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夢絨夜

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自分なりの『夢十夜』を書いてみたいと思い至り、高校生の頃から夢日記を付けてみたら七十までやってきてしまいました。読み方はそのまま「ゆめじゅうや」です。千夜一夜までいけるかは、私の…
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2021年8月の記事一覧

『第四夜』

『第四夜』

こんな夢をみた。

凄まじい嵐に巻き込まれて船が難破し、
遭難してしまったという記憶だけはあった。
気が付いたときには、この奇妙な無人島に漂着していた。

夏らしい強い日差しの下で、
私はひとまず、雨風を凌ぐことができそうな場所を探すことにした。
少し歩いてみるとすぐわかったが、
どうやら無人島と言っても、もともとは人が住んでいたらしい。
あちらこちらに住居や店があり、
まるでつい先程まで人が住ん

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