中谷よしふみ

フィリピンの文化について書いているフリーライターです。ノマドなので年間半分は海外にいて…

中谷よしふみ

フィリピンの文化について書いているフリーライターです。ノマドなので年間半分は海外にいて、レストランの口コミはGoogle Mapsに書いて、書籍のレビューはアマゾンに書いてます。フィリピン留学の本も出しています。https://amzn.to/3vIrcwd

マガジン

  • フィリピンの文化

    フィリピンの歴史や文化について紹介します。日本との違いが面白い。

  • 新卒でブラック企業に入社してしまったときのはなし

    この話は僕が初めて就職したブラック会社での出来事です。 1998年4月から約3か月、僕はこの会社にいた。 当時は悲しい話でしたが、今となっては笑えるネタ話である。1998年の話 https://kimama-labo.com/blackcompany/

最近の記事

  • 固定された記事

バランガイとは?フィリピン人にとって家族が大切なのは公私の優劣が違うから

フィリピンにしばらくいるとバランガイと言葉をよく聞く。フィリピンの自治体は州(Province)、市(City)、バランガイ(Barangay)から構成されていて、Barangayが行政の最小単位。このルーツを知ることで日本とフィリピンの違いが腑に落ちた。 バランガイとは?このバランガイという言葉は現地の言葉で「帆船」を意味する。フィリピンがスペインの支配下に入る前は、帆船に乗ったマレー人がフィリピン諸島の各地に住み、それを「バランガイ」と呼称したそうです。 フィリピン人

    • ポンゴポンゴ / Pungko Pungko - フィリピン料理の食べ歩き旅

      ポンゴポンゴ(Pungko Pungko)って知ってますか?セブを歩いていると路上や屋台街のいたるところで Pungko Pungkoという文字を見かけます。ポンゴポンゴという言葉はセブの言葉で「しゃがむ」という意味。椅子が低くて中腰になるから?昔は椅子がなくてしゃがんでいたから?よくわからないけど、セブ名物のローカルフードです。 いろんな揚げ物がプラスチックのカゴに入っています。欲しいのを選んで食べるだけです。 マニラに住むフィリピン人がセブに来てポンゴポンゴを見てビッ

      • フィリピン人が「お金を貸して」と言ってくる

        フィリピン人の友達に「お金を貸して」と言われて困っている人の話を聞いた。学校の先生が病気になって、手術前の検査に10万円必要らしい。悩んだ結果、半分の5万円をあげるつもりで渡したそうです。 もう10年以上フィリピンに関わっているので、自分もいろいろあったなあと思い出した。これからフィリピンに関わる人は経験するかもしれないので、知っておいてほしい。フィリピンあるあるの1つです。 大前提として、僕のお金の貸し借りについての基本姿勢は決まっている。お金は借りない。貸さない。与え

        • プロフィール

          レビューを書いているノマドライターです。GoogleローカルガイドとしてレストランのレビューはGoogle Mapsに書いていて、書籍のレビューはアマゾンに書いてます。雑誌やフリーペーパーで書いたり、ブログでも書いてます。文章は下手ですが、着眼点がちょっと変わっているようです。 海外のカルチャーが好きなので、noteでは海外の文化や歴史について紹介していこうと思います。ほぼ365日外食ですし、B級グルメからレストランまでいろいろ行くのでフードライターとしてフィリピンの食文化

        • 固定された記事

        バランガイとは?フィリピン人にとって家族が大切なのは公私の優劣が違うから

        マガジン

        • フィリピンの文化
          13本
        • 新卒でブラック企業に入社してしまったときのはなし
          5本

        記事

          バスケットボールの冨樫選手がすごかった!東アジアスーパーリーグの決勝戦

          先日セブでバスケットボールの試合を見たんですが、めちゃくちゃ面白かったです。EASLの決勝戦、千葉ジェッツ(日本) 対 ソウルSKナイツ(韓国)です。バスケの試合を観戦したのははじめてだったんですが、サッカーの日韓戦は白熱するけどバスケも熱いですね。シーソーゲームでハラハラドキドキ、見事に日本が優勝しました!72 vs 69です。あんまり話題になってなかったのが残念です。 行われたのは東アジアスーパーリーグ。East Asia Super League (EASL)と言うよ

          バスケットボールの冨樫選手がすごかった!東アジアスーパーリーグの決勝戦

          Carinosa

          Carinosaというフィリピンの歌?ダンスソング?を紹介します。 セブの観光地のYap-San Diego Ancestral Houseに行ったとき、小さい庭でフィリピン人が演奏していた。聞いたことある音楽だったので曲名を聞いたら、Carinosa(カリニョーザ)と言う。どこかで聞いたことあるメロディだなあと思って調べたら、「ブランカとギター弾き」の映画の中で聞いた音楽。心地よい音だった。 スペイン植民地時代のフィリピンのダンスソング。cariñosaはスペイン語で、

          セブの観光情報17選!ちょっとマニアックです。

          セブの観光情報の記事を結構書いているのでまとめてみました。定番のところでなくちょっとマニアックなところに行きたい人にオススメの記事です。 観光セブといえば、ビーチ!ジンベイザメのオスロブ、モアルボアルのダイビングが有名ですが、それ以外にもあります。 何もない小さなカオハガン島。マクタン島からアイランドホッピングで行きます。 オランゴ島はマクタン島から行ける島です。小さな船で日帰りで行けます。 いずれ見れなくなりそうな闘鶏 本気の田舎生活。僕は好きですが、好き嫌いは分

