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#4 努力の方向性・・・・・

 重力を利用した身体の使い方ができていると、自分の身体能力を100%発揮することができます。正確に言うと99.9999999999・・・・・・%と限りなく100%に近づけていくことができます。もちろんこれには相当な覚悟と努力が必要になります。

 オリンピックの金メダリストクラスでも100%というのは存在しないと断言できます。その代わり100%に限りなく近づけて行くことに関しては限界がありません。

 これは、私の完全な主観ですが、自身の身体能力の50%以上使えたらプロアスリートレベル、80%以上でオリンピックのメダリストクラス、プロアスリートのスーパースターレベルと考えています。なので、我々一般人の場合30%使えてれば良い方です。

 ただ、重力を利用する身体の使い方がどういうものか理解できれば、そこまで努力しなくても40%前後は引き出せます。我々一般人もプロアスリートに準じるくらいの身体能力を発揮することが可能です。スポーツを例にしていますが、これは、日常生活においても同じことが言えます。日々の行動、作業がプロアスリート並みの効率の良い身体の使い方でこなせれば身体にかかる負担が軽減します。
 結果的に肩こりや腰痛、膝の痛みから解放され楽に生活が送れるようになり、健康の保持増進に関しても多大な効果が得られます。私たちは、この重力を利用した身体の使い方を体系化して「利重力身体操作法 U.G.M.」と呼んでいます(U.G.M.とはUtilizing Gravity Movementの略)。

 スポーツをしている人、特に十代の子どもたちはプロのアスリートやオリ、パラリンピックのメダリストに憧れ、あんな風になりたい、なれたらいいな。と思うことでしょう。ですが、そういった人達は、超人だから、とか天才だから、とか「普通じゃない」と、一言で片づけてしまっています。凄いと憧れながらも自分とは違うと一線を引いてしまいがちです。

    本当に、違うのでしょうか?

 実はそんなことはないのです。なぜなら、同じ人間である以上構造は同じだからです。トップアスリートのパフォーマンスは確かに普通ではありません。簡単に真似できるものでもありません。しかし、冒頭でお話したようにトップアスリートのパフォーマンスの秘密、仕組みが理解できれば努力の方向性が見えてきます。

 一流と言われるアスリートたちは、その仕組み、すなわち「重力を利用した身体の使い方」ができています。もっと言うと、いわゆる運動神経が良いと言われる人も意識的にしろ、無意識的にしろ、レベルの差はあれ、「できる」のですが、明確にその感覚を説明できないでいるだけなのです。

 元々できているので、正直、自分がなぜできるのかが分からない。自然に考えなくてもできるため、他の人がなぜできないのかが分からないのです。アスリートは競技で自身の身体を使ってその能力を表現する者なので、それで良いのです。人にその感覚を伝える必要もありません。ここに我々トレーナーの存在意義があると考えています。

 次回、天才の一言で片づけない!


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