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旅行記〜秋田市〜

宿を退官手続き。次は田沢湖線に乗り秋田を目指す。田沢湖線・盛岡駅〜終点・秋田県大曲駅まで乗車。大曲駅から奥羽本線に乗り換え。秋田駅は直ぐ。

私が乗るのは勿論、普通列車。田沢湖線では秋田新幹線こまちも同じ道順を走る。こまちは秋田駅まで直通。新幹線は1時間に1本走る。普通列車大曲方面は1日7本、盛岡市方面は4本のみ。

田沢湖線じゃなくても北上駅で奥羽本線に乗り換え秋田県に行くことは可能。本数が少ない点に萌える。わざわざ田沢湖線を選び乗車。私は駅間が信じられない程長い盲腸線、1日の乗降者数が少ないなどよく分からない所にときめく。

京王線っぽい田沢湖線。14時22分発大曲行きに乗車。盛岡駅を出てしばらくは長閑な田んぼ、山風景を走る。秘境駅で有名な赤渕駅を過ぎると急に外の景色が雪山。車内の空気がさっきよりも明らかに冷たい。

窓の外には私のようよく東北のことを知らない人が思い浮かべる冬の東北を具現化した景色が広がる。素人が想像する冬の東北の風景。

赤渕駅〜田沢湖駅までは23分もかかる。各駅停車。あまりにも駅に着かないから驚く。田沢湖駅到着。私と同じ車両の数人が全員降車。他車両にいた人もみんな降りる。

貸切と思う程ガラガラ電車。終点・大曲駅まで向かう。個人的見所は羽後四ッ屋駅にあるおばこ米駅のとんでもなくでかい建物。だだ広い緑の中にドーンと建つ光景が強烈。

写真を撮り忘れる。かなり悔やむ。本当幻のよう大きい。田沢湖線は色々気分が上がる。また乗りに行く。おばこ米駅の巨大さをもう1度確かめる。

出発待ちがもの凄い長い駅が幾つか。その隙に撮りに行く。大曲花火が有名。山から上の花火の背景の余白感が凄く良い。

大曲駅で奥羽本線に乗り換え。秋田駅到着。やはりなまはげ。撮り忘れ。きりたんぽじゃなく比内地鶏。秋田駅ビル・トピコにある秋田比内地鶏屋で極上親子丼を食べる。

究極の親子丼と迷う。極上にする。ちゃんと究極じゃなく極上の味。比内地鶏を使う親子丼には同じく秋田名物のいぶりがっこ付き。嬉しい。

夕飯の親子丼を食べ終え宿泊先のアパホテル千秋公園に向かう時、突然あるものが目に入る。駅前名物 ラーメンの上が凄く光る。

何だ。近づくと「オススメは?」「ない!」「NHKで放送されませんでした!」「Cafe」はコンビニ・他店で!「珈琲」は当店で!

変、此処。そう。思う。入るか否か入口前でウロウロ。中から店員に話しかけられる。店内は可愛い。やたらと光る変なお店。店内はこんな可愛い。予想外。

入口でかなり珈琲を推す。入るか迷う。珈琲が飲めない。紅茶メニューも珈琲と変わらない位種類があってホッとした。

テーブル席は2つ、カウンターは8席位。テーブル席は埋まる。何となくカウンターの真ん中席に座る。私はラム・ウィンナー茶を注文。

水グラスも可愛い。紅茶のソーサーは紫パンジーが描かれる。素敵。ラム酒が入る。身体がぽっかぽか。ぼーっとし紅茶を飲む。店主に「県外人?」と話しかけられる。

県外から来た人は何故かみんな主人に対し真正面のカウンター席に座る。例にも漏れず私も真正面の席で紅茶が淹れられる様子を見る。

「鈍行で来た」と言う。主人と旅話で盛り上がる。旅が好きらしく「どんどん旅をした方良い」と言ってくれ明日行こうとする場所での助言もしてくれた。

店を出る頃にはすっかり打ち解ける。店前は喫茶店。変な所。秋田県に行った時はまた寄る。可愛い内装で紅茶も美味しい素敵な喫茶店。

御手洗に続く道の所に催し会場と書かれる。右に見えるグッズ販売棚らしきものが催し会場、御手洗を催し会場と呼ぶ。どっち。

再訪したらぜひ催し会場の謎も確かめる。東北旅編はまたちょこちょこ続きを書く。他にも五能線に乗り壺のあるファミレスに行く楽しい旅。

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