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看護師は人気商売でもサービス業でも無い

今日はボツを2作書いたあとなので
なりふり構わず
常日頃思っていることをサクッと書いていきます。
#こういう日もある 。つらい。

今日は
看護師は人気商売でもサービス業でも無い
という話をしていきます。

基本的に病院で勤める看護師さんは
固定給で歩合制では無いので
患者さんや医療スタッフに
好かれようが信頼されようが
収入は変わりません。
学歴や経験年数での評価や
院内での貢献度もボーナスなどには
反映されたりしますが
基本的には給料は仕事量や成果では
大きく変わらない。


だからと言って
患者さんに冷たく接しても良いとか
サボれるところはとことんサボれ!
と言いたいわけでは無い。

自信を持って嫌われなさい
ということです。

営業職のように
「あの看護師さんから話を聞いてもらいたい」
「あの看護師さんに担当になってもらいたい」
などと成果やノルマによって
看護師の評価がされるようになると
少なくとも精神科医療は崩壊します。

我々の仕事はなにか。

患者さんに安心安全な医療を提供すること?
心の支えになること?
答えは様々かもしれませんが
基本的には自律(自立)を促すことです。

極端な話
ものすごく患者さんに嫌われようが
もう精神科病院には入院したくないからと
頑張って内服飲んでちゃんと休養して
自己コントロールできれば
それが最高の結果ですし

あまりにも親切丁寧に
患者さんに対応しすぎた結果
患者さんが自分でできていたことも
他人に甘えるようになって
自分じゃ何もできなくなり
社会復帰できなければ
最悪の結果、最悪の看護となる。

だから精神科看護は
手の差し伸べどころ
手の差し出し加減が
めちゃくちゃ難しい。


人間関係は距離を詰めるより距離を取る方が難しい

たぶん患者さんにただ好かれようと思ったら
100人中95人には好かれるようにできます。
看護師さんは誰だって。

だけどそれはおそらく
患者さんを社会復帰を妨げるだけで
病院を居心地良くしすぎてしまいかねないので
よくない。

ただ、問題なのは
援助希求能力(SOSをうまく出す能力)が
低い人にとっては
病院という駆け込み寺というか
最後の砦、頼れる場所として
存在しなければいけない。



ここの見極めがめちゃくちゃ難い!!(むずい)

患者さんの自律を促そうとしていても
患者さんからしてみれば
「最初は優しかったのに、頼り始めたら突き放された!」
と受け取りかねない。

だから最初から一貫した態度が必要で
あなたの入院までのゴールはこれで、その為の手助けをするのが私たちの役割だ
と最初から伝えなければいけない。


人間誰しも他人に好かれたい生き物なので
患者さんに優しく接して
自分のことを受け入れてもらいたいという
欲と戦っている

でも〝受け入れてもらいたい〟というのは
テイカー、つまり心の矢印が
相手ではなく自分に向いているので
患者さんのためにならない。
新人の頃の看護師さんは
患者さんとの距離を
詰めることに重きを置きがちなんですが
患者さんとの距離を一定に取る方が
約10倍くらい難しい
と思います。

もちろん正論ばかりを振りかざし
冷徹に、淡々と患者さんに接することも
いけませんが

そこを履き違えず
嫌われてもOK!と腹をくくれる
精神科看護師の方が
信用がおける人が多いと感じます。


嫌われてもいいから言いたいことを言え!しかしその前にやることがある!

だからと思ったことを最初から
ズバズバ言えることが
正解ではありません。

本音でぶつかるためにはまず
相手の存在を受け入れることです。

あんまりふわっとしたことは言いたくありませんが
普段から患者さんのことを
気にかけて変化に気づくとか
何を患者さんが困っていて
何を患者さんが頑張っているのか
常に把握しておくことができれば
いざ、患者さんが失敗したり
逸脱した行為があったとして
その看護師に注意を受けたとしても
聞く耳を持つはずなんです。

普段からしっかり相手をみて
存在を受け入れる姿勢でいるから
信頼関係が生まれる。

その上で馴れ合いにならないように
距離を詰めすぎないこと。

それが患者さんの自律を促す。
結果として良い看護が提供できる。

と私は思います😌

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