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あと数年で企業格差が明確につくデジタルスキル≒令和時代の経営者とビジネスマンの基礎スキル

先日、セールスフォース社からデジタルスキル・インデックス2020が発表されましたね。

今後5年間でビジネスで必要とされる最も重要なデジタルスキル

世界で今後5年間にビジネスで必要とされる5つの主要なデジタルスキルとして「コラボレーションスキル」「デジタルなアドミニストレーション業務スキル」「暗号化&サイバーセキュリティスキル」「電子商取引スキル」「プロジェクト管理スキル」があげられる中、日本においては、以下の4つが最も重要なデジタルスキルと考えられています。

1. 暗号化&サイバーセキュリティスキル
不正アクセスからデータを保護するためのスキル
2. コラボレーションスキル
コミュニケーションを加速するツールを活用したスキル
3. データサイエンス・データベース管理と分析スキル
統計学、データモデリングなどを含めたデータ収集、データ処理、データベース管理と分析したスキル
4. プロジェクト管理スキル
管理ソフトウェアによる製品の主要なカスタマーサクセスの工数設定や指標を追跡管理するスキル

日本では、ほとんどの世代で共通して、暗号化&サイバーセキュリティスキルとコラボレーションスキルが、今後 5 年間で最重要スキルと認識しています。

Salesforce、「グローバル・デジタルスキル・インデックス2022」を発表

デジタルシフトが待ったなし、デジタル活用やDXを意識する会社(DXという言葉を使うかは置いておいて)はこの数年で更に増えてきたかと思います。

上記のスキルが対岸の火事と思っていたり、経営者自らがそのスキルが無い場合は黄色信号の企業になってくると思います。

そうなると、企業としてのデジタルの守りやコンディション、社員の働き方がそこについてきているのか、企業経営としてのバロメーターになってくると思います。以下私なりに解釈して少し一例づつ触れてみたいと思います。

1. 暗号化&サイバーセキュリティスキル

デジタルシフトが加速すると、社員のIT利用も増え、顧客とのコミュニケーションとしてのデジタル接点が自ずと増えてきます。暗号化やサイバーセキュリティというと色々ありますが、身近なところで以下の記事にあるようなCTV(コネクテッドTV)や広告の不正アクセスやボットによる侵入を会社として把握しているだろうか?
言葉を変えると、オフィスにはセキュリティバッジで入社の制限はかけている会社は多いが、会社のホームページやデジタルコミュニケーション上のセキュリティはどうか?とはいえガチガチにしてはやることも制限される。もしまだであればモニタリングからでも始める必要がある。

2. コラボレーションスキル

例えば、G SuiteのGoogle Docを使って会議の議事録をタイムリーに更新したり、Google Slide上で資料作成を共有しながら進めているだろうか。まさか会議の議事録は個別のメールや別々の資料で資料で分散していたり、資料作成時はメールに添付して、回し回しで資料を更新して後々がっちゃんこしたり、していないだろうか。コミュニケーションにChatを使っていない会社は徐々に減ってきたが、実際にコラボレーションの域までいっているだろうか?会議室で行っていたブレストやアイデア会議でMiroなどのホワイトボードコラボレーションツールを活用しているだろうか?2−3年以内にこれが当たり前になっていないと、その企業は生産性は高くなりづらいと思います。
SaaSのレビューサイトであるg2(SaaSの食べログのような)のBest Collaborative Whiteboard Softwareの上位にあるようなツールを、エンジニアやIT部門だけではなくビジネス部門や事業部が当たり前のように使える組織はコラボレーションスキルが高まっていると思います。個人的にはMiroを愛用させてもらってます。

3. データサイエンス・データベース管理と分析スキル

データ活用したくない、データサイエンティストはいらないという会社はほぼないと思います。その際にデータチームと会話できるベーススキルが事業部や経営者に備わっているだろうか?Data ModelやData Preparationなどのデータソースとデータ活用の間の部分の理解はあるだろうか?ざっくり、DWHやData Lakeを作ろう、とか、プラットフォーム構想、とかデータでマネタイズ、とか会議がふわっと、コンセプチュアルになっていないだろうか。このあたりの会話をスムーズにできるか否かの潤滑油になると思います。これまでは店頭や製品開発自体が組織の競争力でありアセットであった会社も、データ自体の理解をより深めること、データを経営資源と本気で捉えるとが、データ組織だけではなく、経営者や事業部に求められるようになってくると思います。

