記事一覧
Split of Spilit 10
「本当に申し訳ない!!」
鳴田は松裏たちに平謝りする。
「ったく、何だったんださっきのは。」
というのも、先刻まで南場が、松裏たちと話していた。
内容としては、鳴田が拉致された件についての口外を控えてほしいとのことらしい。
俺は中学生の頃の同級生とたまたま出くわし誘われるがまま、昼食についていき、ドカ食いして気絶したことになっている。
南場が決めた設定に思わず怒鳴りそうになったが、今回
Split of Spirit 9
「鳴田君が拉致されたみたいなんです!」
「……………マジ?」
「何かあったんですか?」
周りの先生方が集まってくる。
「状況は?」
南場がいつになく真剣な顔つきになる。
松裏が説明する。
「ホテルの前の商店街を抜けたところで、喧嘩騒ぎがあったみたいなんです。
鳴田君が喧嘩していた二人を仲裁しようとしたときに、後ろから高校生ぐらいの男子が連れて行ったみたいなんです。
でも鳴田君は無
Split of Spirit 8
―修学旅行当日―
5月の澄んだ空気。
北海道はまだ初夏といえるほど蒸し暑くない。
「は~~るばる来たぜ、函館!!」
南場たちが叫ぶ。
「ここ、新千歳空港なんだけど?」
「つまんねぇこと言うなよ、鳴田~」
男子からのブーイングが入る。
先生たちは、飛行機から出てきた全員の出欠を確認し終わった。
「それじゃあここから班に分かれて自由行動だ!!」
男女二人ずつの班で北海道内を移動でき
Split of Spirit 7
「はぁぁぁぁあぁぁ!!?」
「うぉっ!!お前、驚きすぎだろ!」
後ろでこそこそ話していた男子たちも叫ぶ。
「誰だ!!」
「全く、とんだ不良生徒がいたもんだ。
新任の紹介で叫びだすやつなんて。」
俺もできるならこんな形で目立ちたくはなかった。
「担任は二年三組です。」
(はぁぁあぁぁ!?!?)
学年主任が読み上げたクラスは僕の所属しているクラスと一緒だった。
「一年間よろしくお願
Split of Spirit 6
芝田が鳴田たちに向かって突進してくる。
南場の横を通り過ぎた瞬間、南場は、上着の内ポケットから銃を取り出して、芝田に照準を合わせる。
引き金を引くと同時に、芝田は身を逸らして、弾丸の軌道から外れる。
「逃げろ」
南場がそう告げる前に鳴田は駆け出していた。
「マジかよ」
沈黙が流れる。
「まだ致傷性のない武器を使っているのか?」
芝田は足を止める。
「怪我しないと思うなら、避けるな
Split of Spirit 3
あらすじ人造人間に人権が与えられた現在。
一人暮らしの高校生、「鳴田秀平」の家に突然現れた「南場」。
南場はここ最近になって鳴田の住む街で犯罪が増えてきているので、家の警備のためにやってきたらしい。
しかしここ最近の犯罪はどうやら事故ではなく、組織化した人造人間が引き起こしていると仮説を立てる。
鳴田は妊婦を襲う人造人間を発見して事態の深刻さを悟った。
しかし南場はその事実を以前から知っ
Split of Spirit 2
あらすじ人間と全く同じように作られた人造人間に人権が与えられた時代。
一人暮らしの学生、「鳴田秀平」は自宅で「南場」という血のつながっていない兄弟?と出会う。
育て親から「南場」は一人暮らしをする「鳴田」の警備を頼まれたらしい。
二人は、昼食の買い物を終わらせ帰ろうとしている途中で揉めている男女に気づく。
男側が拳を振りあげようとするので、「鳴田」が大声を出すと、男は路地裏に逃げていった。
Split of Spirit 1
あらすじ
<序> 部屋の中が見渡す限りビーカーや薬品の瓶で溢れかえっている。
お湯の湧き上がった音を聞くと男は眠りから目覚めたようで、ゆっくりと立ち上がって電気ポットの前へ立つ。
ポットの隣においてあるインスタントコーヒーの蓋を開けてスプーンで少量すくい、お湯を注いでかき混ぜる。
コーヒーを片手に持ちながら、席まで歩いてコンピュータの電源をつける。
マウスを動かしながら、ファイルをクリック
名前を言ってはいけないあの人の自己紹介
どうも、マグルの皆様、名前を言ってはいけないあの人です。
お会いできて光栄でございます。
なぜnoteを使い出したか?それはブラインドタッチやタイピングなどの技術があまりに身についていないからです。
今この文字を打っている端末はChromebookであります。
これから大学生活を始めるにあたってこの作業ができなければ人より遅れを取ってしまう。
そういうわけでChromebookを使って何か創作