013 | 裕木奈江さんの「Paper Moon」を見た



前項012から時系列的には前、表参道に来る前に代官山へ寄った、Gallery子の星(ギャラリーねのほし)に、裕木奈江さんの作品展「Paper Moon」を見るために。実は勉強不足で、裕木さんが個展を催さなければならないくらい、作品を制作している事を最近知った。たまたま美術展ガイド系のサイトをつらつら見てて発見したのだ。

・・見に行かなければ。

たぶん私は熱心なファンではない。が、私はその主演作(と言ってたぶん差し支えない)アイスランド映画「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」が好きなのだ。

アイスランド? どこ? と、その地理さえ危うかったけど、そのアイスランド映画を見るきっかけも、やっぱりネットサーフしてて、裕木さんが同作の撮影で、単身アイスランドに赴いた時の様子を綴った、旅行記とも言えそうな文章を読んだためだ、サラサラ読めて同時に引き込まれた。

裕木奈江のレイキャヴィク・フィルム・メイキング・ジャーニーhttp://www.webdice.jp/dice/detail/2881/

そして見た「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」は、黒いユーモアが効いた小粋な佳作だった(ちなみにホラー映画)。以後、裕木奈江という名前をネット上で見かけると、ちょっとだけ注視するようになった。そこへ来てこの個展の情報。もはや俄かファンとしては、見逃したら後悔すると思って自転車走らせたのだ。




小さな画廊全体がインスタレーションのように纏められてて居るだけで楽しかった、勿論個々の作品も見た。この時はオザワミカさんをディレクターに迎えての展示であり、ジョセフ・コーネルのような立体作品は、オザワさんの勧めにより誕生したとの事。いいな、コラボレーションだと思う。1人のいかす創作に、別の人のいかすレイヤーが重なって更に創作が発生する。

スナップを立体的にコラージュした作品は、私が引き込まれたアイスランドの紀行文にどこか地下茎のように繋がってる気がした。アーチスト裕木奈江の日常や旅の時空が、奥行きのあるミニマムな作品に、焼き付けられていたりカタチ造られていた。

ギャラリーの人が笑顔でいろいろ解説してくれた。見に行って良かった。


Gallery子の星「Paper Moon」
http://www.nenohoshi.com/?p=4271