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5冊読了(5/8〜5/29)

1『生きるための哲学』
白取春彦/ディスカヴァー・トゥエンティワン (2012年)

2『<決定版> 1万円からはじめるFX超入門』
大正谷成晴/かんき出版 (2016年)

3『予約の取れない医者が教える腸の病気で死なない6つの条件』
村田博司 /KADOKAWA (2014年)

4『医者に殺されない47の心得』
近藤誠/アスコム (2012年)

5『脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』
中野信子/幻冬舎  (2014年)


本を5冊読んだ時点でその感想を一つの記事として書いていくことを年始ぐらいから始めましたが、だいたい月に2回ぐらい記事を書いているので、月に10冊ぐらい本を読んでいるみたいです。

僕のnoteは別にそれ専門のやつじゃないので、日々の出来事や思ったことを記事にしてもいますが、最近はこの、本の感想の記事が多くなっています。

noteぐらいの手軽に書ける文章であっても、それなりに気合を入れたり環境が整わないと、書き始めるのに苦労しますね。
書くことを習慣として定期的にちゃんと書いていける人は凄いと思います。
僕も基本は面倒くさがりで三日坊主な方なので。

この感想記事を書くことは好きなはずなので、「あー、5冊本を読んだらnoteを書かなきゃいけないんだぁ」と感じて、それで本を読むのさえも億劫になっちゃうなんてことはないですが、そういうふうにならないように気をつけていきたいですね。

良い習慣なのに成果が出ないからやめちゃう、ってことは起こりますからね。
ダイエットで運動を始めたけど、運動のあと体重計に乗っても体重が減ってなくて、それを毎回見るのが億劫になって運動自体をやめちゃうとか。
痩せる痩せないにかかわらず運動をするのは良い習慣なのに、そのあと体重計に乗ることも習慣にしてるから、そこで成果が出ていないことが判然として、運動の習慣さえもやめちゃったら勿体ないですよね。

良い成果が確実に期待できることなら良いですけど、そうじゃない場合は短絡的に成果を期待して、それを確かめるという行動はしないほうが良いのかもしれないと思います。
習慣は続けること自体が目標であり、その長さが成果なのかな思います。
数字やデータで目に見えて現れる変化は、あくまでそれに付随するものであって、もちろんそれを良い習慣を始めるきっかけとして意識するのはいいけど、毎回成果が出ているかどうか確かめるというのも考えものかなぁと思ったりします。

僕も最近は教養になるような本を読むようにしていて、それでなんとなく知識が増えているような気はしますが、だからといって例えば定期的に学力テストとかやってたら、そんな点数は伸びていかないだろうから、それが嫌になって本を読むこともやめちゃいそうです。

だから本を読んだら、感想をnoteに書いておいて、興味がある人がいればそれを読んでいただく、というぐらいに、本を読むことに付随させる習慣はそれぐらいに留めておこうと思うのです。


1は『超訳ニーチェの言葉』の編訳者の方が書かれた哲学の本です。
古今東西の哲学者や思想家たちの言葉が紹介され、それを解説したり、著者が自身の考えもそれに加えるように書いています。

僕は哲学の何たるかは全然わからないのですがなんとなく興味のある分野ではありました。
大昔の思想家たちの言葉や考えが、現代を生きる若者にどう活かせるのか疑問でしたが、そもそも哲学は時代を超越した普遍的な事柄を説いていて、いつのどんな時代のどんな人が学んでも、解釈次第でそれをよりよく生きるためのヒントにできるものなんだなぁと理解しました。

その上で項目ごとに、なるほどねーと納得できるものもあれば、「はぁそうですかぁ」みたいに釈然としないものもあり、それによって自分の思想や価値観がわかって来るような体験をしました。
第5章の「運命を決めるもの」という項目が良かったです。


2はFX投資の入門書です。
お金に関する本は何かしらずっと読んでいこうと思っていますので、その一環として読みました。
よーしFX投資を始めるぞ、一攫千金を狙ってやるんじゃい、と思って読んだのではありません。
でももし手軽に始められて、自分の資産運用に向いてる方法だなと思ったら試しにやってみようかしら、ぐらいには思っていました。
でも結果、これは今は全然やらない方がいいなと思いました。

