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南仏に来て50日で変わったこと

そろそろフランスに引っ越してきて50日
もうこの辺で日本を出てどれくらい経ったとか数えるのをやめようと思う

50日早かったし、いろんなことがあったし
これからどうやって生きていきたいとか少しだけ見えてきたような気もする


今まで私は日本で
体調が悪くても当たり前のように仕事をし
むしろ体調が悪いことに気づいていなかった
精神的にしんどくても
みんなそうだからお互い頑張ろうねと同僚と言い合っていた

このやり方が向いている、向いていないではなくて
この人(上司や先輩や師や親が)が長年の経験と知識から編み出した方法は
間違いが無いはずとまずは基本から完璧にこなそうとしていた
自分らしさを出すのはその後だと言いつつ
もう何年もそうやってきていた

予定表は2ヶ月先までぎっしりで
予定がキャンセルになるとすぐに他の予定で埋める
2ヶ月前の予定なんか気がのらないこともたくさん
それでも相手の貴重な時間をいただいているのだから
30分刻みにこなしていた
気が乗らなくてもそれなりにメイクをしたり電車にのったり
行動を始めるとその気になってくるものだから

身体によい食べ物や環境に優しいものを選択することはもちろん賛成
だけど時間がないため結局はいつも途中のコンビニや手軽なチェーン店で
食事を済ませていたし
選択できる人はお金や時間がある人、と思っていた

苦手で面倒な手続きや作業は業務委託で
得意な人にお願いすればいい
大人なのだからお金で解決できることはすればいい

家と仕事以外は必要最低限の言葉のやり取りで過ごせる東京。
(飲食店で注文をする、予約の電話をする、コンビニから荷物を送る等)
定型文を話し、定型文で返されるという会話のようなもので
普通に丁寧に接していたし
相手も仕事なんだからと相手の気持ちや都合などは
あまり考える必要もなかった

公共の交通機関はきっちり時刻通り動くので
アプリで調べれば東京横浜間は30分でいけることも
その間に発言しなくてもいいオンライン会議に車内から参加することも
セミナーを聞きながら地下鉄を乗り換えたり
「スキマ時間の有効化」をとても器用にやっていた

無理をしない
気がのらないことはしない
質の良いものを選ぶ
お金をかける前に少しの工夫で解決できないか考えてみる
他人も感情で動いている

これらは南フランスにきて50日間で私がまず変わったことや気づいたこと。

髪を振り乱して東京をハイヒールで駆け巡っていた私を全く無視するでも
日本を否定するでも、フランスを肯定するでもなく
どれも私であることは確かで
その時の自分が心地よくて、自分のことや生活が好きであればそれでいい。

それでも南フランスの生活は私にとても合っていると思う。
そして 50日経ってこんなふうに思えるのはとても幸せなことだと思う。


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