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コミュニケーションを学ぶことでストレスは減らせる!

現代の精神科の治療は
薬による治療だけでなく
心理教育などを通して
様々な対処方法を学んだり
自分自身で疾患とどのように
関わっていくのかなどを
学ぶ場となってきています。

治療が医療者から一方的に行うものから
患者さんも参加していく場となっています。


その流れの中で精神科病院では
コミュニケーションの練習を
定期的にしていたりします。

それはなぜか?

精神疾患を患うとコミュニケーションが
下手になるからでしょうか?

いいえ、違います。


対人関係のストレスを減らす事で
症状の悪化を防ぐことができる
からだと
私は考えます。

たとえば
アルコール依存症の方も
コミュニケーションについて学びます。

元々は飲み会の誘いの断り方を
練習する場だったのですが
アルコール依存症の方は
飲み会などで延々飲む人というより
ストレスやネガティブな感情を紛らわすために
1人で飲み続けている人が多いのです。

そしてストレスというのは
対人関係によって生み出されたり
様々なストレスを誰かと共有することで
ストレスの発散ができるのですが

苦しいという感情を
誰にも話せず
誰にも心を打ち明けられないから
1人でお酒を飲んで紛らわそうとするのです。

つまりコミュニケーションの練習をすることで
結果として症状の悪化を防ぎ
改善に繋がるという効果があるのです。

コミュニケーションの練習は「アサーション」

コミュニケーションの練習と言っても
様々あるのですが
コミュニケーションの基盤となる
アサーションを学ぶことは
必須だと考えています。

アサーションとは
自分の意見を正直に伝え
相手の気持ちや思いも大切にして
耳を傾ける方法
になります。

もう少し具体的にいうと
言いたいことが上手く言えず「非主張的」になったり
過剰に言い過ぎてしまう「攻撃的」になったり
そのバランスを取りましょう!
というのがアサーションの最初の理解です。

アサーションは
上手に言い分を相手に伝えること
と思われがち
ですが
一番大事なのは
相手の気持ちをしっかりと聞いて
受け止めて、理解すること
です。

自分の意見を上手に伝えつつ
相手の考えや意見を確認して理解する。

コミュニケーションは
キャッチボールで
卓球ではない。
反射的に打ち返すのではなく
一旦しっかり相手のボール(想い)を
しっかり受け止める。

そして相手が受け止められるような
ボール(言葉)を投げかける。

そうすることで
ストレスを生み出しにくくして
ストレスを正しく発散することができるようになる。

そうすれば多くのメンタル疾患の症状を
抑えることができるようになる。


9割の人はコミュニケーションが不十分

なにも精神疾患のある方だけ
コミュニケーションを
学べばいいというわけではありません。

むしろ全ての人が
学ぶべきではないかと思っています。

コミュニケーションの練習って
誰かに習ったことあります?

学校でも習いませんよね。
自然に身につくものだと
思う人もいるでしょうが
ちゃんと論理があるわけですよ。

でもほとんどの人が
コミュニケーションが
「非主張的」もしくは「攻撃的」
だったりします。

コミュニケーションは自然じゃなくて
意図的なもの。
それは自分を偽るのではなく
お互いにwin-winとなることを
目的として
コミュニケーションをするのです。

私もつい思ったことを
あまり考えずに言ってしまうことがあるので
常に相手に矢印を向けて
コミュニケーションをするようにして
ストレスコントロールしています。

そのことが
夫婦関係や人間関係に
良い影響をもたらしていると思うので
コミュニケーションは
必須科目にしたほうがいいと思う
私でした😉


次回は般若心経から学ぶ
ストレスコーピングについて
書いていきます。


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