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カワハギというネーミングについて思うこと

カワハギという魚をご存知だろうか。

僕はこの魚について、随分と酷い名前を付けられたものだと常々思っている。

外見が名前に反映される例は珍しくない。

例えばシマウマ。
馬自体の語源は知らないが、とにかくシマ模様のウマ、ということだろう。

生活の様子が特徴で名前の由来となることもあるだろう。
例えばナマケモノ。
確かにサボってる感は否めない。
ただし、それが彼ら自身に怠け心があってのことかは分からない。
人間基準で「怠けてそうだから」というのは余計なお世話だろう。

そしてここで冒頭に戻るが、カワハギ。
もはや外見でも特徴でもないし、ましてや息絶える様子ですらない。

漢字だと皮を剥ぐと書いて「皮剥」。
「鮍」という一文字でも表せるらしい。

捕まって処理される時に「皮を剥がしやすい」という、何とも人間本位な勝手なネーミング。
そもそも彼らはそう呼ばれていることも知らない訳だが、あんまりじゃないかと思う。

他にもネーミングのポイントはたくさんあっただろう。
顔付きだって十分に特徴的である。

とはいえ、もし僕が食べるつもりで捕まえて、さぁ名前を付けろと言われたら…やっぱりカワハギ的な名付けをしてしまうかもしれない

そんなことを2週間に1回くらい考えている。

日々皮を剥がれている彼らに比べれば、僕の日常は実に平和だ。

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