 自分の過去を楽しめるから 音楽も似たような役割を担い始めた よく聞く春を歌った歌は 自分にとっちゃ秋や冬を思い出すし 金木犀がビビッと来るのは 秋ではなく夏であるし 人の名前がついたプレイリストが流れると 統一感何てない曲達が急に春の顔して振り返る

          音楽は大敵に成り上がった