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うつが一番ひどくなった「昏迷」状態のことと抗うつ剤「アナフラニール」(いつから双極④)
昏迷とは、反応がなく、激しい物理的な刺激によってのみ覚醒させることができる状態です。
これは、記事「いつから双極なの?③」の3行目のところを詳しく書いたものです。
個人医に行っていたのですが、どんどんうつが悪くなって、時間が経たない感覚になりました(これはすごくつらいです)。同時に強い不安感もあり、また夜眠れなくなりました。
その私の具合にパートナーは全く気がつきませんでした。だから何も言い出せず、実家の親に、
「具合が悪いので違う病院に連れて行ってほしい、もうダメだと思う」
と電話しました。ギリギリな状態でやっと電話したのに、
「え?一日待って」
と言われて、その一日また声も出ないほど苦しみました。実際、転院の判断も自分では出来ませんでした。あんまり筋道立ってもしゃべれませんでした。その時、私には他の家族の世話があり、昼も夜も休むこともできなかったです。
ようやく翌日新しい病院に行き、数時間待って初診を受け、入院を勧められました。しかし、親の反対で入院できないことになりました。私は、せめて実家に帰らせてほしいと頼みました。
パートナーは「入院すればいい」と言っていたのですが、私が世話している家族の事をどうしたらいいかとか、具体的なことは考えていないことが分かっていたので任せられませんでした。
実家の親は「何か月も、天井を見て寝てなんかいられない」と言っていましたが、それは自分の経験上のこと(ケガで入院したことがあったから)、うつでの入院は寝ていることが治療なんじゃないかと今は思います。
そのときドクターはこう言ってくれました。
「あの…とにかくゴロゴロしててくださいね。何にもしないでゴロゴロしててほしいんです」
本当に助かりました。洗濯・炊事・夜遅いパートナーの愚痴を聞く・家族の世話を、鬱状態の時も続けていたからです。
はっきりした昏迷はここからです。
そこから寝たきりになって動けなくなりました。話しかけられているのは分かるんですが、応えられません。体が動きません。フラフラしながらトイレに行き、味のしないご飯を食べました。お風呂に入れたかどうかは覚えていません。写真が残っていますが、顔色は真っ白でした。
寝ていると、何とも言えなく苦しくて、体がぞわぞわしました。じっとしていられない感じがします。動かないので寝たままの状態なのですが、体の中がぞわぞわと動く感じがします。
実家の親からは「薬飲んで寝ろ!」と叱られたのですが(この状態の娘を叱るって信じられない)、眠るのが怖くて飲めないのです。実家に一緒に連れてきた家族のことが心配で眠れないのです。
治療としては次の日から病院に通って、毎日2時間抗うつ剤の点滴※を何日間もすることと言われました。(次の日から車に乗せてもらい、病院に通いました。)
5日目くらいから目覚ましい効果が表れ、「顔に表情が戻った」と言われました。2週間くらいで普通に起きて歩き、外にも出られるようになりました。重い昏迷だったのは実際は2日半くらいでした。
その時受けた抗うつ剤の点滴(アナフラニール)※の注意書きを検索して見ると「躁うつ病患者には使わないこと」とあり長年疑問だったのですが、下に
13、アナフラニールの点滴による躁転は意外に稀である。これほどまで効く薬が、躁転が起こりにくいのは謎の1つである。個人的経験の範囲では、3環系のうち1型躁転を来しやすい薬はアモキサンである。1型躁転の既往がある人はアナフラニールの点滴はともかく、アモキサンは使うべきではない。
こういう記述があって、当時の主治医に助けられた、と感謝しているところです。
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いつから双極症なの?①~⑨
子供の頃の様子、大学生になってからのこと、うつ病を発症したときのことなど、自分のことを振り返って書きました。ときどき見直して文章をより詳し…
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