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親との関係がうまくいかない時の対処法

入院患者さんに関わらず
親との関係がうまくいかずに
悩んでいる人にたまに出会います。

今日もある患者さんから
相談されたのですが

親が感情的になりやすかったり
子供の都合ではなく親の都合ばかり優先したり
話し合いをしようと思っても喧嘩になったり
育児を認められたいためだけに子供を育てる親など

様々な親がいるわけです。

お酒やギャンブルから抜け出せず
家族を振り回す系の親もいます。

こういう時、子供というのは
凄く困るわけです。

単純に親子の縁が切りにくくて
距離を取れないから困る
というだけでなく
お世話になった恩義もあるから
どんなに迷惑をかけられても
邪険にあしらう事もしたくないと
心のどこかで思っていたりするので

見放す事も難しかったりする。



第三者からは

「親とは言え他人なんだから離れて暮らしなよ」

と言われる事もあるのでしょうが
問題はそこじゃないんですよね。

また様々な問題から
親と別々に暮らすことができなかったりすると
日々、精神がやられてしまうので
本当に気の毒です。

共依存にならない

まず前提として
親がどんな親であれ
あなたはあなたの人生を歩むべきだと
いうことです。

親が自己愛性パーソナリティ障害を持っていると
子供に対して
「他人から認められるための存在」
と認識していたりするので

周りから〝良い母親〟だと思われたいがために
良い学校、良い就職先に行かせたり
したがるのですが

子供として、本当に良い大学や
良い就職先に入ることが
自分のやりたいことなのか
それとも
そういう親の期待に応えなきゃいけない
思っているのかを
まず自分の頭で考えようってことです。

自分の人生を台無しにされていないか?
親の価値観、基準で人生を選択していないか?

まずここが私的に
一番気をつけなきゃいけないことです。

親を喜ばせたいという思いが
全て間違っているわけではありませんが
自分の進路や人生における大事な選択は
必ず自分の意思で決めなきゃいけません。

自己決定感が自己肯定感の大きな要素だからです。

他人の人生を生きたら
その先にあるのは虚無感と不幸感しかない

どんなに親に振り回されようが
まず共依存になっていないか?と考え
親の意向が自分の意思決定に
ならないようにしましょう。

親とはそもそも仲良くなくていい

家族円満が美徳とされてますから
親と仲がいいと聞くと
うらやましいとか微笑ましいと感じたり
自分が親になったら
子供と仲良くしようと思うのが
一般的には普通です。

ただし子供の発達というのは
親と喧嘩したり言い合ったりすることで
対人スキルを学ぶことができるし
人間関係で揉めた後の
立ち直り方を学ぶことができるのです。

私の経験則ですが
集団で浮いちゃう人
要注意人物と言われる人って

意外と異性の親と仲が良かったりします

そういう人に
よくよく話を聞いてみると

「なんでも話を聞いてくれた」
「いつも味方でいてくれた」
「怒られたことがない」

と話す場合があります。

一見ストレスがない
良好な関係性に見えますが
ちょっとしたストレスがあるから
人は乗り越えた時に成長するわけじゃないですか。

共依存はもちろんダメですが
親と喧嘩や言い合いをして来ず
反抗期がなかった人も
対人関係に苦手意識があったりするものです。

なので前提として
多少の違和感や少し距離がある関係性は
かえって良好な親子とも言えます。

特に幼少期から異性の親子で喧嘩したことがなく
仲良すぎると関係だと
メンタルが落ち込みやすかったりしますからね。

親との関係に困ったら

まず前提として
親だろうがなんだろうが
他人である事を忘れてはいけません

良い親ほど子供を他人と考えますし
親とは言え、実際世の中にたくさんいる
おじさんとおばさんの1人ぐらいに
考えた方が楽です。怒られるかもしれませんが。

世代も育ってきた環境も違う他人の考えや行動を
変えようと思っても反発されるだけですし
お互いが苦しい思いをするだけ。

人間関係の悩みは
①改善を相手に求める
②相手を全て受け入れる
③相手と関わらない

しか解決方法はないですから。

ある日突然親の考えや
性格が勝手に変わることなんて
まぁないわけですから

自分にできる事を考える。
自分がコントロールできることだけを考える。

毒親との関係を改善するのは
本当に難しいですが

そもそも親子の関係が良い必要もないので
自分にできることに集中しましょう😌

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