小夜

エッセイ 小説 詩 心理学 名越式性格分類ゼミ(体癖 初段認定)心理学や体癖を背景とし…

小夜

エッセイ 小説 詩 心理学 名越式性格分類ゼミ(体癖 初段認定)心理学や体癖を背景とした小説、ちょっとホラーな小説、詩、散文のような小説 難病(クローン病とストーマ)体験談 いろいろ書いていけたらなぁと思います。*詩・小説はフィクションです*もしよかったらフォローしてください。

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    三題噺小説などをまとめてみました。

最近の記事

小説「メトロノーム」⑲

 「じゃあ、いきますよ、気付いたことを、意識しながらね。・・・ワン、ツー、スリー、フォー」

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    • 小説「メトロノーム」⑱

       わたしは、ゆう子の声が、前より明るくなったと感じた。人間は、こんな風に、明るくなってゆくのだろうか。

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      • 小説「メトロノーム」⑰

         先生はしばらく録音の演奏を聴いてから、  「この演奏、全員で聴きましょう。それでみんなにも、どうしたらもっと楽しくて良い演奏になるか、聞いてみようと思うわ。今日でふたりが放課後に残って練習するのは、いったんおしまいにしましょう」

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        • 小説「メトロノーム」⑯

           「ゆう子ちゃん、どうかしら?これで少しは演奏しやすくなったと思うんだけど……」

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        小説「メトロノーム」⑲

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        記事

          小説「メトロノーム」⑮

           授業中も、ぼーっとしたり、ほおづえをついて先生の話などまるで聞いていない風だったのに、今日はきちんとノートを取っているようだった。  2時間目が終わったあと、れい子は教室を出ていく先生をおいかけて、

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          小説「メトロノーム」⑮

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          小説「メトロノーム」⑭

           「じゃあ明日、先生に言っておくね」    「うん、よろしくね。ありがとう。……少しは気分が晴れた…?」

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          小説「メトロノーム」⑭

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          小説「メトロノーム」⑬

           「れい子のお母さんはいいなぁ、やさしくって」  「どこが?!」

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          小説「メトロノーム」⑬

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          小説「メトロノーム」⑫

           「小学生が使うには、けっこう本格的なものだったわね」

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          小説「メトロノーム」⑫

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          小説「メトロノーム」⑪

           「一度、練習見に行こうかしら」  お母さんがそう言うと、   「あたしも先生に同じ提案したよ、そしたら、先生も忙しくないなら見てほしいって。でもだいぶ気使ってたよ、忙しいんじゃないかって」    ゆう子が、ひとくちジュースを飲んだ。

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          小説「メトロノーム」⑪

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          小説「メトロノーム」⑩

           「はぁ?そんなわけないでしょう?!バカじゃないの?」  「さっき先生に言ったことは、うそなのね。わたしにちゃんと謝るって言ったくせに!うそつき!!先生の前ではいい子ぶっちゃって!」

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          小説「メトロノーム」⑩

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          小説「メトロノーム」⑨

           ゆう子はそそくさと帰り支度をしていた。れい子は今日こそ、ゆう子との話のきっかけをつかもうとしていた。  学校の玄関を出ると、ゆう子がいた。まるで立ちはだかるようだった。

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          小説「メトロノーム」⑨

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          小説「メトロノーム」⑧

           「先生、リコーダーパートも、もっと思い切り吹いてもいいですか?」  「そうね!みなさん、もう演奏は出来るようになっているから、そうね……踊るような感じで、演奏してみましょうか!じゃあ昨日は4分音符=116だったから、今日は4分=120にしてみましょう」

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          小説「メトロノーム」⑧

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          小説「メトロノーム」⑦

           「……ゆう子さん、練習あまり楽しくない?昨日、れい子さんがびっくりしてすぐに家に持って帰ってもとに戻そうとしてくれたんだけど、今日、それもふくめて、昨日のことも正直に話してくれたの。どうしてこんなことしたのか、ゆう子さんの話も聞いて、もっと音楽を楽しめるように、先生も直した方がいい部分があれば直したいのだけど…」

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          小説「メトロノーム」⑦

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          小説「メトロノーム」⑥

           「なんてこと……楽器にこんなことするなんて。れい子さんからゆう子さんに、何か言ったりした?」

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          小説「メトロノーム」⑥

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          小説「メトロノーム」⑤

           朝、目が覚めると、れい子は心配事があっても、けっこうぐっすり眠れたことに少しおどろいていました。あんなに不安だったのに今日何をすればいいか道筋がついているからなのかな?と思いました。朝ごはんも残さず食べて、登校中、ランドセルを背負っていても、足がどんどん前に進みました。この速さは4分音符=126。アンダンテだわ。

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          小説「メトロノーム」⑤

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          小説「メトロノーム」④

           「じゃあ、練習が嫌になったゆう子ちゃんがボンドでくっつけて、そのまま帰っちゃったのね?」    「うん、わたしがトイレに行っているあいだに……」    「びっくりしたのと、まずい、と思ったのとで、れい子もカスタネットを隠さなきゃいけないような気になったの?」    「どうしたらいいかわかんなかった、けど、ゆう子ちゃん、練習するの嫌そうだったから……とうとう、こうなっちゃったか、って思った。なんでわたしたちばっかり、先生に注意されて、放課後に残ってまで練習してるんだろう……」

          小説「メトロノーム」④