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適応障害との共生日記⑦ 趣味嗜好の無関心からの脱却と歌詞の“ちから”

はじめに

今日はいままでと少し趣向を変えた内容となっております。

タイトルからはなんのこっちゃわからないと思いますが、ズバリ、音楽の力についてです。

社会人になってからだんだんと音楽に興味がなくなり、適応障害で休職してから久々に音楽を聴くと、また聴けるようになった、というだけのお話。

最後には、土曜日の朝ということもあり、前向きになれるかもしれない歌詞について紹介したいと思います。

それでは、よろしくお願いします!

中学3年生~大学卒業まで

僕はもともと、音楽が好きな青年でした。

中学3年生からMr.Childrenを聴きはじめたことをきっかけに。

当時は、「モンスターバンド」と呼ばれ、過去に「ミスチル現象」を引き起こした彼らがものすごくかっこよく(もちろん今もかっこいい!!)、「日本で一番売れているバンド」という事実、そしてそのバンドのいちファンでいられる自分も誇らしいと感じていた。

音楽(当時はバンド)の魅力に撞かれて、高校では軽音楽部に入りバンドをやっていた。楽器はベース。

大学では学外でバンドを2つ掛け持ちし、自分たちで曲を作り、CDも制作し、ライブハウスでライブをしていた。

端くれではありますが、僕の音楽生活は充実していました。
そしてその音楽生活も、大学3年生の就活を始める時期に終わりを告げ、
そこからは「演者」ではなく「聴く人」になりました。

このすべて、僕の根源は中学3年生の時に友人の家で聴いたMr.Childrenの「innocent world」からはじまって、そのほか様々なバンドへ派生しています。その中でも傾聴しているのは、Mr.Children、エレファントカシマシ、北海道出身バンドのTRIPLANE。

演者としてライブをするのも好きだったけど、好きな音楽を聴きながら外を散歩したり、ライブを見たり、「聴く」のが本当に好きでした。
社会人生活がはじまるまでは。

社会人~適応障害と診断されるまで

僕の社会人生活については、noteの過去記事に載っているので、省略します。
ただ、社会人となって今の会社で働き始めてから、ぼくは通勤中の車の中の20分間でしか音楽を聴かなくなりました。

というか、そこ以外で聴く時間を作れなかった(作らなかったともいえる)し、実際通勤中で聴くときも、惰性で流しているというか、いつものルーティンで流しているだけ。

適応障害と思われる症状が出はじめてからなんかは、音楽を流すことでさえもやめてしまいました。

あんなに好きだった音楽に、一切の興味を示さなくなった自分。

音楽も、力にはならないんだな・・・と思ってしまいました。

TVから流れたり、BGMとして自然と耳に入る音楽にも、何の感情もわかなくなってしまいました。

どうやら、適応障害の症状の一つとして、ストレスによって今まで好きだったものや趣味にも楽しめなくなったり、無関心・無干渉になってしまうようです。(逆に、これを読んでいる方で精神疾患等を患っていなくても、「今まで〇〇が好きだったのに、急に興味がなくなったな」と思い当る節があれば、メンタルが疲れていて、何らかの症状のサインの可能性もあるかも)

