田口ランディ

作家・「コンセント」「アンテナ」「モザイク」「ゾーンにて」「富士山」「パピヨン」など著書多数。作品は多言語に翻訳されている。2021年には「リクと白の王国」がポーランド語に。最新刊は「水俣天地への祈り」(河出書房新社)。 noteマガジン「ヌー!」を発行中。(月額500円)

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クリエイティブ・ライティング講座を受講した人たちが、自分たちの創作文章を発表しあう場です。

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作家・「コンセント」「アンテナ」「モザイク」「ゾーンにて」「富士山」「パピヨン」など著書多数。作品は多言語に翻訳されている。2021年には「リクと白の王国」がポーランド語に。最新刊は「水俣天地への祈り」(河出書房新社)。 noteマガジン「ヌー!」を発行中。(月額500円)

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  • Spiritual magazine「ヌー!」

    このウェブマガジンは、霊的な世界の内容を多く含みます。社会問題や、身近な話題がほとんどですが、その背後にある見えない、聴こえないけれど存在するものを分かち合えたらうれしいです。ユング心理学や、ミンデルのドリームボディ、無意識のこと、神様のこと、霊のこと。感じたまま、体験したままに書いています。特定の宗教とは関係がありません。ライフワークとして書いています。応援していただけたらうれしいです。

  • クリエイティヴ・ライティング入門

    田口ランディのクリエイティヴ・ライティングのメソッドを紹介します。クリライ文芸部のための限定マガジンです。

  • 恋するリコーダー・本村睦幸さんからリコーダーを教えてもらう

    • 13本

    楽譜が読めない音楽音痴でド素人の私・田口ランディが、プロのリコーダー奏者である本村睦幸さんからリコーダーを習い、バロック音楽を演奏するという野望達成までを連載します。本村さんも「田口ランディさんと始めるリコーダー」という記事を教える側の視点から書いています。合せて読めば、きっとあなたもリコーダーでバロック音楽が吹けるようになる……かも。

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最近の記事

自律性をもった呪縛

正月休みが終わったとたんに〈なにかに急かされるように〉あわただしい日々が続き、気がつけば立春も過ぎていた。 立ち止まる。 振り子の早さは私の鼓動だ。時間の速度を決めているのは自分なのだ。伸びたり縮んだり歪んだりする時間幻想の中で、ある時「忙しい」という時間世界に迷い込むと抜けられなくなる。 大丈夫、私がいなくても世界は回る。いつか私が消えても世界は続く。 ……私は、よく自分が死ぬことを考える。若い頃は怖いと思った。もちろん死は未知なのでいまも怖いが、死を考えることと「死ぬこと

    • ラーメンの夜

       月末のせいか、家族全員忙しかった。 「もう、ご飯の準備をして食べて片づける余裕がない!」 ……ってことになり、さくっと外食することになった。 「どこに行く?」 「光玉でタンメンは?」 「野菜炒めも食べたいね」  中華屋さんの野菜炒めはうまい。特に光玉の野菜炒めは絶品。「光玉」は温泉街にある小さな中華屋で、かれこれ二十年も通っているだろうか。二十年……長いような短いような。  「商い」は「飽きない」が語源なんだって、以前に誰かから聞いた気がするけど、毎日決まった時間に店を開け

      • 問題ナシということで

        健康診断書が必要になったので、健康診断を受けに入った。 身長が2センチも縮んでいることにびっくりした。年をとったからって縮みすぎじゃないか? まあいい。昔は一センチでも高くしたくて思いきり背筋を伸ばしていたんだろう。この年となっては身長などもはやどうでもいい。 視力も測った。あのしゃもじを持たされる視力測定だ。私は勘がいいので、視力検査の記号を当ててしまうものだから、この測定方法だと視力がすごく良くなってしまう。機械で実際の視力を測るとがく然とするが、まあいいか。 肺の

        • 基礎を積む

          吹けば必ず音が出るシンプルな楽器を手にしたのは小学校の時だった。この楽器について何も教えられず、音楽の授業でなにかの曲を吹かされて採点され、その後は運動会の行進曲を演奏してこの楽器とは別れた。 時がめぐって、子どもが小学校にあがる時に、またこの楽器は現れて、わが家には2本のリコーダーがある。一世代を経てもこの楽器は不遇なままで、その素性すら明かされず、子どももまた私と同じようにこの小さな楽器を見捨てた。 再び手に取ったのはコロナが始まった年。出会いからおよそ50年を経て、

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        • ようこそ、クリライ文芸部へ

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        • 2023年はどんな年?