          セブの観光情報17選!ちょっとマニアックです。

          経済的に貧しくても幸せなフィリピン人

          フィリピンのことがマンガで3時間でわかる本を読んだ。 本が増えてきたから捨てようと思って、それで久しぶりに読み返したんです。2014年に書かれた本なので、内容は少し古い。だけど、フィリピンでのビジネスを検討するときに、フィリピンという国の概要を掴むのにオススメの本です。 第1章 成長するフィリピンの魅力 第2章 フィリピンという国を知ろう 第3章 フィリピン経済の実態 第4章 フィリピンへの進出メリットとリスク 第5章 フィリピンへの進出 第6章 フィリピンでの

          経済的に貧しくても幸せなフィリピン人

          再生

          フィリピンの歴史 ラプラプ VS マゼラン

          世界史の先生にフィリピンの歴史を教えてもらった。 https://ph-radio.travel-book.info/magellans-cross/

          フィリピンの歴史 ラプラプ VS マゼラン

          再生

          フィリピンのお墓事情!生前にお墓を買ったフィリピン人

          キリスト教(カトリック)のフィリピンでは火葬しない人が多い。カトリック教会は、人間の体は神が創造したもの。だから埋葬を推奨しているんです。それに火葬は費用もかかる。貧しい人は火葬できない。 フィリピンは土葬遺体は棺に入れられ、地中に埋葬されます。つまり、土葬が一般的。土葬の場合、人間の体のサイズが必要だからスペースが必要。スペースがなくなるから、パブリックの墓は石の棺桶を積み上げている。 フィリピンの墓はカラフルです。カプセルホテルのアイデアはここから生まれたのかもしれな

          フィリピンのお墓事情!生前にお墓を買ったフィリピン人

          魔女を信じるフィリピン人、占い師を信じる日本人

          フィリピン人と話してたときの話です。すごくロジカルな先生にフェイスヒーラーについて聞いてみた。予想外の答えでした。 日本人が占いを信じている感じとフィリピン人が魔女を信じてる感じは一緒なのだろうか?微妙なニュアンスを英語で伝えるのが難しいので、また聞いてみます。 フィリピン人は体調が悪くなっても病院に行かないでヒーラーに会いに行くらしい。

          魔女を信じるフィリピン人、占い師を信じる日本人

          朝起きたらレディーボーイが横で寝ていた。

          セブ在住の友達の話です。2年セブに住んでいる20代男性です。 記憶がなくなってしまった人には何人か会ってます。体の関係を持ってなくても、寝ている間に、裸の写真を撮られて脅迫されることもあるので注意してください。

          朝起きたらレディーボーイが横で寝ていた。

          マニラの闘鶏場モンテルンパコロセアムがすごかった。

          闘鶏を見たことなかった。ルールもよくわかってなかった。僕がよく行くフィリピンでは今でも闘鶏が行われている。サボンというらしい。闘鶏がなくなる前に見ておきたいから、次にフィリピンに行ったときは絶対見に行こうと思っていた。 それでたどり着いたマニラの闘鶏場。モンテルンパコロセアム! いやー、マジですごかった。平日なのにすごい人なんです。フィリピン人が大金をかけて静かに一喜一憂している。迫力があった。 淡々と繰り広げられる戦い! ギャンブルはやらないけど、やってみた。 ル

          マニラの闘鶏場モンテルンパコロセアムがすごかった。

          フィリピン人って病気になったらフェイスヒーラーに診てもらう?

          フィリピン留学で先生とディスカッションしていたとき、病気の話になったんです。その時、先生が、「病気になったら薬草を飲むよね?」「Faith healer(フェイスヒーラー)にも行くじゃない?」って言うわけです。 Faith healerって何?と思って調べたら、ヒーラーでした。スピリチュアルなやつですよね。ビックリしました。でも、この先生だけかもしれないと思った。 だから、その後、フィリピン人に会うたびに聞きました。セブの複数の学校で10人に聞いたら、興味深い結果が得られ

          フィリピン人って病気になったらフェイスヒーラーに診てもらう?

          5. 怖い上司がやってきた。

           山本さんは身を乗り出し、ナカガワさんの胸ぐらを掴んだ。そして、四方に振り回しながら、叫んだ。 「報告していないことがあるだろう!」 「ちょっと何するんですか、やめて下さい!」  同じ営業でも山本さんは3D広告の営業で、ナカガワさんは2D広告の営業。広告媒体やスポンサーが違うので仕事の接点はないはずである。 「一体僕が何をしたんです?僕が山本さんに報告しなかったことが今までありますか?」  山本さんは無言でナカガワさんを振り回していた。明らかに正気ではなかった。

          5. 怖い上司がやってきた。

          4. これが大人の世界じゃー!

           ナカガワさんは急いで山本さんのほうへ向かい、二人は立ち話しを始めた。僕は2人のほうを向けなくて、目の前のMacを見ながら聞き耳をたてていた。 「何か報告することがないか?」 「いや、これといってないです。」  山本さんがナカガワさんに尋ねている。なにかトラブルだろうか?二人の声のトーンが小さくなった気がして、右耳に全神経を集中した。しかし、声が小さくて、何を話しているのかわからない。すると、ドカーン!ともの凄い音がした。 「これが大人の世界じゃー!!!」  山本さ

          4. これが大人の世界じゃー!