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1周年を迎えて

こんにちは、レボン快哉湯です。
※知らない!という方はぜひ以下の記事をご覧ください。

◯おかげさまで1歳になりました

2021年7月11日をもちまして、レボン快哉湯は無事1周年を迎えることができました。いつもお越しくださるお客様、SNS等をフォローしてくださっている皆様、そして近隣にお住まいの方々、本当にありがとうございます。

今回はその記念noteといいますか、昨年コロナ禍真っ只中にオープンしたレボン快哉湯の開業当初の想いや取り組みを振り返りたいと思います。

2020年7月11日、レボン快哉湯は築90年を超える銭湯「快哉湯」の脱衣所側を活用する形でオープンしました。カフェのコンセプトは「記憶をつなぐカフェ」。快哉湯が銭湯だったときの記憶を次の世代につなぐこと、そして、同じように長きに渡り地域の方々に愛されるカフェになること。業態は違うけれど、目指している"在り方"は一緒です。

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プレオープン時の様子

実は、当初の計画では2020年4月にオープンする予定でしたが、その時期にちょうど初めての緊急事態宣言が発令され、世の中的にもありとあらゆることの自粛が求められていたため延期を余儀なくされました。ただ、正直なところ3月の時点ではまだメニュー作りや内装工事も完了しているとは言い難かったので、しっかりと準備する時間を与えられたと前向きに捉えていました。(オープン延期の判断を快諾してくださったオーナーさんには本当に感謝です)

そうこうしているうちに緊急事態宣言が明け、これ以上延期することはできないと7月11日にオープン日を決めたのですが、まだ世の中的には不要不急の外出自粛が叫ばれており、お店を開けてもお客様が来てくださるか不安でしした。

しかし、そんな不安は杞憂に終わりました。大変ありがたいことにオープン日は開店前からお店の前に行列ができるほどたくさんのお客様がお越しくださり、涙が出るほど嬉しかったです。

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オープン日のレボン快哉湯

◯老若男女楽しめるカフェ作り

銭湯は老若男女に開かれた公衆浴場です。レボン快哉湯も銭湯だったときと同じように幅広い層のお客様にお越しいただきたいと願っていたので、オープン前に行った告知は特定の層のお客様にフォーカスしたものではなく、年齢・性別・地域などのカテゴリーを限定しない方法をとりました。

レボン快哉湯がある台東区下谷は下町感溢れる情緒豊かな地域で、何十年も前からその土地にお住まいというご高齢の方も多くいらっしゃいます。そのような地元のお客様には軒先にポスターを掲示したり、ポスティングを実施したり、ビラ配りを行ったりして、快哉湯がカフェとして生まれ変わる旨を地道にお伝えしました。

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オープン当初にポスティングやビラ配りに使用したチラシ

同時に、これまで下谷にお越しになったことがない方や、銭湯に行ったことがないような若い世代のお客様には、InstagramやnoteなどのSNSの活用やプレスリリースを打つなどして、「銭湯建築をリノベーションして誕生したカフェ」で「看板メニューはコーヒーとアイスクリームのマリアージュ」という軸を保ちながら、わかりやすさを意識してお届けしました。

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レボン快哉湯のInstagram
Fashionsnapさんに取り上げていただいた記事

このようにアナログとデジタルの両方の観点から継続的な発信を続けた結果、本当に幅広い層のお客様がお越しくださいました。あるお客様は銭湯建築の"物珍しさ"に驚かれたり、あるお客様は「番台に座ってみたかったんです」と幼き頃の夢を実現されたり、あるお客様は「この銭湯のお湯は本当に熱くてね〜」と当時の様子を教えてくださったり、そこにはまさに私たちが作りたかった空間がありました。

◯時代にあわせて"変化"すること

チャールズ・ダーウィンの著書『種の起源』に、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるわけでもない。 唯一生き残るのは、変化できる者である。」 という一節があります。

 私たちも、快哉湯のような歴史ある建物を後世に残していくためには時代にあわせた適切な"変化"が必要だと考えています。ここでいう変化とは、過去を捨て去り全く新しく生まれ変わるスクラップアンドビルド的な考え方ではありません。過去のストーリーを大切にし、それらをしっかりと踏襲しながら、現在、そして未来に向かって上手に変容していくことです。

快哉湯は銭湯からカフェとオフィスに変化し、いま再び多くの人が集まる場所になりました。幅広い層のお客様にお越しいただくことで、徐々にですが「記憶をつなぐカフェ」というコンセプトを実現しつつあります。

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近所のお花屋さんから1周年のお祝いを頂きました

こうして1周年を迎えて、改めて約90年間銭湯として営業を続けてきた快哉湯の凄さを実感しました。確かに、コロナ禍でどの飲食店さんも非常に大変な状況ですが、快哉湯はこれまで戦争や大地震などの幾多の困難を乗り越えながら長きに渡り地域の人々に憩いの場を提供してきました。その事実にとても勇気づけられます。

まだまだ快哉湯の足元にも及びませんが、レボン快哉湯も多くの人に愛され、必要とされるようなカフェになりたいと願っています。そして、快哉湯の建物を後世に残すために、これからも美味しい商品の開発や様々なイベントの開催など、精一杯頑張っていきますので今後ともよろしくお願いします!

レボン快哉湯

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