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        • 今月のお題は「12月の匂い」です。

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          クリエイティヴ・ライティング入門(3)「創造と治癒」

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          文章を書くメリットは無数にあるが、人間にとって最も価値あることをあげるとするなら「治癒」である。過去に起きた自分にとって不条理で苦しい体験、誰にでもある哀しく辛い出来事、それを書くことによって、精神的なダメージを克服し、治癒へと向うことができる。 創造的な行為はむしろ、治癒のプロセスとして現れる。人間はダメージから立ち直るために創造する……と言い換えてもいい。 人間のもっている自己治癒能力の発露として、表現活動が存在することは過去の芸術家たちの人生と作品を見れば理解できる。

          クリエイティヴ・ライティング入門(2)「書く」ことのメリット

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          記憶の解凍 「書く」という日本語の音「カク」は、さまざまな意味を持っています。「書く」「掻く」「描く」「画く」……。かつて文字は何かの表面をひっかいて刻まれたので「掻く」から「書く」「描く」に転じていきました。  クリエイティヴ・ライティング講座で受講者のみなさんの「書く」場面に接していると、心理的にも「書く」は「掻く」と通じていることがわかります。感情を書き記す行為には、どこか心の表面をひっかいていいるような感覚が伴うのです。 記憶を文字に置き換えてタイピングしたり、紙

          セルフヒール

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          フィンドホーンに行ったのは、オウム死刑囚13名が処刑された年だ。あの年は3月に交流している死刑囚が突然、東京から仙台に移送になり、仙台まで面会に通っていた。もう執行が近いことはわかっていた。 日本で、13人もの死刑囚がひと月の間に処刑されたことに関して、社会の関心は薄かったし、冷たかった……と感じている自分がいた。それは14年も文通していた死刑囚が私にとってすでに友人や親族に近い存在になっていたからだと思う。被害者の気持ちを考えると、私の発言は鈍り、思っていることがぜんぜん表

          君は、天才だ。

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          緊張がゆるむと本来の力が出る

          なまけものがやって来た。自称「なまけもの」の青年。 めんどくさいのが苦手だと言う。「なにもしないことをずーっとできますね」と豪語。一番驚いたのは、本の原稿を寝ながらスマホで書いたってこと。 「パソコンで書いたほうが早いんじゃないの?」 「パソコンを立ち上げるのばめんどくさいんです」 なるほど……。さすが若者。 彼の名は方条 遼雨(ほうじょうりょうう)、鼻筋の通った美人……じゃなかった美形の男子。肌がきめ細やかで白く、こういう肌の人は感受性が高いんだよな……とさりげなく観察。声

          創作文章の可能性「上手い文章ってなんだ?」クリエイティブ・ライティング

          講演会に読者の方がやって来て「文章教室を開いてもらえないでしょうか?」と頼まれたことから始まった創作文章講座。 最初は「みんな何を知りたいんだろう?」くらいに思っていた。 ずいぶん昔、まだ作家としてデビューするずっと前のこと。マガジンハウスのО編集者に「小説を書く場合にはまずプロットを作り……起承転結を考えて……」という、めちゃオーソドックスなレクチャーを受けた。 そんな書き方は絶対に無理!と思った。 プロットを考えてそれ通りに書くなんて、それでは書く楽しみがない。自分

          「神さまは、いますか?」 

          神在月(旧暦)の終わりに出雲に行って来た。 出雲の神さまには、作家としてデビューする時にたいへんお力添えをいただきお世話になった。23年も前のことだ。詳しくは私の「水の巡礼」(角川文庫)という本に書いているのでここでは説明をはしょる。 正直、23年前、つまり1999年(デビューする前年)に出雲で体験したことは、あまりに不可解なのでいま誰かに説明しても、ご都合主義のスピな人と思われるだけだな……と思う。他人の神秘体験って、人は興味ないのよ。神秘体験は自分がしたいもの、他人様の

          嫉みと結界

          昨日は弁護士のI先生が湯河原の拙宅を訪ねてくださって、私が全く知りえない法曹界の体験を話してくださった。I先生は私より一つ下。ほぼ同世代。そして、オウム事件の頃は検事だったので事件についても詳しい。裁判のこと、陪審員制度のことなど話題は尽きなかった。 弁護士をなりわいにしている先生に、人間観について聞いてみた。すると先生は「嫉みが一番怖い」と言った。「人が犯罪を犯す根底にあるのは他人を嫉む気持だと思う」と先生は言う。 「恨みとか、憎しみではなくて?」 「そういう感情のもとに

