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#312:何故、冬に風邪をひきやすいの?

冬になるとテレビ等で「風邪やインフルエンザが流行る季節なので気をつけましょう。」などのコメントをよく聞きますが・・・
じゃあ何故(春や夏や秋でなく)冬に風邪などを引きやすいのでしょうか。

まず、冬は空気が乾燥しやすいですね。
風邪やインフルエンザの大半はウィルスによるもので、春~秋までの湿度の高い季節は、空気中を漂うウィルスも自身の水分が重くて地面に落ちやすいのに対して、冬の乾燥期には、ウィルスも軽くなり、空気中を漂う時間も長くなって感染もしやすくなります。
(最近では、この他にも紫外線照射時間の少なさなどの諸説もあり)

また、感染される側の理由で、体温が下がると免疫力や抵抗力が下がります。
よく「体温が一度下がると免疫力は約三割低下する。」といわれますが、これも諸説ありますが、理由は体が寒さを感じると、血流を増やして体温を上げようとし、その際に交感神経が優位に働きます。すると、体内の顆粒球が増え、リンパ球は減り、体の免疫力と抵抗力が下がってしまうという訳なのです。

他にも、 私達のノドの粘膜は、冬の乾燥によって炎症を起こしやすくなっていて、 免疫力や抵抗力が落ちているところに、そこを呼吸によってウィルスが常に通過すれば体への侵入も普段より許しやすくなってしまうのです。

いずれにせよ冬は、乾燥や冷えを防ぐために加湿器を利用したり、温泉入浴したりして体を温める工夫をして過ごしましょう。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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