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今夜、この服でどんな酒を飲む?第7夜/高須浩平

僕の趣味は、服をながめながら酒を飲むこと。
10代の頃より集めてきたコレクションの中から一品をチョイスしてハンガーにかけ、それに合ったストーリーの酒で一杯やる。
何ともバカバカしい趣味ですが、これがけっこう楽しいのです。
全4回でおつきあいください。
さて、今夜は何をながめて酔おうかな♪ 

【高須浩平 プロフィール】
放送作家、1977年東京生まれ。
『バラいろダンディ』(TOKYO MX)『サバンナ高橋の、サウナの神さま』(TOKYO MX)『NNNドキュメント 競争女子~私たちの生きる道』(日本テレビ)などを構成。
趣味は服の収集、酒を飲むこと、東京ヤクルト・スワローズの応援、格闘技観戦。

第7夜『WACKO MARIA×チェット・ベイカーのカラーシャツでモンキー47を飲む』


「自分に似合う服とは?」
そんなことを意識するようになった僕ですが、それを邪魔するのがファッションアイコンの存在です。
邪魔というと語弊がありますが、「あの人のようになりたい!」といった憧れが失敗を招くこともあるんです。
僕にとってそれは、中田英寿さんと木村拓哉さんでした。
 
2000年代前半、全身『DOLCE & GABBANA』に身を包み、空港に降り立つ中田英寿さんが注目を集めました。
いわゆる“ヒデの空港コーデ”です。
あまりに素敵なので、まるっきり同じ格好をしてみました。
『ドルガバのピチピチシャツ』にサングラス、マーク・ジェイコブスがデザインした『Louis Vuitton』のグラフィティバッグ。
 
全然似合わなかったです(笑)。
なぜなら僕には“ヒデのようなセクシーさ”が皆無だから。
 
そして90年代後半から現在に至るまで、木村拓哉さんが着ているものも気になっています。
ドラマや雑誌で着用したものを時々購入するのですが、これまた何ひとつ僕には似合いません。
なぜなら僕には“キムタクのような男らしさ”が皆無だから。
 
この記事には執筆者の顔写真が載っていないので助かっていますが、僕、ぬぼ~っとした顔立ちの超地味系なんです(笑)。
結局、憧れの人を真似ても自分のキャラクターに合っていなければダメってことですね。
 
こういう時、買った服は見る専用になります。
最近ではこちらの『WACKO MARIA×チェット・ベイカーのカラーシャツ』。

▲WACKO MARIA×チェット・ベイカーのカラーシャツ(36300円)
▲デザインと発色が素晴らしい

木村拓哉さんが着ていたのを見て「いいな」と思い、色と少しデザインの違うものを今シーズンに購入しましたが、“バイクに乗っているような男”じゃないと似合わないみたいです。
まあ、デザインと発色が素晴らしいのでながめるだけでも十分楽しいんですけどね。
 
さて、この服を見ながら何を飲もうか?
選んだのは、ドイツ産のドライジン『モンキー47』。

▲モンキー47(5000円 ※参考価格)

理由は木村拓哉さんが雑誌の対談でこのお酒を飲んでいたから。
何ともミーハー理由ですね(笑)。

▲グラスの持ち方もこだわりたい……

持ち方も真似てみた。
う~ん、手からして木村拓哉さんと全然違うな(大爆笑)。
『Baccarat』のグラスも僕が持つと心なしか元気がないように見えます。
でも気にしません。
好きな服で酔いたいだけですから。
 
次回は自分が持っているもので一番高価な『lucien pellat-finet』の服で飲みます。
ぜひいっしょに酔いましょう!
 
つづく
 

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