ディズニー映画「ウィッシュ」で学ぶ、宝くじの経済・心理学
はじめに
先日、子供と二人で映画館にウィッシュを見てきました。
私は涙もろいので3回くらい泣きました。
さすがディズニー100周年の記念作品とあって、作り込まれたストーリー、フレームワーク、そして王道といった印象を受けました。
もちろん、ディズニーの映画なので、表面上だけでなく、裏のメッセージがかなり込められていると感じました。
私の主観と知識で少しずつ紐解いていこうと思います。
この記事を読む前に留意点です。
多少ネタバレ要素を含みます
先入観を持ってみると面白みが欠けるので、実際映画を見てからがおすすめです
よって今後見る予定がない人や、すでに見た人が対象です
該当しないと思ったら、またあとから来てください。
(フォロー、ブックマーク、スクショなど手間のない手段を使う癖をつけるのがおすすめです)
待っています!
現代に置き換えると魔法で願いを叶えることは宝くじを買うこと
王様が魔法使いである国に住むと、住民は定期的に願い事を叶えてくれます。そして、住民は願い事を叶えてくれる順番を待ちます。
これは住民はいわば宝くじを買って待つ行為と類似します。
胴元が自治体である宝くじを買うと、購入者は定期的に大金をくれます。
そして、購入者は大金が当たる順番を待ちます。
宝くじは胴元が必ず儲かる
ちなみに宝くじ、基本的には期待値がマイナスの債券です。だいたい4割程度が胴元の収入になり、1割くらいが経費とされ、5割くらいが購入者に還元されます。
いいかえると、100円の宝くじを買うと、50円返ってきて、10円は下請け業者や従業員の給料などに消えて、40円は発行者の利益となります。
つまり、宝くじは「作る側」にまわった方がいいです。
そう、魔法使いの王様は「作る側」になりました。
賢いですね。
宝くじを購入する人は操作しやすいです。(あとで宝くじを買う人の心理を書いています)
さらに自分は胴元なので負けることはありません。
これは王様の理想郷が作れそうです。
王様の広報宣伝活動と宝くじの広報宣伝活動
ウィッシュでは王様がこのようなことを言いました。
「私の国に来たら願い事を定期的に叶えてあげる」
甘い言葉ですね。
福山雅治(王様の声)に言われたのでは行くしかないです(違)
宝くじはどんな甘い言葉をかけてくるのでしょうか。
宝くじの公式サイトを除いてみましょう!
なるほど、欲望が言語化されていて大変射幸心を煽っていると思います。
すばらしい(棒読み)
往々にして、販売者側(勧誘者側)は射幸心を煽りたてます。
そして消費者として知っておいてほしことは、
売る側はメリットばかり言って、デメリットを隠したがります。
「これを飲み続けると体重が減るよ!今なら初回無料!」
という広告の裏には
飲まなくなったらもとに戻るけどね
肝臓とかに負担がかかるから飲み続けるとリスク高いけどね
初回は無料で安いのはやめるとリバウンドが明確だからやめられないからだけどね
違法スレスレの材料だけどね
みたいなことが裏に隠れていることがあります。
しかし、「宝くじに群がる群衆」はそういった点には気づきません。
「私の願いを叶えてほしい!」
「私も豪華に暮らしたいなぁ。」
「女の子にモテたい!!!」
「海外留学しまくりたい!」
「スポーツカーに乗りたい」
という大きな欲望をもって、宝くじを買います。
そういった「依存症にする側」の知識を頭に入れておくのは、防衛策のひとつなのかもしれません。
宝くじを買う人の傾向
宝くじを買う人は、どのような傾向があるのでしょうか。少し考えてみます。
魔法使いの王様が住む国へ移住してくる人たちは、いわばこの宝くじを買う人の特徴を持つ可能性が高いです。
実際、住民にもいろいろな個性があり、それが描かれている場面も多いです。この人はこの理由で移住してきたに違いない!みたいなことがわかれば楽しいです。
収入が低い人々
生活苦で、収入が少ない人は宝くじを買います。当たれば生活が変わる!と夢を見ています。
貧困状態にある人々は、限られたお金の中で最善の選択をする必要があります。宝くじ購入は、低コストで高額なリターンを得る可能性があるため、リスクを取る価値があると感じるかもしれません。
また、宝くじの購入は、現状からの脱出のための一種の希望になっている場合もあります。
遊びでなく、本気で宝くじを買っているのです。
夢追い人
夢を見ている人は夢を叶えるために大金がほしいです。
地道な努力をして夢を叶えるのではなく、宝くじで一発当てて夢を叶えたい人はどんな人なのでしょうか。
ちなみにウィッシュはwishなので願い。このカテゴリです。
まず、こういった人の中には即時の成功を求める人がいます。短期間で大きな成功を達成したいと望んでおり、長期にわたる努力に対する耐性が低い傾向があります。
この物語で、これに該当する重要人物が一人います。
そう、アーシャを密告した友達ですね。
この友達、もしくは友達の家族はこういった即時の成功を求める傾向があった可能性が高く、そういった生育環境が背後にあったかもしれません。
家族の思考回路はやはり似てきます。遺伝的というよりも、やはり親の背中を見てそのようにします(モデリングといいます)
次に学習性無力感がある人です。学習性無力感は、個人が自分の状況や問題を変える能力がないと感じる心理状態を指します。この感覚は、過去の経験から「どれだけ努力しても状況は変わらない」と学習してしまうことによって起こります。
例えばある人が仕事や勉強などで何度も失敗を経験し、その度に最善を尽くして努力しても結果が改善しなかったとします。
このような繰り返しの経験から、その人は「いくら努力しても何も変わらない」と感じ、新たな挑戦や努力をする意欲を失ってしまうことがあります。これが学習性無力感です。
そうなったらあとは魔法や宝くじに頼ってしまうのも無理ないと思います。
最後の方に空を飛びたい人が手を取り合うシーンがあります。
一人で無理なら協力すればいい。なるほど、いい教訓だと思いました。
一人で無力なら手を取り合う。さすがディズニー。
リスクを楽しむ人々
ギャンブルのスリルや興奮を求める人々が宝くじを購入することがあります。ウィッシュに出てくる住民は基本的にギャンブラー精神があるかもしれません。
王様の招集シーンでいくつかその傾向が見えたように思えます。
楽観的な性格の人々
楽観的な性格を持つ人々は、宝くじのような低確率の成功にも希望を持ちやすいです。ウィッシュに出てくる住民は基本的に楽観的であるかもしれません。
これも王様の招集シーンでいくつかその傾向が見えたように思えます。
さいごに
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!
ウィッシュにはまだまだ心理学的な論点があります。
いろいろな側面で書きたいと思っていますので、よかったらコメント、フォローしてもらえたらうれしいです!
私の自己肯定感が上がり、記事の質と量が上がる可能性が高まります!
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私の叶えたい夢(wish)は、こういった記事を通じて、読んでくださる人の習慣と行動によりよい影響を与え続けることです。
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