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東京乗りもの紀行 第1回/渡辺雅史

 はじめまして。私は放送作家&ライター集団リーゼントに所属し、主に雑誌の記事を執筆しております、渡辺雅史と申します。

 好きなことは鉄道に乗ること。その趣味をこじらせて日本国内の鉄道路線にすべて乗車してしまいました。鉄道以外の乗りものも好きで、この数年はバス・飛行機・船など、あらゆるものに乗って移動を楽しんでいます。

 そこで今回から4回に渡り、最近乗車した少し変わった乗りものについてあれこれ綴らせていただきます。よろしくお願いします。

【渡辺雅史 プロフィール】                       
ライター、放送作家、節約旅行ライター。                               
ライターとして、集英社「週刊プレイボーイ」小学館「DIME」など執筆。 
放送作家として、TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」に参加。      
節約旅行ライターとして、MONDO TV「鉄道ひとり旅 女子鉄編」、旅チャンネル「離島酒場」などの旅番組で交通費節約のアドバイスに関わる。       
鉄道旅行が趣味で、国内の路線全線に乗車。所有する時刻表は500冊以上。
著書として「銀座線の90年」(河出書房新社)「最後の国鉄直流特急型電車」(JTBパブリッシング)など。

全長48m乗車時間2分のモノレール体験レポート!

 第1回にご紹介するのは、東京都北区の飛鳥山公園内にある「飛鳥山公園モノレール」です。

乗り物①

 JR京浜東北線王子駅に隣接する飛鳥山公園は丘の上に広がる公園で、JRの駅は丘の下の部分にあります。そこでJRの駅と公園のメインエリアである丘の上を手軽に移動できるようにと、2009年に設置されました。

「ただ一つの」という意味のギリシャ語「モノ」と、「線路」を意味する英語「レール」。その言葉通り、車両の下には1本のレールが敷かれています。
 距離はわずか48m、乗車時間も2分弱と短く、乗りものとしては「乗りがい」のないモノレールですが、標高差17.4mを登ってくれるので、昼間はベビーカーを利用した親子やお年寄りの方々が乗車する姿を多く見かけます。

 そんなモノレールに先日、乗ってきました。

 王子駅の中央口改札を出て、左へ行くとすぐにあるのが公園入口駅。丘の上には巨大な遊具のある児童遊園や、去年の大河ドラマで話題となった渋沢栄一の旧邸である旧渋沢庭園があるためか、雨が降りそうな気配にも関わらず、人の姿がチラホラありました。そのため、モノレールは公園入口駅と上にある山頂駅を1台の車両でひっきりなしに往復しています。

 人の流れが落ち着いたのを見計らって乗車。とはいっても、私を含め3名の方が乗っていたので、なかなかの人気ぶり。係の人がスイッチを入れて扉を閉めると、モノレールは丘の上をゆっくり登り始めました。

 坂を進むごとに展望が広がり、下を見ると東北新幹線や湘南新宿ラインの電車を確認することができました。写真に収めようと思ったのですが、同乗していたお子さんが窓にべったり張り付いていて写り込んでしまうため、撮影は諦めることに。

 電車や丘の上の駅を眺めているうちにあっという間に到着。モノレールというより、ゴンドラに乗っているような感じでした。

 飛鳥山公園モノレールの運転時間は10時〜16時(毎月第一木曜は12時〜16時)。12月29日〜1月3日以外は毎日運行(悪天候時は運休も)。料金は無料。ちなみにこちらの乗りものはモノレールという名称ですが、鉄道事業法や軌道法で認可された乗りものではないため、法律上は「スロープカー」というエレベーターの一種に分類されています。
 乗っている時間はわずかですが、楽しいひとときでした。よかったらぜひ。

詳しくは、飛鳥山モノレール紹介ページへ。

 次回は、長いものに乗ってきます。ではまた次回


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