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愚痴には「悪いあの人」「かわいそうな私」しか出てこない

人の愚痴を聞いていると
結局その人が話したいことは

「あいつが悪い!」
「自分はかわいそうだ!」

ということに尽きますよね。

「職場の上司が話を聞かない」
「後輩が約束を守らない」
「妻が自分を尊敬しない」
「子供が言うことを聞かない」

という話から
自分がどれだけ頑張っているか
それでも
報われない自分はかわいそう。

をセットにして
話しているわけです。

もちろん一切の愚痴を否定しているわけでもないし
たまには言いたくなる気持ちはわかります。

死ぬまで愚痴を全く吐かない
というのは
ハードルが高過ぎますしね。


ただ現実問題として
「悪いあの人」
「かわいそうな自分」

についていくら話をしたところで
話を聞いてもらえたことによって
一時的な快楽はあるかもしれませんが

話終わった後に
綺麗さっぱりスッキリしているかと言えば
きっとそうではないでしょう。


なぜなら
何も解決していないからです。

状況は何も変わっていない。

変わってないどころか
「悪いあの人」
「かわいそうな自分」
の愚痴を話したとして
相手から共感されたり
同情されることで
今の自分を変な形で肯定しかねません

自分が変わるきっかけを
捨ててしまう可能性があるんですね。


自分がどうするか?しかない

逆に言えば
目の前の人のメンタルを
ズタボロにしたいと思うのであれば

「あの人は悪い」
「あなたは悪くない」
「あなたはかわいそうだから守られなきゃいけない」

という姿勢で話を聞き続ければ良いでしょう。

その代わり
その相手から依存され
その人の自立心も打ち砕くことになるでしょう。


本当にその人のことを思うのであれば
「これからどうするか?」
について目を向けさせなければいけません。


言い方や順番に気をつけて相談に乗る

しかし
現実問題として
相手の相談を乗っている時に

「で、あなたはどうしたいの?」
「具体的な行動プランを3つ書いて」
「それぞれのメリット、デメリットを書いて」

と真顔で言い返そうものなら
相手は「これからどうするか?」
ということには目を向けず
治療関係も結べないと思います。

正論なんだけど
正論が常に正しいとは限らないというやつです。


肯定せずとも
まずは相手の感情に寄り添って
相手の辛かったという事実を
受け止めることは必要かなと
私は思っていて

いきなり
「これからどうするか?」
の前に
まずは話を聞きます。
肯定も否定もせずに。

話を聞いてもらうこと
相手が話したいことをまず話させること
これが最初には肝心
です。


その過程で

「私も少しは言い過ぎたとは思うんだけど…」

と相談者が話したとすれば

「少し話し過ぎたと感じているんですね。
もし、時間が戻るとしたら何と言い直しますか?

という言い方で
これからどうするか?
に繋がるような質問をしていく。

「もし、時間が戻るなら
 もっと優しく伝えると思います」

と相手が話したら

「じゃあ同じ場面になった時に
 優しく伝えたいと思っているのですね」

と次の行動の指針を示す。

建設的な話は
「で、どうするの?」
という直接的な聞き方をしなくても
できるってことです。


逆に自分が愚痴を言いたくなった時
大体が
「悪いあの人」
「かわいそうな自分」
の話をしようとしているな、と気をつけて
「これからどうするか?」
と自問自答してみてはいかがでしょうか😌

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