          マインドフルネスがわからない人

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          ふりむけば、もう変わってるこの社会

          マス(大衆)を相手に商売をする時代は終わった。 誰でも情報発信ができる時代になったら、人はどんどん新しいものを見つけて移動する。マスをつなぎ止めようとすると、他人の顔色ばかりうかがい、結果的に自分がやりたいことからどんどん離れてしまう。 そりゃあ、たくさんお金があって贅沢をしたいという欲望は若い時はあるだろう。お金儲けは楽しいがリスクも伴う。儲ければ税金もかかる。安定的に儲けるためには、努力が必要だ。投資? まあ、いいんじゃないのかな。なんだってトライしてみれば。 挑戦しな

          たし算とかけ算はどう違う?

          京大の数学者、望月新一さんが数学界の超難問である「abc予想」の証明に成功した……というニュースは知っていたけれど、それがどんなものかなんてもちろん理解できるはずもなし。 自慢じゃないが、子どもの頃から数学と物理が超苦手だった。なのに、原発の取材をきっかけにして原子爆弾が造られるまでの科学史を勉強することに。のぞいてみたらなかなか面白い世界。科学者たちの生き様に惹かれ、相対論と量子論の論戦に興味をもつようになり「マアジナル」という小説で量子論を題材にUFOのことを書いた。そ

          ロボトミー手術、こんな流行があった。

          NHKオンデマンドで「フランケンシュタインの誘惑」というドキュメンタリーシリーズを見ている。理想の人間をつくろうとしたフランケンシュタインが怪物をつくってしまったように、科学技術を誤って使った科学者たちが人類史に遺した負の遺産を特集している。毎日、少しずつしか見れないのだが、昨日は2本を続けて見たらお腹をこわしてしまった。ダメージを受けた。 内容は精神医学にロボトミー手術(前頭葉白質切截術)という外科手術を導入したウォルター・フリーマンの物語。高校時代に「カッコーの巣の上で

          少数派になるのが怖い

          「フランケンシュタインの誘惑」というドキュメンタリー、昨日は「ロボトミー手術」の他に「優生思想による断種手術」を先導した ドイツの科学者であり医師、オトマール・フォン・フェアシュアー博士の物語を続けて見て、下痢になった。消化できない情報は身体反応としての下痢を起こすことを初めて体験した。若い頃よりもダメージが大きい。怒りというものは湧いて来ることがなく、ただ、思い切り下腹を蹴られたようなダメージが来た。年をとるってこういうことなのか? フェアシュアー博士はドイツ民族のために

          創作は「テーマ」探しから始まる

          【2022年10月のクリエイティブ・ライティング講座】 クリエイティブ・ライティング(文章創作)講座を開催します。zoomによるオンライン講座です。6名〜8名の少人数で行います。 クリエイティブ・ライティング講座にはリアル講座とオンライン講座があります。リアル講座は「テーマ探し」に向いています。オンライ講座は創作のホームワークがあり、個人アドバイスが可能なので何度か講座を受講した方におすすめします。ご自身のテーマにじっくり向き合うことが可能です。 初めて受講される方のために

          夢は、いま開く

          意識のグラデーション「差異」が夢だ 「この概念はすごい、これは人の役に立つ考え方だ!」  って、すんげえ感動していたのに、一瞬でわからなくなった。 「あ、夢か?」と思ったら忘れた。夢の自分に戻れない。続きを見ようとしても、夢の次元の扉が閉じた。 夢だと気づく瞬間が好きだ。 次元が変わる。感覚は身体に残っているのに、思考がプチっと切り替わる。回路が閉じる感覚、いったい夢はどういう回路を使って思考しているんだろう。思考回路が動いているはずだ。その回路がぶちっと切れて、いきな

          自然界が優しい

          渋谷駅前の地下にある古い喫茶店はまだ健在だった。このあたりは土地開発が進んで古いビルがどんどん消えている。ありがたいことにこの店は地上げをまぬがれて、人とじっくりしゃべるにはちょうどいい暗さをもっている。 ディープな喫茶店は最近少なくなったよな。 久しぶりに会った友人は私の顔をしみじみ見る。 「変わってないね」「そう、年とったよ」「でも変わってない」 変わらないことがいいことなのか悪いことなのか。判断しかねる。 「君も見たところ変わっていないよ」「ありがとう」 「で、用事