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目指すは「支援が必要ない」状態へ|医療現場から福祉現場へ異動し感じたギャップと考え方の変化【QOL社員インタビュー】

皆さんこんにちは!
金沢QOL支援センター株式会社の塩浦です。
本日はQOL社員インタビューをお届けします!

皆さんは前回の細川さんの記事はご覧になっていただけましたでしょうか?

今回はその続きとしてもう1人のゲストでした里出さんについてまとめました。

ぜひご一読ください!

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ー里出さん、よろしくお願いします!まずは自己紹介をお願いします!

里)障害福祉サービス事業部の就労継続支援A型事業所であるリハビリ型就労スペース「リハス」にてサービス管理責任者、センター長候補として働いています新卒6年目の里出です。作業療法士です。よろしくお願いします。

ー前回の細川さんとはどういったご関係なんですか?

里)私も入社当時は在宅医療介護事業部で訪問リハビリをしていました。1年半前に障害福祉の事業部に異動したのですが、それまでの期間は細川と同じ事業所で働いていましたね。それと入社年度は1年違うのですが、自分が3年制の大学、細川が4年制の大学なので同い年なんです。だから何かと一緒に遊んだり飲みに行ったりすることも多い関係なんです。

ーそうなんですね!

入社の決め手は「真のQOL向上」への共感

ーそれでは本題に入っていきたいのですが、里出さんはどうして金沢QOL支援センター株式会社に入社されたんですか?

里)まず在宅医療の訪問リハビリに進みたいと思った理由として、大学でリハビリを学んでいる中で「リハビリは家でやったほうが効率的なのでは?」と感じる機会があったことと、自分の担任の先生の薦めで金沢QOL支援センター株式会社を紹介してもらい、会社の「真のQOL向上」という考えに共感した部分が大きいですね。

※QOL(Quality of life):生活の質

ー「真のQOL向上」のどういった部分に共感されたんですか?

里)まず大学で急性期病院の実習を経験した際に、入退院を繰り返す患者さんを何人か目の当たりにしました。その時に「自分がやったリハビリに意味があったのか」と感じたんです。そこで、”訪問リハビリ”という選択肢を知りました。「自宅」という、その人にとって馴染みある生活環境でリハビリできるのが訪問リハビリのよさです。

リハビリをすることがその方にとってのQOL向上のためだったとしたら、その方のご自宅でリハビリをすることが真のQOL向上になるんじゃないかと。そこの部分で共感するものがありました。

訪問リハビリ→就労支援への異動

ー現在どういったお仕事をされているんですか?

里)入社してから3年半は訪問リハビリの仕事をしていました。そこから就労継続支援A型に異動しました。具体的には、最初は支援員枠で入ったので作業の補助や支援、行政書類、個別支援計画の作成補助などの書類業務を行っていました。事業所の作業はデザイン業務、木のものづくりをメインでしていまして、そういったところの管理業務、受発注業務、企業とのやり取り、納品の手続き、材料発注なども行っています。

ー訪問から就労への異動はもともと描いていたキャリア像ですか?

里)入社当時、キャリアについては特に考えていませんでした。キャリアを考え出したのが3年くらいたった頃で、「就労支援に興味ある?」と上司にいわれてキャリアを意識するようになりました。
現在センター長候補として、まずセンター長になるのが現在のキャリアでの目標です。自分の事業所をしっかり運営できるようになりたいです。

▲実際にA型事業所で製作している革製品の作業の様子

目指すは「支援が必要ない」状態

ーご利用者様への支援で意識されていることありますか?

里)求められることは場所によって違うなと思います。医療介護と違って就労支援は特殊な現場です。医療介護は支援するというとイメージは慈愛、施しをしてあげるという印象がつくことが多いですが、就労支援は慈愛や施しではご利用者様が自立しません。究極は支援をしないことがゴールだと思っています。要は支援をしなくても現場での仕事がまわっている状態ですね。

ー医療現場から就労支援の現場にうつることで最初ギャップはありませんでしたか?

里)ありました。1対1の支援から1対複数の支援になったことも大きくて、最初のころにパートさんに「優しすぎない?」と言われました。「もっと自分たちでやってもらわないと」とも言われました。そこから気づきを得てやってみせてあげるだけじゃなくて、やらせるのが大事なんだと、少しずつ慣れていきましたね。

ー最後に里出さんが働く事業所の魅力を教えてください!

里)ご利用者様のとらえ方を「1人の社員」として見ているのが魅力だと感じます。就労継続支援A型の場合、雇用契約を結ぶこともあるので利用に際して面接をするのですが、その面接1つでも求めるところの基準が高いです。加えて待遇面や交通費、業務規定もしっかりあります。就労支援のご利用者様であると同時に一社員として扱っています。当たり前のようでこれを実現できているところはなかなかないと思っています。

▲木のしおり製作の様子

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いかがでしたでしょうか。

❝訪問リハビリ❞という医療現場から❝就労支援❞という障害福祉の現場へ。
前回の細川さんとはまた違ったキャリアを歩んでいる里出さんの話も、とても魅力的でした。

何よりも最後の、
「目指すは「支援が必要ない」状態」
という言葉、考えさせられるものがあります。

主役はあくまでご利用者様ご本人。本人が気づき、動けるようになるためのサポートとして支援員がいます。支援の中に決まった1つの正解はなくて、1人1人に合った支援の仕方を考える、そういった「1人を見る」姿勢というのは大切にしていきたいと改めて感じました。


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