消えたマチュピチュドリーム No.6
第六話です。去年定年退職した父(67)とマチュピチュに行く事になった独身長女(41)の私が今まで奮闘した記録になります。
第一話は以下になります。よろしければお先にご一読どうぞ。
第二回報告会も無事に終わって、旅の大まかな流れも解ってもらえた。お父さんはお父さんでポケトークなるものを購入しており、練習だといって、英語やらスペイン語で私にポケトークと話させてきた。活舌なのか、発音が原因なのかたまに全く違う文章をポケトークは私にしてくるものだから、会話が合っていると鵜呑みにも出来ない珍事も起こった。
さて、今回の旅が決まる前に父親は、事前に某有名旅行会社にもマチュピチュとウユニ旅行を相談していたようで、見積もりを100万円強と言われていたらしい。だから、私が出した一人約30万円と言う見積もりに唖然としていた。もちろん、アメリカに来るまでの航空券はまだ幾らかはわからない為予算に加味されてはいない。これはあくまで私の住むロサンゼルスからの旅費なのだ。その事を踏まえてもこりゃ安い！とご機嫌だった。
ここで、先ずほとんどの旅行会社がプランしているのは、大体マチュピチュとナスカの地上絵プランで、ウユニ塩湖を付けていない。私も調べていて分かったのだが、原因はマチュピチュとウユニ塩湖のベストシーズンが対極にあるからだと思う。マチュピチュは乾季のきらめく兆しと心地よい風の中探訪ができる6～7月に対して、ウユニ塩湖は雨季の12～2月の雨が降り且つ晴れた翌日のみに鏡張りが起こるというのが絶対条件で初めて絶景堪能となる。ウユニ塩湖に行っても絶景を見られない事も多々あると様々な旅人が書いていた。お客様の満足度がプランに大きく影響するため出来る限り一緒にしたくないのが現状なんだと私も思う。加えてお父さんは、現地ツアーガイドの分までが支払いに含まれていたことに驚いていたが、やはりソコはスペイン語での壁が一番大きい気がする。他人の分を支払う位なら、娘の分を払って一緒に行けた方がいいよね。と言うのがお父さんの持論だった。
さすが地球の真裏への旅。前途多難だ。
「次に確認したいのが、マチュピチュ登山なんだけど、本当に登る気？」お父さんは、このページのトップ画像にあるように、ワイナピチュ山に登りそこからマチュピチュを堪能したいらしい。しかし、先人の旅人のブログなどを読み込んでいくと如何に険しく大変かという事がつらつらと書いてある。しかも断崖絶壁を這いつくばって登って行かないといけないとあるし、私自身が高所恐怖症だからなるべくなら避けたい。上手く言いくるめられないかな。「なんせ行くのは雨季だし、滑りやすいし、私は出来る限り避けたいのだけど」と言ったら、せっかく行くから登りたい。との安易なお返事。マイペースなお父さんには泣けるわ。「わかったよ。調べてチケット取るね。」
こんな感じで第二回報告会が無事終わった。
この時点では10月で、2020年度のマチュピチュの入場チケットは売り出しにはまだなっていなかった。しかも、ワイナピチュ山登頂チケットは1日に200人までとめちゃくちゃ高い倍率のチケットで、発売と同時にハイシーズンではすぐ売り切れてしまうそうだ。とりあえず、年始になったら速攻購入せねば。と思いながら、マチュピチュサイトを閲覧していると、モンタナ山と言うチケットを発見した。なんと穏やかな登山コースでゆっくり自分のペースで登れるとある。これはいい。こっちにしよう。後ろからバリバリの登山客に追われながら切立った崖を登るよりは、自分たちのペースで登れるなんて最高だし。こっちを買っておこう。
こちらのウェブサイトでは、マチュピチュ山となっていましたがとても分かりやすい解説ですごく参考になりました。
次に私が心配したのが、南米で最も最悪な評価のアマゾナス航空だ。ボリビアへのフライトはアマゾナス航空なのだが、これが凄まじい酷評なのだ。でもフライトでウユニに行くチョイスはここしかない。ウユニに行ってからチケットをカウンターでとってもいいのだが、やはり確保しておきたいから購入しておいた方がいいのかな。いずれにせよ、ここだけは旅するうえで私が一番心配しているルートだ。無事にウユニに行けますように。
以下のトリップアドバイザーサイトにてアマゾナス航空のこと読めます。日本語表記にして閲覧してみて下さい。
そして、次はナスカの地上絵ツアー。これも各社色々とサービスを読んだが、私が決めたのは、www.nazcaflights.comと言うサイト。トリップアドバイザーでの評価がとても高く担当者のジョンさん(正確にはジョナサン)は本当に素晴らしい対応だった。ずっと何度もメールに真摯に対応してくれてここなら安心だと思えた。他の会社は、対応すらしてもらえない所もあった。日程を詳しく聞かれ、イカのバス停までピックアップに来てくれてフライト後はホテルまで送迎してくれると言ってくれた。バスのチケットの時間も、ホテルのアドレスも報告してナスカはめちゃくちゃ安心のツアーとなった。ツアー後には、必ずレビューを書いてあげよう！と思えるくらいの質の良いサービスだった。おススメです。
もう少ししたら、チケットすべて購入しなきゃだ。
私も、ワクワクしてきたぞ～。
第六話終わり 次回につづく
最後まで一読ありがとうございました。