円を外国の通貨に変えて、時間を置いてなんかグラフが上がってって売ったら儲ける、みたいな仕組みはなんとなく知ってて、その始め方も結構お手軽なのね、ということはわかりました。
でもレートの見方とか、コツとか、法則とか知っていくと、結構学んだり経験しなきゃいけないことが多くて、嫌になりました。

当たり前ですけど大きなリターンを得るためには大きなリスクを取らなくてはならなくて、あーそんなギャンブルしてる余裕ないっすわー、と思って、途中で本を読むことさえやめようかと思いました。
でもまあ、読みやすく書いてくれてるし、あなたも絶対始めるべきだ、みたいに強制はして来ないので最後まで興味深く読めました。
その上で、自分には向かいないなと結論づけました。


3は腸についての本です。最近腸が流行ってますよね。
腸をいい感じにすれば健康にも美容にもいいですよ、みたいに言われてますね。
第二の脳とも呼ばれて、それぐらい重要な臓器なのだと持て囃されていますね。
実際そうなのでしょう。

最近自分も腸の調子が悪くて、なので読んでみました。
腸の病気で死にたくないなぁと思ったので。

すっごく読みやすくて面白くて良かったです。
イラストや図解の量もちょうどいいし、文章も優しくて丁寧で好印象でした。
腸内細菌とか腸の病気の症状や予防法について詳しく解説してくれています。

ただ、健康な腸を維持するために食べたほうがいいものとか、良い生活習慣とかも紹介してくれているのですが、その上で自分がなんで腸の調子が悪いのかわからなくなりました。
病院からもらう薬をもらって服み続けているのに一向に症状が改善しないほど、健康を害するような生活をしているつもりはないんですけどねぇ。


4も医療系の本です。
なかなかセンシティブなタイトルでいいですね。
著者自身もがんの放射線治療などに携わるお医者さんだそうです。
現代医学の研究やがん医療に関する新しい方針を打ち出した業績を讃えられ、菊池寛賞などを受賞された凄い方です。

ご自身の研究や経験を経て、日本人は医者に罹りすぎで、むしろそれによって健康を害しているのだと提唱されています。
抗がん剤によるがんの延命治療や、放射線による検診も必要ない。血圧や血糖値を下げる薬も良くない。健康で長生きしたければとにかく病院には行かないことだ。
というようなことを主張されています。

僕は医学に関して無知ですから、この本の内容だけに乗じて病院や医療をなんでもかんでも否定するわけではありませんが、でも今の自分の腸の不調のように、ずっと通院し続けているのに症状が一向に改善しないという経験を、別の病気や症状でも過去に何度かしていて、その度に「身体に不調が出たらすぐに病院に行くべきだ」みたいな警句は懐疑的に受け取られるようになってきました。

だからこの著者の主張はすんなり受け入れられるというか、やっぱそうだよね、って共感する気持ちと、いいぞいいぞもっと言っちゃえ、みたいに応援や扇動したい気持ちで読みました。
科学的根拠や臨床試験などでのエビデンスを持って、これまでの常識や定説を覆すような主張を聞くのは単純に面白いですよね。


5も医療系ではないけど人体の科学の本ですね。中野信子さんの脳科学の本です。
いいですね中野信子さん、面白いです。

人が快楽を感じた時に脳内で分泌されるドーパミンという物質に特化して書かれた本です。
人をやる気にさせたり気持ちよくさせたりする成分ではあるのですが、これが過剰に出過ぎると攻撃性のある性格になったり、ある行動に対して依存症や中毒症状を持ってしまったりするみたいです。

もちろん不足気味でも問題があって、何に対しても無関心で無気力になり、うつ病の原因になったりもするそうです。
なのでドーパミンの分泌量は上手くコントロールしていかなくてはならないみたいです。

新書なので図解などは少なかったですが、そのぶん学問的に学べた気がします。
中野信子さんの本は、また読みたいと思います。

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