僕にとって、それが音楽だった。

休職中

休職中、僕は適度な運動を目的に、2日に1回、散歩をしている。
ただ歩くのも飽きてしまいそうなので、、、久しぶりにイヤホンをして、音楽を聴いている。

さらに、エアロバイクもはじめて、30~45分を20~25km漕ぐときも、音楽を聴いている。

久しぶりにどっぷり浸かって聴く音楽に、僕はあのころのような音楽の魅力を少しずつ取り戻しました。

特に、詩の世界に惹き込まれた。

7月3日現在、僕は過去の自分と同じように、音楽を聴くことが好きになりました。

そのくらい、精神面も回復してきたから聴けるようになったのか。

それとも、散歩中に聞く音楽の力のおかげで精神面も少し回復したのか。

僕は、音楽そのものにはもしかしたら力はないのかもしれないけど、聴き手のバックボーンや感情、置かれている状況で力を持つのかもしれないと思いました。

全ては聴き手次第。

・・・いや、音楽そのものに力があるのかもしれない。

こればかりは、わかりようがありませんね。

ただ、興味のなくなった音楽を、また興味が湧くくらいになるまで音楽にも助けられたのは事実です。

好きな歌詞

ここで最後に、僕の傾聴しているアーティストの歌詞を紹介してみます。

①Mr.Children 「ヒカリノアトリエ」


「雨上がりの空に七色の虹が架かる」って そんなに単純じゃない
この夢想家でも それくらいわかってる
大量の防腐剤 心の中に忍ばせる
晴れた時ばっかじゃない 湿ったひが続いても腐らぬように
過去は消えず 未来は読めず 不安が付きまとう
だけど明日を変えていくんなら今 今だけがここにある


ご紹介したのは、数年前の朝ドラの主題歌にもなった曲。
個人的にMr.Childrenは自分にとって超特別バンドで、好きな曲しかありません。どれか1曲選べって言われても無理。
歌詞が魅力だなって感じるのは、上で紹介したように、曲調は明るくても、歌詞の内容は陰と陽の「陰」の部分も表現しているところ。
明るい歌詞の中に「陰」があったり、時に「陰」のダークソングがあったり、魅力は語り尽くせないし、うまいことまとまらないくらい好きです。
アルバム曲もいいんだよなぁ~。
今度noteでまとめてみようかな。
いや、まとまらないな・・・笑


②エレファントカシマシ 「ファイティングマン」


自信をすべて失っても 誰かがお前を待ってる oh yeah
お前の力必要さ 俺を俺を力づけろよ


聴き手へ鼓舞の仕方が変わっていると思いました。
「一人じゃないから一緒に頑張ろう!」とか、「あきらめなきゃ叶う!!」とかではなく、
「自信がなくなっても、俺がお前を必要としているから、力づけてくれ!」って、一見乱暴に聞こえるようで、実はなんかうれしい。ボーカルの宮本さんの力強い歌声も相まって、誰かに必要とされているかもしれないって実感できる気がする。現に僕も、Twitterやnoteで同じ病気の方々とつながっていますが、今や皆さんの力が必要で、救いになっています。いつも本当にありがとうございます。


③TRIPLANE 「君もいますか」

今も 迷ったまんま走ってるって 君もそうやって生きているって
そんな気がして また前を向けた 
孤独の中 自分を試したりして 余計な妄想が降ってきたって 
もっと 自分が 輝いた場所を探せるように
笑いたいって気持ちには なれていないな 
最近は特にそうだな
くすぶった灯を灯し それで良しとしちゃいそうで
振り返っても そこには 埃を被った僕がいて
忘れていないような 捨てなような
そんな記憶が ぼんやりあるだけ
もうどんな風に走って良いか
分からなくて 止まったりしてさ
辛いほうが少なくはないと感じたり
だけど 迷ったまんま 走って行くよ
多分 君もその道の上にいて 背中を押してくれる

この歌はMVとかその他がないので歌詞だけになってしまいますが、本当にいい曲なんです!聴いてほしい!!

僕も今まで、適応障害でどう治せばいいかわからず迷いながら走り、将来の自分はどうしているのだろうと想像しても、変に自信がなく、うまくいかない想像ばかりしています。
でも、同じようにもがいている人はきっといますし、健康で元気そうに働いているあの人も、人生順風満帆そうなその人も、きっと何かに迷いながら生きているんだろうなって考えたら、なんとなく、ぼんやりと「ひとりじゃない」安心感がふっと湧いてきました。


その他にも、TRIPLANEの楽曲にはキャッチーなメロディーが心地いい曲もたくさんあるので、ぜひ聴いてみてください。

おわりに

最終的に歌詞を紹介する方に力が入っていったような気がしています。

皆さんの中にも、好きなアーティスト、好きな歌があるかもしれません。

アーティストが作ったものと意図していない内容でも、自分なりに、都合よく解釈して、自分の背中を押してくれる力が、歌にはあるんだと感じた、7月3日土曜日の朝でした。

皆さんの背中を押す曲も知りたいなぁ。

それでは皆さん、良い週末を!!



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