4. プロジェクト管理スキル


一人でできる仕事はどんどん減り、コラボレーションや様々なプロジェクトを通じて仕事をすることが増えてきています。上述のコラボレーションスキルもそうですが、プロジェクト管理スキルも同様に。Best Project Collaboration Softwareの何かを使っていたり、日本だとBacklogなどお使いの会社も多いのではないだろうか。そもそも各種プロジェクトの進捗が月一の会議でエクセルやパワポのみで発表されているとしたら、黄色信号だと思います。

最近大手企業の経営者と話す機会が以前よりも増えたので更に感じるようになりましたが、組織変革やデジタル変革を現場や推進役を立てて任せるケースが本当に多いです。それはけして悪いことではなく、もちろん任せるにも権限委譲など色々あると思いますが、本気で会社を変えるのであれば、経営者自らが率先垂範でやるくらいのデジタル変革時代だと思っています。

ベンチャーやIT企業内ではあまり言われませんが、老舗IT企業やSIerも非常に危機感を感じる時代になってきていると思います。

なので、上記のスキルは”ビジネスパーソン”や”企業”という観点もあると思いますが、”経営者としてのスキル”だとも思ってます。令和時代の経営者やビジネスパーソンの基礎スキルになるのではないでしょうか。

もし危機感を感じられたら、試しに、例えば上記に触れたようなg2の中でもレビューの評価が高く、とっつきやすいMiroをご自身で1週間くらい使ってみるのをお勧めします。

当社に関してもまだまだですので、自戒も込めてではありますが、デジタルスキルを上げるべく、私の活動領域のメインであるパイオニア(株)モビリティサービスカンパニーの事業部側のノンエンジニアメンバー(営業、マーケティング、カスタマーサクセス、カスタマーサポートあたりのメンバー。ゆくゆくは人事や財務、情シスなどのコーポレートにも広げたい)をデジタルフレンドリーな人財を輩出し、そのような文化や組織にすべく一環で、昨年末から2ヶ月間Trailheadコンテストというものを開催しました。この開催前1年弱で最低限の社内でのCRMを活用するオペレーションの下地ができたので。

ちなみに、Trailheadをご存知ではない方はこちら▼

Trailheadは2014年にセールスフォース社が立ち上げた無料学習プラットフォームです。

最近は大学の単位にもなり米国では資格者が転職の際にも優遇されたり、既に経済圏も存在してます。

女性のキャリアアップにも非常に寄与しています。

Treilheadは働き方、考え方、マネジメントなどのモジュールから営業戦略、CRM戦略などの実務的戦略、データモデル、データセキュリティなどの技術的モジュールまで、各モジュールも初級から上級まであり、ハンズオンのコースもあり、モジュールの受講を積み重ねていくと、その人に合ったモジュールもお勧めしてくれます。

当社のTrailheadコンテストは、プロダクトマーケティングチーム主導でコンテストしており、ルールはシンプルに期間内に最もポイントを獲得した人が優勝。5位までを表彰するというルール。

私も部門の責任者としての率先垂範と(カンパニーのビジネスモデル的に部門幹部がリテラシーとスキル低いのはご法度という自戒の念も含め)、元セールスフォース社員のため流石に負けてたらまずいということで、私も隙間時間に学習してます(笑)

けっこうみんなも頑張っており、なかなか接戦でした。
私のコンテスト期間の結果↓


ちなみに、自分、偉そうに年初にそんなことを言ってました(笑)↓

SaaSとノーコードを操れない人材と組織は生き残れない

これけっこう本気です。まずは私の管掌では体現する組織にしていきます。有言実行、率先垂範です。

デジタルフレンドリーでデジタルスキルのある文化だけでなく、もちろん業績としての成果も上げてきます😎👍

(Traiheadのスコア見て、トレイルをあまり受けてない、なぜレンジャーではないんだ、の突っ込みは棚上げします笑。ここから更にギュッとやります)





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