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実家が百姓であることが、アドバンテージになる時代が来たかもしれませんな

社会保険労務士の松原です。


本日の記事はまったく個人的な話


【本日のテーマ】
「実家が百姓であることが、アドバンテージになる時代が来たかもしれませんな」

     
ではどうぞ。↓
     

実家が百姓であることが嫌だった。いつも家族総出でいわゆる野良作業。臭くて汚い。雨が降ってもカッパを着、田んぼに足を突っ込んで泥だらけ。2人いる妹らは、田んぼの畔にしつらえた簡易テントみたいな雨よけの中で弁当を頬張っている有様だ。(ウチって結構生活苦しいかも)と、幼心に思った記憶がある。
        
         
中学に上がればよ、同級生は土日にどこかへ遊びに行ったとかなんとか言う話があるワケ。でもそういう経験は、私にはほぼない。兼業農家で土日も両親は何かの仕事をしてるし。家におるときは田んぼ仕事。だったら手伝いくらいしますわな。してそんな姿を人に見られるのが恥ずかしいという気持ちもあったワケで。(家で農業をやってるアイツ、イケてないよね)めいたことを陰に陽に言われたことも、一度や二度ではない。
         
         
家もあばら屋だった。牛舎と接続した離れにある6畳一間に両親と私、妹二人合計5人が雑魚寝する毎日だ。想像できないレベルでボロかったっす。
        
          
(はい回想ここまでー)
           
            
しかし令和の今、幼い頃のこの経験がどれだけ貴重であったか、そして実家が農業に関わっていたことが大きなアドバンテージとなるのでは?と実感している。
        
         
都市と自然との距離が遠ざかる中、農業の知識や技術が見直されているからだ(と私は思うその1)。食糧自給率低下や自然環境変化、都市への集中見直しが進む中、農業の重要性が再認識されている(と私は思うその2)。
        

そもそも、胃袋の空き具合を無視して生きられる人間なんておらんでしょ?


        
  
というワケで備忘録だ。
          

<<2024松原家新米収穫第1ラウンド>>


【収穫量】
・稲刈りバインダー用把捉紐1,000m巻1.5本を使用 
・稲藁一束に使う紐が30cmとして稲藁5,000束を刈り取り
・稲藁一束に稲5株、一株約20穂一穂約60粒として一株1,200粒
・稲藁一束約6,000粒の収穫
      
してそのうち80%が白米になると仮定すると食せるのは稲藁一束で4,800粒。炊飯後に水分重量が増える分を加味すると茶碗約1.5杯分に相当する。これが成人男性一食分だ。
        
収穫第一ラウンドでは、成人男性一食分の白米になるであろう玄米が5,000杯分刈り取れた計算になる。
       
つまり、一日3食欠かさず何が何でも白米を食べ続ける成人男性の食事1,667日分ってことになる。約4.6年分。4人家族全員が日々同量消費すれば約1年分の計算だ。
   


ええ天気でした

      
        
【労働力】
・早朝3.5時間+夕方2.5時間=1日6時間
・6時間*4.5日*2人=54時間
・54時間*時給1,000円=54,000円
        
       
成人男性一食分の白米になるであろう玄米が5,000杯分の収穫が、たった54,000円相当の労働力供給で足りたと言うこと。
新米30kg市価13,000円として4.1袋分売れたら元が取れる。
       
       
        
        
ちなみに。白米一粒の重量は0.02g。一袋30Kgなら150万粒在中になる。先の消費例でいうと313杯分、約3ヶ月分。年間4袋消費するとして52,000円の消費だ。
また設定時給1,000円に関してだが。普通の足腰・体力があればこなせる仕事でしかも人によって成果の差がさほどない以上、最低賃金レベルで換算することに違和感を覚えることはないだろう。一日6時間炎天下近くの環境で過ごすことを考慮して900円台を避けるのはありだろう。


ええ天気でした(その2)

         
       
ってことで。
        
        
これ以降は天日干し2週間経過後に脱穀をして完了。同程度の収穫を今年あと1.5ラウンド行う予定だ。今年の収穫は、自家消費する分でちょうどええ感じです。
           
     

チョロいな。

     
        
       
昔は嫌で嫌で仕方なかった実家百姓という己の出自が、未来を築く力になると感じるようになったのだ。っていうか、米を作る場所と技術がないご家庭よりは、間違いなく食料優位にあると思われる。日本で稲作をやってる友達の存在は今後マストだと思われます。
                
       
日本の食糧事情って結構切羽詰まってる感ありませんか? 
      
        
               

まとめ:
生活において何が優位になるか、時間が経ってみないとわからないことってあるんですよね。今は苦しくて嫌なこと、そしてそういう経験が、実は何かを乗り越える糧になってるって感じでしょうか。
          
          

     
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