中国語喋れない日本人が中国企業の日本支社に転職した感想(年収増えました)
普通の日本人が中国企業で働くとどうなるのかって体験談があまりない気がしたので書きます。
私は特に中国企業を目指していたわけでもないのにたまたま中国企業に就職した普通の日本人です。当然中国ハーフとかでもないですし、留学したこともないですし、大学の第二外国語すら中国語ではありませんでした。
新卒で就職した会社も中国とはほぼ縁のない会社でしたが、初めての転職活動をするときに、「なんとなくこれからはグローバルだ！」という気持ちでグローバル、グローバルと受けていった結果、皆が働きたがる英語を使うような会社は受からなかったのですが、中国系のベンチャー企業の内定は割と簡単にゲットできました。多分中国企業に入りたい日本人ってまだそんなに多くないのでしょう。
中国のことを全く知らなかった私なので、転職前に色々調べてみたのですが、当時は普通の日本人が中国企業で働いている体験のようなものは見当たらなかった気がします。
私の場合、１社目の中国企業日本支社（小さめのベンチャー）で働いた後、２社目では同じ中国企業日本支社でもわりと堅い感じの会社で働いたので、どっちのパターンも経験しています。
中国企業の日本支社に入って思ったこと
①中国企業の語学問題
中国企業といっても日本支社なので9割の人とは普通に日本語で通じます。中国人の日本語力って本当に凄い。会社によって当然違う部分もあるんでしょうが、日本支社であれば日本語のみでも全然快適に働けると思います。
ちなみに口頭ではなくテキストベースの中国語だとGoogle翻訳等の翻訳ツールで割と簡単に理解できます。翻訳するときは「中国語→日本語」ではなく、「中国語→英語」にして、訳した英語を自分の英語力で理解するのが一番分かりやすいです。「中国語→日本語」だと語順の問題なのか結構意味が崩れてしまうことが多いです。
とはいえ、入社後は簡単に中国語勉強できますし、勉強してしまったほうがお得です。入ってからの中国語勉強法についてはこちらでまとめました。
②中国人の性格
日本人の感覚としてはなんとなく中国人は我が強くて怖いと思っている人も多いんじゃないかと思います（私も一緒に働くまでそう思ってました）。実際仕事をしてみると意外と日本人とそんなに変わらない感覚で仕事ができると感じました。
日本人と比べるとコミュニケーションがストレートなところがあるのと、声が大きい感じはします。あと、日本人よりフランクですね。中国人は目上相手でも別れの挨拶は「バイバイ」なのが日本人的にはちょっとモヤっとします。かわいいですが。
世界一時間にうるさい日本人としては「中国人は時間にルーズなんじゃないの？」と思う方も多いと思いますが、実際のところ、これは会社の文化によって大きく変わります。私が働いた一社目のわりとフリーなベンチャーっぽい中国企業では朝遅刻してくる人や当日欠勤が多い人もいましたが、２社目の割と堅い中国企業では、そういう人は一人もいませんでした。ここは日本人も同じかと思いますが、人は環境で変わります。中国人も日本が長い人は日本人っぽくなっていきます。
③中国企業はすぐクビにするか？
中国は実力主義とか、外資系は日本企業みたいに安定してないってイメージを持っている方もたくさんいらっしゃるかと思います。でも、なんだかんだ言っても日本支社だったらそんな無茶なリストラはできません。
一社目のベンチャーも二社目のわりと堅いところも「戦力的にこの人はヤバい」って方はいましたが、なんやかんやでそんな方も継続して雇用していました。余程じゃなければ、すぐ首になるようなことはないと思います。すぐ離職する方は大体自分から辞めていきます。
④中国企業の給料事情
日本支社なら給与水準は、日本の会社とそんなに変わらないです。むしろ、中国企業で働きたがる日本人が少ないから、日本の会社より給料上げやすいかも。昇給やボーナスは日本の会社より差がつきやすいです。出来る人は評価します。転職の場合は前職の給料ベースにちょっと上げてあげるくらいの感じになるでしょう。私は中国企業に転職して2年で年収が300万円くらい増えました。
⑤中国政府や共産党との接点がある？
私の知る範囲だと特にそういうものはなかったです。実際に中国企業で働くまでは、中国だから色々あるんじゃないかとか思ってたんですが。
⑥中国企業で求められるもの
必要なのは、スピードと柔軟性です。物事を決めるスピードや変えるスピードが速いので、それについていくか、むしろ自分が引っ張っていく必要があります。それなので、そういう環境が合わないと思う方は中国企業はやめたほうがいいかもしれません。
私のプロフィール
趣味は読書と散歩のインドア人間です。子供の頃から本好きで、昔は児童文学よく読んでました。ハリーポッター、ダレンシャン、セブンスタワー、バーティミアス、デルトラクエストとか。
大学時代はバイトもサークルもせずに岩波文庫読んだりしてました。就活は大苦戦。今考えるとよく普通にサラリーマンやれているなぁと思います。運と人に恵まれました。
大人になってからはビジネス本、心理学、マーケティング、歴史本をわりと読みます。ダニエルカーネマンのthinking fast and slowや森岡さんのマーケティング本のような視野を広めてくれる本が好きです。
社会人になってから中国語勉強し始めました。やっぱり仕事で使う機会があると爆速で勉強できます。給料もらいながら勉強はコスパ最強です。
世界にインパクトを与えられるようにビジネス力高めたい。学習×行動。
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