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簡単な言葉で十分!?「脳内作文」でスムーズな障害年金の申立書作成を
社会保険労務士の松原です。
【本日のテーマ】
「簡単な言葉で十分。「脳内作文」でスムーズな障害年金の申立書作成を」
ではどうぞ。↓
「脳内作文」という言葉があります。文字どおり、頭の中で考えたことをそのまま文章としてスラスラ書き出すことを指します。そしてこの技術は、複雑なプロセスをたどる手続ごとにおいても有効な場面があります。障害年金の手続でいうと、「病歴・就労状況等申立書」作成がまさにそうです。
障害年金の請求の時に必ず添える「病歴・就労状況等申立書」なのですが、オモテ面は発病してから現在までの経過、ウラ面は、朝生きてから夜寝るまでの実用性を申告するものです。
病態の医学的評価はドクターが発行する診断書で確認されますが、その病態による実用性や社会的活動量の低下の度合いは、この申立書で申告して審査を受ける必要があります。つまり、このプリントの中では、「何がどうできなくなって、暮らしの場面でどのくらい困っているか」を的確に伝えることが重要と言えます。ここで脳内作文の技術が役立ちます。
まずは、収集したプリントを机いっぱいに広げてそれを丹念に読む。そして何をどんな言葉で表現するかを整理。あらかじめこの作業を頭の中で済ませてから書き始めると、スムーズに筆が進む、という流れです。
社労士は、そういうふうにやってます。
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例えば【経過申告】の場合。初診は「突然**の症状が現れたため、診断と治療を求めて受診した。」という書き出しで伝わるでしょう。テンプレートはありませんが、弊社はこの言葉を使用することが多いです。
あるいは、【朝起きてから夜寝るまでのこと】でいうと、「朝起きてすぐ**の準備ができないので**(着替えだけでも**分かかる)」、「規則的な通院すら、独力では不可能」など。
淡白でいいので、「何があったか」とのエピソードや、「それで今どうなのだ」という状況が、正確に理解されれば問題ありません。
それと。ドクターへ診断書をお願いしたとき、あらためて聞き取り時間を設けてくださる場合もありますが、省略される場合もあります。なので、日頃の症状を診察の都度医師と共有するためには平素から脳内作文をし、可能ならメモをされた方が良いともご提案します。それらの情報を元に、病態を的確に反映した診断書を作成してもらう必要があるからです。
そもそも日本人は、思考も表現もコミニュケーションも、日本語で行います。しかも、言葉の意味と感覚が、ほとんどの相手同士で一致します。一致するとは、「同じ感覚は同じ言葉になる」という意味です。なので、書いても読んでも“自分にもわかるし相手にも伝わる日本語”を使うことが大切ではないでしょうか。
私も気をつけます………
実務的には、事情が伝わるなら、難しい言葉でなくても医学的用語でなくてもまったく問題ありません。かしこまった難解な言葉をわざわざ使用するよりも、身近な言葉でありのまま伝える方が良いこともあります。
ただし、文字数・行数などのボリュームは、多少工夫が必要な場合はあります。“適度な量”があるということです。念のため付け加えておきます。
まとめ:
お手続進行中に「病歴・就労状況等申立書」の作成にお困りでしたら、この記事を参考になさってください。頭の中で考えたこと、思い浮かんだことを整理し、わかる言葉で表現できれば十分です。
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