見出し画像

【改正】一部の公的年金請求手続が、オンラインで完結するようになりました

社会保険労務士の松原です。

【本日のテーマ】
「【改正】一部の公的年金請求手続が、オンラインで完結するようになりました」

     
ではどうぞ。↓
     

昨今デジタル化の波は実に多くの分野や生活の場面に影響を与えています。  
それが今般、公的年金請求手続の一部にも導入されました。
       
具体的には、オンラインで「年金を支払ってください」という請求が国に対して行えるようになったというもの。ふれこみとしては、「スマホを使用し、24時間オンラインで手続きができます。」です。
     
従来の煩雑な書類収集や作成、窓口での長時間待ちが軽減されます。利用者にとっては、大きなメリットがもたらされるでしょう。
     
      
ただし当面は、「老齢年金手続の一部の対象者のみ」です。「いついつまでにこの書類さえ出せば、いついつから必ず年金が受給できる」という方を対象にした改正です。つまり、役所からすると【超シンプルな手続】に限定されている。
        
だから障害年金のように、第三者である医療機関の証明書類が必要とか、保険料納付要件を計算したり診断書の病態評価が必要な手続に関してのオンライン請求は、まだまだずっと先だと思います。
      
そもそもこういう新システムは、まずは小さく始める。そして使いながら改良を加え、少しづつアップグレードして良いものにしていく。この方法が最も効率的であることは間違いありません。だから当面、これで良いと思います。

*(このnoteは障害年金がテーマじゃないのか?)という方向けには後日別の記事を一本立てますね。
      
      

で、「老齢年金」とは、60歳とか65歳から受け取る「年齢を重ねたことによって権利を得る年金」のこと。それをスマホでオンライン請求できる!ってことです。
      

でも、

本 人 に で き る か ね ?


該当の方には、こういう案内が届いています

↑老齢年金請求書にかかる電子申請サービスを開始します のページ


      
まー、そういう不安はおいといて……

今日の記事は、近未来を見越して「行政手続のオンライン化」についてあらためて基本を正確に捉えておこう♪という趣旨で記したいと思います。
       

まず、メリット。
     
オンライン請求導入により、自宅から簡単に手続を行うことができるようになります。これまでのように役所の有人窓口に足を運び(事案によっては何回も)書類を提出する手間が省ける。高齢者や身体に障害がある方にとっては利便性が向上します。また、オンライン請求システムは24時間利用可能。仕事や家庭のご事情で平日の昼日中に時間が取れない方にも大きな利点となります。

医療でも、遠隔診療体制が整いつつあります。あれと同じですね。

遠隔診療イメージ

さらに内部の処理速度向上が期待できます。従来の紙ベース申請では、書類の内容確認とその入力に多くの時間がかかる。デジタル化によりこのプロセスが相当簡素化されるため対応速度が上がる。また、システム上のチェックが自動化されることで、ヒューマンエラーの減少も見込まれるでしょう。
      
     

次、デメリット(というか懸念点)。

情報セキュリティが重要です。個人情報漏洩を防ぐため、強固な対策が施されてい(るとされている)ますが、利用者自身もパスワード管理やフィッシング詐欺への注意が求められます。
      
また、請求内容が完全か不完全かどうかの確認は、全てがより自己責任化されます。役所の有人窓口なら、「そこはそうじゃない」「ここはホントにこれで良いの?」と指摘されることもありますが、画面上でそういうのは基本的に期待できません。何かを操作した時に画面上で「あなたの手続でその選択はないぞ、間違えてませんか?」というエラーが表示されるようになっていれば良いのですが、そのエラー表示すらも意味がわかっていないと何の判断もできません。自動化が進むということは、制度を正しく理解する必要性を増すと言えるでしょう。
      

「ガビーん。えーそんなの知らんしー」では、済まないんですね。

      

このように公的年金オンライン請求は、利用者にとって利便性をもたらす一方で、正しい認識を迫るとも言えます。デジタル化推進の動きが衰えることが考えにくい以上、変化に合わせていくほかありません。また、利用者の声を反映させながら良いものにしていく必要もあるとご提案いたします。
だから、言いたいことは言いましょう。

              

まとめ:
最後に付け加えておくのですが。デジタル化推進大臣よ。あなたの言動や姿勢には私自身納得できない部分は結構あって、ホント今すぐ別の人に代わったら良いと思うんですけどもね、大臣を責めてもこの動きは止まりませんので大人しく流れには乗ります。その代わり、大臣の言う通りにしているワケではないことはここではっきりさせておこう。
皆さんも、ほっとけば良いと思う。どうでもいい人のことより、自分のことが大事。便利なものは使いこなせるうようになる方が、長い目で見たらトクだと思いますね。
     
     


     
【以下PR】
     
〜障害年金の初回相談は無料です〜
結果まで遠回りできないあなたの手続、
早く、負担なく、よりたしかなことを。

■事務所ご紹介
〒690-0852 松江市千鳥町26-2 千鳥ビル2F
山陰松江しんじ湖社会保険労務士事務所
社会保険労務士 松原 智治

・相談直通ホットライン:0852-67-6576
LINEで無料相談
メールで無料相談
小冊子と動画の無料メール講座
・公式ホームページはこちら ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?