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映画『レディ・プレイヤー1』感想

予告編
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過去の感想文を投稿する記事【68】

 明日7月1日(土)より、Huluにて配信予定の本作。

 物語の設定上、4DXやMX4D上映と相性が好さそうな作品ではあるものの、公開当時(5年以上前?)は普通の上映回しか行かなかった記憶があります。

 ……何年も前の感想文は、どうにも恥ずかしくなるというか、他人様にお見せするのが申し訳なく思うことが多かったのですが、あまり事細かな考察や批評ではなく、その時に思ったことを簡潔に述べているだけが大概なので、逆にシンプルで読み易いのかもしれない……そんなことを最近になって感じるようになりました。そんな大義名分があれば、これからも過去の小っ恥ずかしくなるような感想文も投稿していけそうです笑。

 ネタバレのタグは付けていないものの、未見の方にはいまいちわからない箇所もあるかと思いますが、もしよろしければ読んでくださいー。


知の怪物・スピルバーグによるポップカルチャー領空侵犯(笑)


 現在、ポップカルチャーに限らずビジネス、スポーツ、その他ファッションや音楽といった様々な文化など、思い付く限りのほぼ全てが非常にグローバリズム。SNSなどの発達によって、世界中のあらゆる人にコンタクトを取れる。凄い時代だと思います。しかし、その気があれば誰でも世界に手を伸ばせるということは、逆に言えば倍率との戦いでもある。世界に通用させるためには派閥や壁に囚われない領域横断的な力、つまりは知識が必要……。手前味噌ですが、我ながら上手いこと文字にできたと思ういます。(一部は受け売りの文言ですが)


 スピルバーグはまさしく怪物なんです。絶対的な知識量があって、且つ、彼だからこそ許された、文字通り垣根という垣根をブチ越えた領空侵犯は、観ているだけで楽しくなる。こんな夢の共演、有り得ない共演を『ペンタゴン・ペーパー』というリアルに溢れたドラマと同時に手掛けていたという驚きもさることながら、一つ一つのキャラへのリスペクト、そして現代のSNS社会とVRテクノロジーの未来を……とかなんとか御託を並べたくなるけども笑! きっと多分そんなこと以上に、スピルバーグ自身が、世界中の誰よりも本作の主人公ハリデーだったんじゃないかと思ってしまいました。成長の過程で、映画制作、監督などのツールを見つけ、大衆に伝える術を知っていく過程でどんどんと崇められながらも、頭の中はずっとハリデーの残した部屋の中のまんまなんじゃないかな。

 はっきり言って憶測です。でも『E.T.』や『未知との遭遇』をはじめ、数えきれない夢の世界を見せてくれた彼がそうだったらいいな、って思うだけの話なんです。であれば本作に出てきたものも含め、ポップカルチャーがもっともっと好きになれる気がする。単体でも勿論、それらに付随する思い出ごと改めて好きになれる。つまんないことに目が眩んだ奴を悪者として描いたってことはそういうことなのかもしれません。


 何回観てもキリがないと思う。ソフトがリリースされれば直ぐに手に入れ、各シーンを一時停止やスロー再生で細かくチェックしたくなる。見つけたキャラクターや乗り物、流れてくる音楽のそれぞれが、日が暮れるまで話したくなる名作だらけ。この間も「カネダのバイク超かっこよかったよね」「でもどうせならテールランプの残光も表現して欲しかったよね」とかいう話を友人としたばっかりです。

 夢と空想の副産物がこういった文化を生み出してきたのかもしれません。でもそれらは現実から逃げるためのものではなく、現実を生きていくために背中を押してくれるものであって欲しい。どっぷり浸かるのもイイけど、火・木くらいは休みたいよね笑。


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