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母の感想文を読んでの私の感想文②

 ➀はこちらです。

 

 感想文本文の中で私がもっとも好きなところは、

 この世の中に杜子春の母親と同じような人が大ぜいいたのなら、世の中が明るく、さわやかになると信じます。

 という部分です。

 「杜子春の母親と同じような人」とはどういう人か、というのを感想文から考えてみると、

 損得感情のみで動くのではなく、苦しい状況にあっても、大切なことを忘れずに大切な人を想える人。

 ではないかなと、私は思いました。

 最後のまとめの部分もかなり好きです。

 平凡な生活の中にも自由があり、正直に暮らしていけるということだと思います。そして、私たちは進んでこのような生活ができるよう努力しなければならないと思いました。

 母の生真面目さが伝わってくるので好きなのですが、中学生の時点でこんなことを、それこそ真面目に考えて、こうして作文を書いていたのかと思うと、なんだか泣けてきてしまいました。母親なのに、中学生の頃の母だから、娘の私が、母の母になったような感じも少しあるかもしれず、不思議な感じがします。

 大人になった母は、という書き方も変なのですが……自分の真面目さに自分で少し辟易しているように感じる時が、これまでけっこうありました。「なんかお母さん、自分の真面目さにイライラしてるのかな」というか、こういう話をすると、「もうやめよう~!」みたいな反応になります笑。

 それがまた、ほんとうに真面目だからそうなのかもしれない、と思うと、とても世渡り上手とはいえない面も感じられて、でも、それが、杜子春のテーマのひとつである、「人間らしさ」に繋がっている気もします。

 それにしても、昔に書かれたものだけど、すごく普遍的で現代にも通じる小説で、少しショックを受けているほどです。

 昨日から、「杜子春」をゆっくり、じっくり再読しはじめて、今日読み終わると思うので明日になるかはわかりませんが、今度は「杜子春」を読んだ今の私の感想文も書いてみようと思っています。

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