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この料理家のレシピが天才すぎる⑯双松桃子さん編/高山惠
私はフリーライターとして仕事をするかたわら、夫・高校生・小学生の子どもとともに生活しています。原稿などの締め切りに追われる毎日ですが、夜になるととりあえず仕事を切り上げ、台所に立って夕食をつくっています。
そんな自分にとって日々助けになっているのが、SNSなどでみかける「誰かが作った美味しそうなレシピ」。簡単で美味しそうなレシピをみつけては「いいね」を押して、いつでも確認できるようにするのがライフワークとなっています。
【高山惠 プロフィール】
ライターとして雑誌「DIME」「BE-PAL」「kufura」(小学館)、「週刊プレイボーイ」(集英社)、他さまざまなWEB媒体で執筆。
フードコーディネーターの資格を取得し、「食」のコーディネートも行う。この連載は、2023年6月以来の第4弾となります。
前回はおすすめの酒のアテとして、紀文さんとはらぺこグリズリーさんのレシピを紹介しましたが、私にも「もう1品、酒のアテに欲しい」という時につくるものがあります。
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題して「卵と納豆の崩れたオムレツ」。作り方は冷たい状態のフライパンにごま油と卵3つ、納豆1パック、付属の納豆タレを投入。火をつけてかき混ぜ、塩コショウしたら完成です。
![](https://assets.st-note.com/img/1699888780706-JhR7U60idX.png)
余分な食器を汚さず、簡単で手間はいっさいかかりません。ただ見映えの悪さもあり、誰かのために作るのではなく、自分もしくは家族というプライベート空間でのみ登場するレシピでもあります。けど十分これだけでも美味しいし、いわゆる納豆オムレツっていくらブラッシュアップしても、味にそう大差はないので、これでいいのだ! と思っていました。しかし最近、味に大きな差がある美味しい納豆オムレツのレシピを発見したのです。
納豆オムレツはここまで美味しくすることができる!
和風のオムレツが美味しすぎた…
— 双松桃子🍳モテ料理研究家 (@momosan0627) August 28, 2023
納豆と揚げ玉は最強!食感まで楽しい〜
【おろし納豆オムレツ】
納豆1パック、揚げ玉大さじ2、マヨネーズ大さじ1入れ混ぜる▶︎卵3個、牛乳大さじ1混ぜ合わせスクランブルエッグ手前まで焼く▶︎片側に納豆を乗せ半分に折りたたむ
大根おろしとめんつゆかけて完成! pic.twitter.com/6xfyblJrlu
https://twitter.com/momosan0627/status/1696095471885054463
そのレシピは“モテ料理研究家”という肩書の双松桃子さんのツイートによるもの。納豆に揚げ玉を入れるという発想が面白くて、私はすぐに試してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1699889003566-bWd2mJLFzH.png)
子どもが苦手な大根おろしは省略しましたが、このレシピで納豆オムレツを作ると、明らかに家族の食いつきが違います。私のレシピと大きく異なるのは納豆に揚げ玉とマヨネーズが入っていることですが、それが明らかに全体の味を格上げしているのです。揚げ玉の食感とうまみ、マヨネーズのコクがこんなに納豆と卵にマッチしていたとは……。しかもこのレシピの凄いところは、私の「卵と納豆の崩れたオムレツ」とそれほど手間が変わらないこと。我が家の場合は、納豆と卵に並んで揚げ玉もストックがあることが多いので、「もう1品欲しい」と思ったときにすぐ作ることができるのです。
“モテ料理研究家”とは?
ところで気になってしまうのが、双松桃子さんの“モテ料理研究家”という肩書です。双松さんのTwitter(現X)のプロフィールには「好きな人の胃袋を沼らせたい方必見」という一文があるので、おそらく男性が喜ぶレシピがテーマなのでしょう。今や女性が男性のために料理をするのは当たり前ではない世の中において、ある意味攻めた肩書きだと感じました。
とはいえ「男性が喜びそうな料理」と「女性が喜びそうな料理」は確かに違いがあるように感じます。そして私個人の好みでいえば、私は女性でありながらも男性が喜びそうな料理が好みです。映えよりも味、ヘルシーよりもがっつり大好き! 結果太るわけですが(笑)、そのあたりのツボを押さえている双松さんのレシピは、かなり私の好みにハマりました。
ちなみに双松さんは私が過去に取り上げさせていただいた、料理研究家リュウジさんの唯一の弟子でもあります。リュウジさんは料理と同じくらい自分のプロデュース力や発信力が優れている方なので、双松さんも今後は“モテ料理”というフレームでブレイクしていくのでしょう! そのあたりも注目したいです。
……ということで今回の『この料理家のレシピが天才すぎる』は終わり。
また半年後にお会いできればうれしいです。
(おわり)
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