栄養と理学療法が支える新しいリハビリのかたち
こんにちは、ぐーです。高齢化が進む現代、フレイル(虚弱)やサルコペニア(筋肉量減少症)のような栄養問題が、リハビリ現場でも大きな課題となっています。こうした栄養問題に適切に対処しないと、理学療法の効果が十分に発揮されないことも。この記事では、「栄養」と「理学療法」の関係性や効果的な取り組みについて、分かりやすくお伝えします。
栄養と理学療法が切り離せない理由
患者の栄養状態は、理学療法の効果を大きく左右します。低栄養やサルコペニアがあると、筋力や体力が落ちてリハビリの成果が出にくくなるのです。例えば、大腿骨近位部骨折の患者さんの場合、栄養状態が悪いと、退院後の生活動作(ADL)の改善が遅れたり、思うように回復しなかったりすることが分かっています。
理学療法と栄養管理の相乗効果
栄養管理をリハビリに組み合わせることで、回復をさらに促進できます。例えば、ロイシン(必須アミノ酸の一種)やビタミンDを使った栄養サポートを理学療法と並行して行うと、筋力や認知機能が改善したという研究結果もあります。また、多職種(理学療法士、管理栄養士、看護師など)が連携して患者さんのケアにあたることで、リハビリの質が格段に向上します。当院ではNST(栄養サポートチームがあり、私も属しています)
現場で役立つ具体的な取り組み
• 栄養状態の評価を習慣化する
患者さんの筋力や筋肉量、日常生活動作(ADL)を定期的にチェックし、栄養状態を把握します。これにより、早期に問題を発見しやすくなります。
• 管理栄養士との連携を深める
栄養管理の専門家である管理栄養士と協力して、患者さんに最適な栄養プランを立てましょう。摂取エネルギーより消費カロリーが上回らないように栄養素のバランスを調整することで、リハビリの効果を最大化できます。
• 運動療法と栄養管理のバランスを取る
栄養サポートを受けながら、適切な運動療法を組み合わせることで、筋力低下を防ぎ、回復を促します。たとえば、簡単な筋力トレーニングを日常生活に取り入れるのも効果的です。
おわりに
栄養と理学療法を組み合わせたアプローチは、患者さんの回復を加速させるだけでなく、生活の質(QOL)の向上にもつながります。これからのリハビリでは、理学療法士が栄養についても意識し、多職種と協力しながら患者さんを支えていくことが重要です。ぜひ、日々の実践に取り入れてみてください!
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